本州最南端旅行7:貸切状態のドミトリーと露天風呂編

リゾート大島に宿泊

本州最南端旅行6からの続きです。

1日目の目的地である宿泊施設のリゾート大島にようやく到着。この日の走行距離は250kmで獲得標高は4000m、消費カロリーは7500kcalほどとなりました。細かなアップダウンのみだった割には獲得標高が思った以上にあることにビックリします。

さて、リゾート大島にたどり着いて受付の建物へと入ります。ちょうど女性の管理人さんが受付にいて、施設について丁寧に説明をしてくれました。このリゾート大島はキャンプ場となっているのですが、コテージなどもあり、そのうちの一つの建物がドミトリー、つまり相部屋で安く泊まれることになっています。そして、シーズンオフのこの日は予想通りガラガラでした。ドミトリーに関しては急な飛び入りが来なければ私一人の利用だといいます。ほかには3人家族のキャンプ客が1組あるだけでほぼ貸切状態といった感じでした。

ドミトリーの宿泊料は2000円で別料金の露天風呂も頼んだのでそれが300円と安上がりの割に1人きりなので気軽に泊まれるためよかったです。が、実際は話し相手がほしかったりするのですが。

リゾート大島のドミトリーの建物とロードバイク

さて、案内された建物へと向かいます。なかなか大きく2階建てでベッドが12~14台ほどあり、共用部分にはソファーなどが置かれていました。1人きりなので共用部分に荷物をぶちまけて自分の家状態にしてくつろぎます。少しソファーに座ってくつろいでいたのですが、疲れからか眠ってしまいそうになりました。ですが、すぐにでもしておかなければならないことがあります。

受付にいる管理人さんは18時には帰宅してしまうため、それまでに受付にある売店でビールを買っておく必要がありました。着替えもせずに財布だけを持って受付へと向かいます。

受付に着いたら管理人さんが「どこから来られたのですか?」と話しかけてくれたので、しばらくお話しすることに。ほかに話し相手もいないため、ここで40分ほど話し込んでしまいました。いろいろと話をしていましたが、一番印象的だったのが管理人さんのご主人のことでした。

ご主人の趣味はドライブで、特に山に入っていって道なき道を車で突っ込んでいって進むのが好きだったそうです。私が明日天川村のほうにまで行くと話したところ、あの辺りも車でよく行っていたとのことです。Uターンもできなさそうな細い道にも入っていくので管理人さんが「やめとこうよ」と言っても、「大丈夫だ、あそこに電線が伸びているから絶対に行ける」と言って、山を走っていたようです。何となくMTBなども好きになりそうな人だなと思ってしまいました。

さて、受付が閉まる18時ごろまで話をしてから、缶ビールを買い一度ドミトリーに戻ります。露天風呂を予約していましたが、この時間はもう一組の家族が入り私は17時からとなっていました。1日走り回って汗だくだったこともあり、露天風呂に入る前に無料のシャワーを浴びておくことにしました。

リゾート大島のカヤック置場

カヤックがたくさん置かれたプールの前に無料シャワー室がありました。どうやらカヤックをした人が使用するためのシャワーのようです。思っていたよりもきれいでシャワーもしっかりと出ていたので、寒い冬の時期でなければこのシャワーだけで問題ないくらいだなと感じました。体をきれいに洗ってさっぱりできました。

シャワーを終えても、露天風呂には入るつもりです。しかし、時間がまだまだ余っているため時間をつぶすことにします。ドミトリーでゴロゴロしているのも悪くはありませんが、もう一つやっておかなければならないことがあります。明日以降も走るために、疲れた体をリカバリーさせておかなければならないのです。

今までの自転車旅行などの長距離を走った経験から、翌日も筋肉痛なしで走るために効果的なのはアクティブリカバリーです。ストレッチの類はあまり意味がありません。しかし、ここで自転車に乗っても余計に疲れをためるだけなので、今やるべきことは「歩く」ということです。というわけでかなり広い面積があるリゾート大島の敷地内をテクテクと歩くことにしました。

リゾート大島のキャンプ場

キャンプ場はかなりの広さを誇りますが、シーズン中はここらがすべてテントで覆い尽くされるようです。

リゾート大島の雑木林

また、キャンプ場の周りは木が多い茂っており、その向こう側には海があります。雑木林の中もいろいろと探検してみました。この写真とは違う場所では神社につながっている道もあったのですが、そこは地面が石になっており、クリートの付いたシューズではツルツルと滑ってしまい危険すぎたのでその先にはいけませんでした。

ブラブラと歩いていると気がついたら1時間以上たっていたようです。露天風呂に入れる時間になっていました。

露天風呂は申し込んだときに鍵をもらっていたので、その鍵を使って入りました。しかし、不思議なことにドアの外に鍵穴があるにもかかわらず、ドアの内側から鍵をかけることができませんでした。シーズンの時は人でいっぱいになるといっていましたが、内側から鍵がかからないというのは問題にはならないのだろうかと思ってしまいました。

まあ、今回はあまり関係ないかなと思い更衣室で服を脱ぎ浴槽部分に入ります。この露天風呂からはちょうど海と空と島が見えるようになっています。

リゾート大島の露天風呂の景色

なかなかいい雰囲気だなと思いました。が、ここでもう一つ気になることがあったので確認してみます。この露天風呂は2つの浴槽を壁で仕切っています。これは男女どちらの浴槽部分からでもこの景色が見えるようにするためなのですが、この壁が浴槽の部分しか仕切っていませんでした。要するに体を乗り出せば隣のお風呂が簡単に覗けるようになっていたのです。誰ものぞいたりしないのでしょうか。

