淡路島一周旅行⑤力尽きた南部の山岳コース

山岳コースの始まり

生石公園(おいしこうえん)でのシクロクロスで体がかなり疲労してしまいましたが、本来淡路島の山岳コースはここからが始まりです。

といっても体力がある状態であればそれほどきつい坂道でもないようです。疲れていても普段からある程度は山を登っていたので何とか進んでいきます。

この南部の山岳コースは南淡路水仙ラインというらしく、山を登っていくと立川水仙郷というところがあります。ここは海が見える広大なスケールの水仙畑があるらしいのですが、花のピークは1~2月だそうです。ロードバイクで走ってる限りではそれらしい水仙は見ることはできませんでした。真冬に淡路島を走る機会というのもそうそうないでしょうから、見る機会もなさそうです。

山岳コース第1部はこの立川水仙郷を越えるととりあえずおわったようです。ここからは少し下ると海のすぐそばを走る平坦路がしばらく続きました。

しかし、せっかくの平坦な道なのですがこの日に限ってしんどかったです。雨こそはこのときはやんでいたのですが、ここだけ風が向かい風になっておりスピードが落ちてしまいました。また、さらに都合の悪いことに路面が少し荒れていてボコボコしており、この振動でも体力を削られていくのです。

向かい風の中なんとか27km/hほどで進んでいくとモンキーセンターというところが見えてきました。なんとここの山には放し飼いで200匹ほどのサルがいるそうです。そういえば、以前琵琶湖一周をしたときに奥琵琶湖パークウェイで10匹ほどのサルが道の両サイドにいたのを思い出しました。上り坂でこちらは10km/hくらいのスピードで登っていたのですが、襲われたら来た道を下るしか逃げることができないなと恐怖したことがあります。

もっとも、このモンキーセンターではサルを見かけることはありませんでした。一匹くらい見られたらよかったのにと今なら思います。

モンキーセンターでは地図看板があったので現在地を確認すると、まだまだ南淡路水仙ラインは続くようです。あまり休憩ばかりしていてもしょうがないですので、ここは先に進んでいきました。

しかし、すぐ隣が海なのはいいですがやはりこの日は遠くが見えないため走っていても景色が変わらず退屈な道に感じました。ときおり海につりに来ている人は自動車を止めて釣りをしていましたが、こんな岸の近くで魚がよくつれるのでしょうか。走っていくと何人もの釣り人を見かけることになりました。

そんなこんなで、荒れた路面からの振動でお尻も痛くなりだしたころに灘黒岩水仙郷というところが見えてきました。ここにも水仙が咲くそうなのですがやはりピークが過ぎているためか咲いている気配もなく、観光客もいないようです。

この灘黒岩水仙郷を抜けてしばらく進むと、海の向こうに島が見えてきました。この島は沼島というらしく日本最初の「おのころ島」として神話伝承の地として知られているそうです。

沼島に行くには沼島汽船という船に乗る必要があります。この汽船は一日で10便ほどしか出ていないそうなので、もし機会があればいってみたいと考えていました。しかし、実際はどこが汽船の乗り場なのかすらもわからず通り過ぎてしまいました。もう少し前もって調べておけばよかったかもしれないです。

力尽きる

沼島を通り過ぎるとここからは少し家が増えてきます。ここからは南部の山岳地帯第2弾といったところでしょうか。これまで平坦が続いていましたが急に上り坂になりました。

個人的にここらあたりの坂道が一番きつかったです。生石公園でのシクロクロスと水仙郷での登り、向かい風の中での走りと、昼食を食べてからは急にハードさが増してきて、気づいたら体力がなくなっていました。

急に海を眺めながら斜度10%以上の坂が現れたときには私の脚は言うことを聞いてくれなくなり、ヘロヘロになりながら登っていきます。その時速は実に7km/hという驚くほどの遅さです。

しかも、まだ先は山が見えています。仕方がないので無理には登らず、ゆっくりと登っていくのですがどんどん脚はパンパンになっていくのがわかります。

何とか、上り区間が途切れたのですがもはや平坦路でもスピードを出す元気はなくなっており、ゆっくり進んでいきます。疲れたと入ってもまだ昼過ぎなので、そこまであわてる必要はありません。76号線を進んでいきました。

すると、途中で道が分かれており左折すると25号線にはいるところにやってきました。このあたりは、平坦な道を走っているうちに少しずつカーブしていって海も見えなくなっています。曲がったほうがいいのかなと考えて、一度とまって地図を広げて確認しました。どうやらどちらの道を行ってもよさそうですが、せっかくならば淡路島をぐるりと回りたいものです。ここは左折して25号線に入ることにしました。

しかし、25号線に入ってすぐ後悔することになりました。25号線は最初は平坦な道だったのですがすぐに登り道が現れたのです。このときもう登る元気はほとんど残っておらず、本気で引き返して76号線を走ろうかと思いました。

しかし、いくらなんでも来た道を引き返すのはプライドが許しません。何とか登ってみようと決心します。

このときになって私は始めて「休むダンシング」という走りを習得することができました。今までダンシングは苦手であまり走っていてもダンシングすることはなかったのですが、ここにきてようやく体力温存のためのダンシングを体が無意識のうちに行ってくれたのです。

休むダンシングとは要するに脚の力は使わずに体重移動によって重力でペダルを回して進んでいく方法です。漕ぐわけではないのでスピードは出ませんが、その分体力を消耗せずに進むことができます。この休むダンシングで坂を上っていくときのスピードは7km/hでした。先ほどからシッティングでもこれくらいのスピードしか出ていなかったので、こちらのほうがはるかに楽でした。もっとも周りから見るとかなり遅い走りをしているロードバイクに見えたことだと思います。

福良港に到着

休むダンシングで坂道を乗り越えると、次に見えてきたのは福良港です。この福良港に道の駅みたいなところがあったのでここで休憩することにしました。

この福良港は「ふくら」と読み、港の形から「袋」という字の語源になったといわれている港だそうです。確かにいわれてみればそうかもしれないと思うような形をしていました。この福良港からは鳴門海峡で見ることのできる渦潮を海の上から見るための船が出ているようでした。この日は特に大潮で渦潮が見やすいとされているようで、時刻も1時50分くらいとちょうどよかったです。

見てみようかなとも考えたのですが、さすがにロードバイクをほったらかして船に乗る勇気はありませんでした。渦潮は一度も見たことがないので、ぜひ一度見てみたいものです。

船はあきらめてあたりを見渡すとアイスクリームを売っている売店があったのでそこでアイスを注文し食べることにしました。アイスをベンチに座って食べていると、このタイミングしばらく落ち着いていた雨が本降りになって来ました。もうすぐ目的の宿に着くというのに本当に天気に恵まれませんでした。

この福良港から宿まではあと少し。ここから最後の坂道に突入します。次回は宿のお話です。

目次

  1. アワイチ一泊旅行の準備編
  2. 大阪~淡路ジェノバライン編
  3. 岩屋~洲本~由良編
  4. 南淡路の生石公園でのシクロクロス風ライド
  5. 南部山岳コース編
  6. 福良港~温泉旅館編
  7. 南淡路~淡路サンセットライン~岩屋ジェノバライン編
  8. 明石~大阪城~石切神社編