瀬戸内海一周旅行22:和歌山港から湾岸線の下を通って大阪にゴール編

フェリーに乗って大阪に

瀬戸内海一周旅行21からの続きです。

11時に和歌山へ向けての徳島発のフェリーに乗りこむことに無事成功。このフェリーに乗って和歌山へ着いたら大阪へと帰ることになります。フェリー自体には乗った経験はあるのですが、それは子供のころの話であまりはっきりとは覚えていません。新鮮な気持ちで乗りこみました。

フェリーの中にある駐車場にたくさんの車が停めてあり、端のほうにバイクが置いてあります。そこにロードバイクを停めて壁にかかっているロープを車体に巻きつけておきました。船が揺れてもこけないのか若干の不安がありつつ、階段を昇って内部に入っていきます。

フェリーに乗り込んだのがほぼ最後のほうだったため、中にはたくさんの人がいるのが見えました。それぞれが思い思いの場所を陣取って座っています。パッと見た感じでいい場所が開いていなさそうだったため、場所取りは後にしてグルッとうろついてみることにします。中は座敷のようになっており、売店が一つあって弁当やお菓子を販売しているようです。

さらに周りを見ると階段があり、フェリーの甲板に出られるようになっているようでした。フェリーによったりしないだろうかという心配もあったため、酔った時のことも考えて風に当たれる場所を見ておくことにします。

階段を昇って外に出るとちょうどフェリーが出発して岸から離れていくところでした。さわやかな風と海の匂い、あたりを飛ぶ海鳥と普段見る機会のかい景色に心奪われてしばし風に当たって海を見続けていました。

しばらく見ていると港から出ていき海面だけが広がる景色へと変わったため中へと戻っていきました。中に入って座敷に設置されている靴箱のそばというあまり人がいないところへと腰を下ろします。フェリーに乗る前に喫茶店でサンドウィッチを食べていましたが、まだこれからロードバイクに乗ることも考えてエネルギー補給しておこうと考えました。

立ち上がって先ほど確認していた売店を見るとなんと驚いたことにすでに店が閉まっていました。考えてみれば限られた乗客相手にずっと店を開けていても売り上げにはならないでしょう。早めに閉めてしまうというのは不思議ではありません。しかし、弁当をあてにしていた私は大きなショックを受けてしまいました。

仕方がないので自販機へと向かいます。こちらにはカップヌードルが売られていたため一つ買ってお湯を入れて座敷に持っていき食べることにしました。これでカロリーが足りるだろうかなどとと考えていると、いきなり横からスッと手が伸びてきました。

手にはおにぎりがあります。体ごと横を向くと「買いすぎてしまって食べきれないのでよかったらこれどうぞ」とおばさまが声をかけてくれました。私はそんなにひもじそうな顔をしていたのだろうかと思いましたが、ありがたくいただくことにしました。

カップヌードルとおにぎりを食べ、地図を広げます。当初の予定では和歌山港からは奈良に入って大阪に帰る予定でしたが、フェリーが1本襲い出発なので遠回りせずに大阪へと帰ることに決めました。お腹もいっぱいになりルートも決めたらすることがなくなったため、ゴロンと横になります。

ウトウトしてハッと起きたときには和歌山についていました。乗客も3分の2くらいは降りているようです。トイレを済ませて階段を下り駐車場に行くとまだフェリーの出口は開いていないようでした。

たくさんの車に乗客が乗りこみエンジンをかけて出口が開くのを今か今かと待っています。おかげで排気ガス臭い中を私は生身の体のまま待つことになりました。フェリーに乗った時に倒れないかと心配していたロードバイクですが、よく見るとタイヤの横にブロックが置かれています。乗員の人がやっていたくれたのでしょう。助かりました。

結局フェリーから降りて出発したのは1時15分くらいになってからでしょうか。和歌山港から大阪までおおよそ70km程度でしょうか。ここまで連日の長距離を走ってきていた私は「これ駆ありなら余裕だろう」という感じがしていました。

しかし、ここから自宅に戻るまでは非常につらい走りとなってしまいました。

一つはフェリーで朝走って徳島港まで来てから、もう一度走り出すこの時刻まで間が空きすぎていたことがあります。私の体は「もう走り終わった」と勘違いでもしたのかものすごく重たくなってしまっていたのです。おかげで和歌山県から大阪府へと入る際に通る標高150m足らずの孝子峠ですら疲労困憊になって越えたくらいでした。