そんなくだらないことを考えつつ、湯船にゆっくりとつかっていました。この露天風呂はきれいな水平線が見えるのもポイントですが、事前にネットで調べたときに「お風呂に入りながら見る星空がきれいだった」というコメントが目に留まっていたのです。せっかくなので、私もそうしようと考えていました。

ですが、5月の末にもなると7時台でもなかなか暗くならずに星が見えてきませんでした。おおよそ30分くらい待っていたのでしょうか。ようやく一番星が見え始めたかなというころになって、体に異変が生じました。

お湯の中に脚だけを入れていたのですが、急にものすごく熱く感じ始めてきたのです。ここは露天風呂ですが温泉というわけではなくボイラーでお湯を沸かしているので、暑いお湯でも出てきたのだろうかと思いました。しかし、手を入れて確認してみてもそれまでの温度と変わりません。

なぜこんなに暑く感じるのだろうかと自分の体を観察します。どうやら脚が熱いといっても左右差があるようです。右脚の脛の外側が特に熱く感じていました。なぜだろうかと考えて、ハッと気がつきました。もしかして日焼けをした部分なのではないかと思い当たったのです。

ロードバイクに乗るときには日焼けしないようにアームカバーはしているのですが、脚は何もつけておらず1日中太陽の光を浴びていました。また、いつものように家を出発して家に帰ってくるのとは違い、目的地に向かって同じ方向に走り続けていました。つまり、1日を通して体の右側からずっと日光を浴び続けていたのでしょう。

今までの経験上、「この熱さはまずい」と直感的に判断しました。下手をすると翌日からまともに走れなくなる可能性もあります。そこでもう星空など気にしていられなくなりました。湯船から飛び出して、シャワーの蛇口をひねりお湯ではなく水を出します。この水を熱くなっている部分にかけました。

シャワーから出てくる水はかなり冷たく、体に当たると飛び上がるくらいで3秒も我慢できないくらいです。しかし、この熱くなった脚に水をかけると全く冷たさを感じませんでした。念のために左脚にも水をかけたところ、こちらは冷たさは感じるものの気持ちいいくらいでずっとかけ続けることができます。右脚の症状が強いだけで両方とも日焼けがきついのだなと思いました。

ひたすら水をかけ続けること15分。ようやく右脚が冷たさを感じるくらいにまで回復してきました。本当は「冷やしすぎて逆に何も感じなくなる」くらいにまで冷やすのが火傷の対処法の基本なのですが、結構な時間がたっていたのでとりあえずこれくらいでいいかなとやめておきます。翌日以降にこの日焼けがどうなるかで、この自転車旅行を走り切れるかが決まってしまうなと思いました。

とりあえずやれることはやったので、すぱっと気持ちを切り替えて、ドミトリーに戻って夕食をとることにしました。串本のスーパーで購入しておいたお寿司やウインナーやから揚げなどを食べます。しかし、前日までに食べ過ぎていたためか、すぐに胸が苦しくなってしまいます。それでも何とかカロリーを取り込んでおかなければと思い、無理やり口に詰め込んでおきました。せっかくの旅行でこんな食事はどうなんだろうと思ってしまいます。

食べながらソファーの近くにある本棚から漫画をとり読んでいました。E’Sが全巻そろっており、ラストの2冊を読んだことが無かったため、読みだしたのですが読んでいるうちに眠ってしまっていたようです。目が醒めたら11時を回っていました。

このドミトリーは驚くことに消灯時間が22時と速い時間に設定されていたのですが、幸いなことに私一人だったため誰にも迷惑をかけずに済みました。残っていたビールと食べ物を胃に放り込んでから漫画の続きを読み、その後ツーリングマップルを開いて明日のコースを考えます。

2日目はこのリゾート大島から下北山村にあるキャンプ場までの予定ですが、実はルートを決めていませんでした。今回の自転車旅行ではまともに下調べをしていなかったため、おおよその距離しかわかっておらず、どのくらいの標高や斜度があるのか分かりません。結局、明日起きて出発する時間によって余裕があれば遠回りして走り、だめなら最短コースを通って行こうとだけ決めました。

この無計画さが自分の首を絞めることになるとは考えもせずに、12時ごろにベッドにもぐりこんで再び眠りにつきました。本州最南端旅行8へと続きます。

目次

  1. 自転車旅行準備編
  2. 初日に和歌山に入る前にいきなり道に迷ってしまう序盤編
  3. 絶望的な気分に陥るトラブル発生編
  4. バーストを心配しながら田辺へ向かう編
  5. 大きな誤算と刺さる視線編
  6. 椿はなの湯から串本到着編
  7. 貸切状態のドミトリーと露天風呂編
  8. 景色を見ながらの串本から新宮編
  9. 熊野川を眺めながらの快適ライド編
  10. ついに現れた登りとクリート問題編
  11. ライダー宿泊プランと続クリート問題編
  12. 予想外の始まりを告げた3日目編
  13. 目指せ天川村編
  14. トンネルの恐怖と無駄な頑張り編
  15. ラストのゴールと旅行の総括編