本州最南端旅行8:景色を見ながらの串本~新宮編

2日目スタート

本州最南端旅行7からの続きです。

1日目がいろいろとトラブルがありつつも、何とか無事に終了したった一人のドミトリーでぐっすりと眠って1日目が終了しました。そして翌朝目を覚ますといよいよ2日目が始まります。

思った以上にぐっすりと眠れたのか、ベッドで目を覚ましたのが6時ごろでした。起きた瞬間に体の状態が分かりました。1日目に250km以上走り、露天風呂に入っていたときには日焼けで脚がお湯につけられないくらいにまでなってしまっていましたが、目覚めたときには「体は大丈夫だ」と感じました。筋肉痛や疲労感、日焼けでの消耗などはほとんど感じません。また、目覚ましが鳴る前に目が醒めたのもいい兆候だと感じました。

これならば早めに出発すればこの日の目的地まで少し遠回りするコースを走っても余裕があるのではないかなと思いました。ごそごそとベッドから起き上がり、トイレに行き朝食をとることにします。

しかし、6時に目を覚ましたはずが、なぜか気がついたらものすごい時間が経過してしまっていました。朝食を食べて出発の用意を済ませたのはなんと7時40分ごろになってしまっていました。今まで自転車旅行をしたときには起きたら比較的早い段階で出発していたので、今回はかなり気が抜けているのではないかと思ってしまいました。

が、この2日目はどのルートを通っても登り区間が存在するためあまりのんびりもしていられません。自販機でスポーツドリンクを購入してボトルに詰めて、いよいよ出発することにします。

リゾート大島の受付とロードバイク

今回宿泊したリゾート大島ですが、シーズンオフだったこともあり、誰にも気を使わずに建物一つを好きなようにつかえてかなり居心地がよかったです。シーズン中はそうもいかないでしょうが、人が来ない時期ならばものすごくのんびりできるなと思いました。なかなかいいところでした。

さて、7時45分にいよいよリゾート大島を出発します。2日目の目的地は下北山村になります。一応奈良県ですが、三重や和歌山との境目あたりになっており、もう少し行くと大台ケ原があるところです。

出発してまずは大島を抜けるところから始まります。1日目はこの大島をスーパーのビニール袋を手に持ちながら必死に登りをこなしてきましたが、今度は逆向きに走ることになります。前日はこんなに登ってきていたのかと思ってしまうくらいの下りをこなして、あっという間にくしもと大橋にたどり着きました。

くしもと大橋からみる潮岬

くしもと大橋を渡って目的地に行くには右折するわけですが、本当の本州最南端である潮岬に行くならば左折して岬をグルっと回る必要があります。が、潮岬に行っても灯台があるだけで、見える景色はここからとそう変わらないだろうと思い、くしもと大橋から写真を撮ってこの地を離れることにしました。

道を曲がって42号線へと入ります。ここからはしばらく道なりに42号線を進むことになります。まず最初の串本市内を抜けていきました。この辺りはまだ平坦ですが若干の向かい風が吹いていました。この平坦区間をサイコンを見ずに楽に力を使わずに流すように走ったところ、出ていたスピードは27km/hほどでした。無理せずこの―ペースを崩さないように走ることにします。

しばらく行くと右手に見えていた海の景色に見慣れない変わったものが見えてきました。なんだろうと思ったのですが、岩がそびえたっていました。これは橋杭岩というらしく国の天然記念物に指定されているようです。この時は地面に石がたっているように見えますが、潮が満ちると下がすべて海の水で満たされてかなり幻想的な雰囲気になるようです。

橋杭岩

この辺りまでが平坦でここからは前日と同じようにアップダウンコースに変わっていきました。前日はアップダウンの後半はしんどく感じていましたが、うまく回復できていたようで、それほど苦に感じずに登りもこなしていきます。とりあえず標識に勝浦までの距離が25kmとあったため、そこで休憩を取るつもりで進んでいきました。

後半にある登りのためにも一切脚を使わないようにのんびりと走り続けていると、気がつくと大地町のあたりにまでやってきていました。この大地町はくじらの町として有名なようです。案内板にくじらの博物館という文字が書かれており、ものすごく見てみたいなと思ってしまいました。しかし、ここで寄り道している暇はありませんし、ましてやこの時間は博物館も開いていません。仕方がなくスルーしていくことにしました。

さて、大地町を過ぎてしばらくすると勝浦に入りました。どこかいい休憩場所はないものかと走りながら探していると、道の駅なちというのがありました。有名な那智の滝による人のためにあるのでしょう。ここで休憩しようと考えました。

道の駅と書かれた標識の指示通りに右折して駐車場に入り、そこにあった建物に入ろうとして驚きました。道の駅だと思っていた建物は実は鉄道の駅だったからです。無人駅なのか誰もいない駅の改札を見ながら、ここは道の駅ではなかったのかと自分が見た標識を疑ったのですが、実はこの駅の隣にある売店のような建物が道の駅だったようです。今まで電車の駅と道の駅が同じところにあるところを見たことが無かったので、なかなかの衝撃でした。

売店部分は開いていなかったので外にある自販機でドリンクを買い、ベンチに座って休憩します。那智の滝があるであろう山の方向を見ると、なかなか登りがいのありそうな山でした。一度登ってみたいなと思いましたが、ここもグッと我慢して先へ進むことにします。

道の駅なちを出た後も42号線をひた走ります。やはり疲れてスピードが出ない状態では42号線のアップダウンは全く楽しいものではありませんが、この日は疲れも取れており昨日までとは42号線への印象が変わりました。普段大阪の町中を走っているものとしてやはりこの「信号が無く景色のいい道」というのは素晴らしいものだと思いました。27km/hをベースにアップダウンを走ってきていたのに、ここまでのアベレージが25km/hというのを見るだけでいかに信号が少ないかというのが分かります。

このように気持ちよく42号線を走っていましたが、しばらくするともう一つの42号線と合流するポイントにたどり着きました。那智勝浦新宮道路というのとの合流です。ここで急に交通量が増えてしまします。合流ポイントからは一気に下り、あっという間に新宮へと到着しました。

さて、ここで一度歩道によって背中のバッグからツーリングマップルを引っ張り出して地図を確認します。目的地までの最短ルートを通りたければこのまま真っ直ぐに42号線を突き進んで熊野市まで行き309号線へと入るのがいいようです。しかし、ツーリングマップルでは42号線の景観のいい道はこの新宮までとなっており、ここからは信号なども増えてしまうようでした。

また、時間も十分に余裕があり肉体的な疲労もそこまで感じてはいなかったため、この新宮で42号線とはお別れして168号線へと進むことにしました。今までは海沿いに沿って軽いアップダウンをこなしてきましたが、いよいよここからは登り区間へと入っていくことになりました。本州最南端旅行9へと続きます。

目次

  1. 自転車旅行準備編
  2. 初日に和歌山に入る前にいきなり道に迷ってしまう序盤編
  3. 絶望的な気分に陥るトラブル発生編
  4. バーストを心配しながら田辺へ向かう編
  5. 大きな誤算と刺さる視線編
  6. 椿はなの湯から串本到着編
  7. 貸切状態のドミトリーと露天風呂編
  8. 景色を見ながらの串本から新宮編
  9. 熊野川を眺めながらの快適ライド編
  10. ついに現れた登りとクリート問題編
  11. ライダー宿泊プランと続クリート問題編
  12. 予想外の始まりを告げた3日目編
  13. 目指せ天川村編
  14. トンネルの恐怖と無駄な頑張り編
  15. ラストのゴールと旅行の総括編