島根県輪行旅行3:自転車道と東洋一の灯台編

島根県初ライド

島根県輪行旅行2からの続きです。

ロードバイクに乗って旅行に行きたい。けど、どれくらい走れるのか全く分からない。だったら電車で自転車を運んで祖父の家がある島根県に行って走ろう!」という流れでロードバイク片手に島根県までやってきたのはいいものの、着いてからようやく「どこに走りに行くか」ということを全く考えていなかったことに気がつきました。

最初はロードバイクなのだから適当に好きなところを走り回っていればいいかとも思っていたのですが、夜だったとはいえ、出雲市駅から3.5kmほどの距離にある祖父の家にたどり着くのに40分以上かかってしまったことで、やはり地図は必要だと考えを改めることにしました。

そこで、一晩あけた次の日に祖父に本屋に案内してもらい地図を購入することにしました。開店の時間を待ってから祖父に車に乗せてもらい本屋さんに連れて行ってもらいます。

子供のころは毎年のように来ていた島根県ですが、大きくなってからは何年も来ていませんでした。その間にも島根県はいろいろと変わっており、案内してもらった本屋も昔はなかったお店でした。予想以上に大きな店でたくさんの書籍が置いてあり、店内に併設されたカフェまでありました。

地図のコーナーを見つけ、手に取って中を見ていきます。当初の考えでは地図を確認しながら走れるように、小さく折りたためる紙の地図でいいかと考えていましたが、いいのがありませんでした。何かないかと思い、いろいろとみていると一冊の本が目に留まりました。ツーリングマップルです。数年たった今でも愛用している地図にこの時出会い、即購入したのでした。

問題はこのツーリングマップルはA5ほどの大きさがあることでした。購入してみたものの、持ち運べるのかは微妙なところでした。この時はまだサイクルジャージを持っておらずTシャツを着ていたので、鍵や財布などの荷物はウエストポーチに入れてロードバイクに乗っていました。家に帰ってすぐに入るかどうか確認してみます。買ったばかりの本をメガホン型にひねって無理やり押し込むと何とかウエストポーチに収まりました。これでとりあえず迷っても帰ってくることができそうです。

昼食を食べつつ、地図を眺め、どこに行こうかと考えます。この時、ツーリングマップルに書かれている「出雲路自転車道」という文字に目が留まりました。この当時、私がロードバイクで走って行っていたのは葡萄坂や太子町道の駅で、そのほとんどは自転車道を走っている状態でした。ここはひとつ出雲の自転車道を走っておくのも面白いかもしれない、と思ったのです。

この自転車道は宍道湖から出雲大社までつながっているようです。とりあえず出雲大社方面に向かって走って行ってみようかと午後2時ごろいよいよ走り始めました。

家を出てすぐ近くに流れている高瀬川という川にやってきます。この高瀬川沿いに自転車道があり、出雲大社に行くには西に向かって進んでいくことになります。が、子供の時から何度も高瀬川を見ていますが自転車道なんてあったかな、という疑問がありました。実際に高瀬川に出てみてもイマイチどれのことかわかりません。そこでしばらくは車道を進んでいくことにしました。

出雲路自転車道

が、実は川の横に自転車道があったのです。私はてっきり歩道だとばかり思っていた川を挟んで反対側にある細い道が自転車道だったようです。とりあえず自転車道と銘打ってある道を走りますが、ママチャリならばいざ知らずロードバイクでは走りにくかったのですぐに車道に出ることにしました。そのまま西に進んでいきます。

本当ならばそのまま真っ直ぐ進んでいって海が見えるところにまで出て行けばよかったようです。しかし、何を考えていたのかその時は適当なところで北に向かって進路を変更してしまいました。今自分がどこを走っているのかもわからずに方角だけを頼りに適当に進んでいきます。

この時、迷い込んだ路地が今でも記憶に残っています。その路地は屋根の高さがかなり低く、家の素材も石造りのような感じで、江戸時代よりもさらに前の時代の雰囲気が漂うところに入り込んでしまったのです。出雲市はどんどんと新しい道ができ、建物も作られていっていたので、こんなところが今でも残っているのかと思ってしまいました。正直なところ出雲大社よりも歴史を感じる路地でした。

そんな不思議な路地を抜けて海が見えるところに出てきました。そこから少し北に進んでいくと稲佐の浜にやってきました。ここから右折して少し進むと出雲大社があるところです。子供のころはよくここに泳ぎに来ていました。

以前はこの稲佐の浜にも海の家があり、監視員もいて家族連れが遊びに来ていたのですが、最近は全く海水浴客はいないようです。砂浜には海や川から流れ着いた木の枝やごみがたまっているので、島根県出身の母に「テトラポッドでも置いて整備したら人が来るのではないか」と聞いたことがあります。しかし、10月の神無月には全国の神様が出雲大社に集まってくるときにこの稲佐の浜から神様が上陸してくるためテトラポッドは置けないのだと教えてくれました。

もっとも8月下旬にであるこの時期には日本海にはクラゲが出るためとても泳ぐことはできません。しばらくの間、ボーっと海を眺めていました。出雲大社を目指してやってきましたが、何度も来たことがあるのでもう少し先に行ってみることにします。少し先にある日御碕(ひのみさき)へと行ってみることにしました。

海沿いに沿って少し登り勾配の道を進んでいきます。後で知りましたが、みさきうみねこ海道と呼ばれるらしい道をたんたんと登っていくとその先には日御碕灯台がありました。

日御碕灯台

東洋一の高さを誇るというこの日御碕灯台で休憩することにしました。単に灯台があるだけではなく食事処や土産物屋などがたくさんあるので、ロードバイクを停めてぐるりと歩いてみることにします。灯台を見上げながら「どこまでが東洋なのだろうか」と思いつつ、ソフトクリームを食べていました。

歩いていると看板が置いてあり、「ここからの景色は一面の水平線に夕日が沈む、日本でも数少ない場所です」と書かれていたように思います。見てみたいなと思ったものの、夕暮れにはまだまだ時間が早すぎるのでずっと待っているわけにもいきません。土産物屋をひやかしてから帰ることにしました。

行きと同じく帰りも方角のみで適当に道を選んで進んでいきました。馬小屋のそばで非常に臭い道の前を通ったのは覚えていますが、その後再び自分のいる位置が分からなくなり、適当に進んでようやく高瀬川へと出てきて一安心したのを覚えています。家に帰りついたのは5時ごろだったでしょうか。

走行距離は50kmと思ったより少ないなという印象でした。家から出雲大社までが片道約20kmほどだったようです。が、母はよく「小学校の時は歩いて出雲大社まで行っていた」と言っていたのを思い出しました。自転車ならばいいですが、歩いてでは少ししんどそうです。

そんなこんなで島根県でのライド1日目が終了しました。次はどこに行こうかとわくわくしながら買ったばかりのツーリングマップルを広げて眺めていたのを思い出します。翌日は大変な目にあうとは思いもせず、眠りにつきます。次回に続きます。

目次

  1. 初めての自転車旅行準備編
  2. 初めての輪行移動編
  3. 自転車道と東洋一の灯台編
  4. 8つの滝と島根県の洗礼編
  5. 宍道湖一周とお尻の痛み編
  6. 輪行での帰宅と初めての自転車旅行の感想編