淡路島一周旅行④生石公園でシクロクロス風ライド

いきなりの激坂

由良中学校横の食堂で昼食をとったあと、外に出てみるとなんと雨が止んでいました。

これは幸先がいいとウインドブレーカーを仕舞い込んでスタートします。

せっかく晴れてきたので、どうせなら景色のいいところでも見に行こうかなと考えました。

何せ雨の中を脇目も振らずに走っていたので、ほとんど寄り道もしていなかったので、淡路島でしか見ることができないところにも行ってみたかったのです。

そこで、食堂の中で見ていたツーリングマップに載っていた「生石公園(おいしこうえん)」というところの生石鼻というところが絶景であると記載されていたので、ここからの眺めを見に行くことにしました。

しかし、いざ生石公園に行こうとするとすぐに後悔してしまいました。

まず、この生石公園というのが公園と名のついているだけの山そのものだったのです。

淡路島の南部にはお椀をひっくり返したような形をした山がいくつもありますが、生石公園もその一つでした。

短距離でどんどん登っていく道は自動車でもきついのではないかと思う激坂で、何とか上るだけでも精一杯でした。

心を無にしてひたすら足を動かすと展望台への案内板が見えてきます。この案内板に沿って進むと少し開けた場所があり、展望台が設置されていました。

展望台到着

一応二階建て?にもなっていたので、ロードバイクを置いて上ってみます。しかし、この日の天気は一日中雨が降っており、もやがかかった状態で海の上も遠くが見えません。

展望台にはパネルで晴れた日に見える景色が写真になって写っていました。この展望台からは友ヶ島というかつて4つあった(現在は3つ)島々が見え、このさらに向こうに和歌山県が見えるそうです。

友ヶ島は見えるのですが、和歌山はきっとあれがそうだろうなという程度にしか見えませんでした。

せっかくの絶景が見られずに少し気落ちしていると、またパラパラと雨が降ってきます。先ほど仕舞ったウインドブレーカーを着こみ帰ろうとしました。

しかし、標識を見るとほかにも展望台があるようです。せっかくなのでそちらにも行ってみようと考えました。

ですが、この展望台へ行くには道路ではなく、山の中の道を行かなければならないようです。あまり人がいないといってもロードバイクを放置していくのもなんだかなと思い、私は自転車を押していくことにしました。

これが失敗のもとでした。

シクロクロスの始まり

途中までは平坦な土の道を押していくと、木を敷いた道にあたりました。この木が雨でぬれていてビンディングシューズではツルツルと滑ってしまいます。こけてけがをしたり、ロードバイクを傷つけるのは嫌なので、木の手すりを片手でつかみ、反対の手で車体をつかみそろそろと進んでいきました。

そうこうしているともう一つの展望台が見えてきました。思ったよりも近い距離にあり、見える景色は変わらない模様です。当然雨が降っていて和歌山はきれいに見えません。ですがこちらは由良港から出ている船が見えたので、しばらくそれを眺めていました。

さて、ここからが問題でした。帰るにはまた自転車を持ちながら歩かなければなりません。しかし、道は今来た道ともう一つ別の道がありました。どちらを行くか、できれば楽な方を選択したいものです。

そこで、何を思ったのか私は来た道を引き返さずに、もう一つのどこにつながっているかも分からない道を選んでしまいます。きっと疲れていたのでしょう。

この道が非常につらかった。大した距離ではないのですが、自転車を持ちながら、滑るクリートに注意して、さらには水に濡れた木の急階段を下りていかねばならず、かなり神経をすり減らしました。

降り注ぐ雨と汚れていくシューズを見ながら、「なんで淡路島に来てまでシクロクロスのようなことをしているんだろう」という考えが頭に浮かんできます。しかし、愚痴を言ったところでどうにかなるわけでも、誰か助けてくれるわけでもありません。選んだのは自分です。もう元には引き返せないと思い半ばあきらめて進んでいきました。

ですが、これは何も悪いことばかりではありませんでした。この山の中の道には時折生石公園についての解説がかかれたボードが置いてあり、それらを見つけるたびに読んでいきました。

私は今まで知らなかったのですが、この由良の街と和歌山との間にある友ヶ島は明治維新から第2次世界大戦が終わるまで軍港になっており、一般人は立ち入ることすらできなかったそうです。

生石公園のなかには5か所に砲台跡が残っており、時の政府がどのような考えでこの砲台を作っていったのかなどが知るされていました。ですが結局はこれらの砲台は使用されることがなく終戦となり放置されたそうです。

淡路島の裏の面を見ることができた気がしてよかったです。ただ観光に来ただけでは知ることもなかったかもしれません。勉強になりました。

また、その他にもボードには山に生息する植物のことや林業のこと、野生のシカのことなどが書いてありました。特に野生のシカは突然現れて襲われはしないかと心配になりました。自転車を持って逃げ切れる自信は私にはありませんので(笑)

そんなこんなで、きょろきょろとよそ見をしながらゆっくりと降りていくとようやく駐車場に出ることができました。いったいどこに出てきたのかと思えば、のぼりで通った時に見えた駐車場で、舗装された道を行けばすぐにつくようなところを歩いていたのだと気づきます。

今までの苦労はいったいなんだったのか…

まぁ勉強になったこともあったので良しとしましょう。ここからはロードバイクにまたがりサッと下りていきます。すぐにのどかな港につきあたり、左折すると元のコースに戻れました。寄り道してしまいましたがここからが本当の淡路島南部山岳コースの始まりです。

しかし、生石公園に上っただけで異常なほど疲れてしまいました。食堂を11時半に出たはずなのに、時刻は1時になっています。思った以上に時間も使ってしまいました。疲労した体ですが、宿に行くまで道のりは続きます。

(参考)生石公園について⇒こちら

後で確認すると大砲のオブジェや淡路橋立などがみられた模様。次行く機会があればぜひ見てみたいです。

目次

  1. アワイチ一泊旅行の準備編
  2. 大阪~淡路ジェノバライン編
  3. 岩屋~洲本~由良編
  4. 南淡路の生石公園でのシクロクロス風ライド
  5. 南部山岳コース編
  6. 福良港~温泉旅館編
  7. 南淡路~淡路サンセットライン~岩屋ジェノバライン編
  8. 明石~大阪城~石切神社編