おかげで走り始めて40分もしないうちにコンビニで休憩をとる羽目になってしまいました。ここでこれからどう走るかもう一度考えます。いつもならば旧26号線を通るのですが、この道は道幅が狭い割には交通量が多く信号も多いのでストップアンドゴーを繰り返し時間がかかる。26号線は道幅が広いのですが途中に原付進入禁止の効果?があり以前下から行こうとして迷ったことがあるのでこの2つはパスすることにしました。

そこで出した結論が「湾岸線の下を通る」というものでした。この道はスピードを出していくなら走りやすいと聞いていたのですが一度も走ったことが無かったためいつか走ろうと考えていたのです。が、結果的にこれは大失敗でした。

まず、疲れた体でスピードが出ません。ではゆっくり行けばいいかと思ったのですが、ここを通る車はスピードを出しており安全に走るならば40km/h位で走らなければならないように感じました。どんなに遅くとも35km/h未満にはしないほうがよさそうなのですが、この時30km/hを維持するのも厳しいくらいだったのです。

さらに途中に非常に大きな高架が目に飛び込んできました。これはスピードを維持できないと思い、人がいないことを確認して歩道に逃げることにしました。ヒーヒーいいながら高架を登りきり、降りていくと歩道から車道に戻れる場所がありません。交差点も歩道から出られないようになっていたため、無理やりロードバイクを持ち上げて車道に戻るというめんどくさいことになってしまいした。

さらにこの湾岸線を進み続けます。途中で旧26号線に戻ったほうがいいのではないかと思ったくらいでした。しかし、左車線をきっちりと走っていればそれほど危険なことはそうそうないだろうと思い、そのまま進んだのです。

が、困ったことがありました。この湾岸線は車が高速道路に入るのに左車線を使うのです。さらに入るのが左車線であれば高速から出て合流してくるのも左車線ということになります。特に合流してくる車はかなりのスピードが出ているため、いつもならば安全なはずの左車線が危険極まりないコースに変わってしまいました。

岡山や広島、四国などであれば100kmくらいすぐだというイメージになっていたのですが、大阪ではそうはいきませんでした。標識に「大阪 50km」と書かれているところを見ると絶望的な気分にすらなります。体もそうですが心も疲れ切ってようやく大浜公園へとたどり着き、そこで休憩しました。大浜公園からは後数km程度なのですが、30分くらいはボーと休憩していたのではないでしょうか。

何とか気力を振り絞って家に到着。湾岸線の走りは達成感皆無の「無事でよかった」という思いでいっぱいでした。

このように最後の最後でヘロヘロになってゴールすることになってしまいましたが、なんにせよ予定通り大阪から瀬戸内海をグルッと一周するようにロードバイクで走りきることができました。これまで200kmを走ったのは旅行の3週間前の一度きりで、今回のように連日長距離、4日間も走り続けるという経験が無かったので「途中で走られなくなったらどうしよう」と不安でしたがやりきることができて本当によかったです。

自転車旅行の何が楽しいのかと人に聞かれてもうまく答えることができないのですが、「またどこか自転車に乗っていってみたい」と思える楽しい旅になりました。またどこか、見知らぬ街へと繰り出していきたいと思います。

目次

  1. 自転車旅行計画編
  2. 大阪~神戸編
  3. 明石~加古川~姫路編
  4. 恐怖の船坂トンネル編
  5. 備前市を越えて岡山後楽園での昼食編
  6. 一泊目目標地点のの倉敷ユースホステル到着編
  7. 倉敷の街とユースホステル編
  8. 倉敷の歴史について編
  9. 2日目の倉敷~尾道編
  10. しまなみ海道と人との出会い編
  11. しまなみ海道の本当の魅力編
  12. しまなみ海道中盤編
  13. しまなみ海道~鈍川温泉カドヤ別荘編
  14. ロードバイクにやさしい四国の旅館編
  15. 3日目の出発直後に起こったトラブル編
  16. 四国は自転車のメッカになれると感じる讃岐街道編
  17. 10kmアウターヒルクライム編
  18. 昼食・昼寝とその後の状況変化
  19. 空気の壁に激突しながら徳島到着編
  20. 徳島ユースホステルと幻の景色編
  21. 迷いに迷った南海フェリー編
  22. 和歌山港~大阪帰宅編