島根県輪行旅行6:輪行での帰宅と初の自転車旅行の感想編

最終日

島根県輪行旅行5からの続きです。

島根県にある祖父宅に輪行で自転車を担いでいっての5日目。この日が最終日となります。

もともと、どこをどのくらい走るかということを全く考えずにロードバイクと着替えだけを持ってやってきたので、最終日は「走れたらどこか走りに行こう」と考えていました。

ですが、3日間のライド、特に3日目、4日目で体力を消耗し、熱中症状態になり、ハンガーノックにもなったうえで、人生で一番痛かったのではないかと思うくらいのお尻の痛みも取れていなかったため、最終日には1ミリたりとも走ろうとは思えなくなっていました。

そのため、最終日は一切走らず大阪へと帰ることに決めました。輪行袋に自転車を詰め込むのは慣れておらず時間がかかってしまいそうだったため、祖父宅で袋に詰めておいて車で駅まで運んでもらうことにしました。

特急電車が出ている出雲市駅に朝9時台にやってきて切符を購入します。5~6人ほどが並んでいる駅のホームで電車を待ち、時刻通りにホームへとやってきた特急へと乗り込みました。この出雲市駅が始発になるため、まず確実に座ることができます。初日に学んだ通り、車両の一番後ろの座席へと行き、座席と車両の壁の間に自転車を置いて万が一にも倒れたりしないようにしておきました。

出発したら後はすることが無いので、のんびりと過ごします。岡山駅で大阪へと向かう新幹線へと乗り換える必要があるため、寝ていて乗り過ごすことが無いようにだけ気をつけて時間をつぶしていました。

3時間以上かけてようやく岡山へとやってきたら、特急を降りて新幹線が来るホームへと向かいます。が、この時、肩にかけている輪行袋のヒモがものすごく重たかったのを覚えています。重量たっぷりのアルミフレームからくる重みが薄く細いヒモにかかり、肩に食い込んできたのです。ホームの移動だけでなかなかにつらかったです。

何とかならないものかと思い、そういえば前日にあまりのお尻の痛みに耐えかねてコンビニで雑巾を買ったことを思い出しました。サドルに雑巾を巻きつければ少しでも痛みが楽になるのではないか、と期待した割には全く痛みの軽減には役立たなかった雑巾ですが、ここに来て役割を得ました。輪行袋のヒモに雑巾を巻きつけて何とか痛みを和らげておくことにします。

そんなこんなで一苦労ありつつ、数十分ホームで待つとようやく新幹線がやってきました。これで新大阪まで1時間ほどなのであと少しだと思っていたのですが、考えが甘かったようです。

この日は8月の終わりの日曜日ということもあり、帰宅ラッシュだったのか乗客数が多かったのです。特急は始発だったので問題なく座れていましたが、途中から乗り込む形となる岡山駅での新幹線ではそうもいきませんでした。

座る席がないどころか、入り口の通路で何人もの人が立っている状態でした。そんな中、輪行袋に詰めた自転車という非常に大きくて邪魔なものを持った私は中まで行くこともできません。せめて新大阪駅で出やすいようにと入口の一番近くに自転車を置き、立つことにしたのですが、途中の停車駅で停まるたびに降りてくる乗客と乗ってくる乗客に迷惑そうな視線を浴びせ続けれれてしまいました。

人の多い時期に輪行するものではないなと痛感しつつ、無事に大阪へと到着。そこからは在来線へと乗り換えてトータル6時間以上の時間をかけてようやく家へと帰ってくることができました。

移動日を含めて計5日間の初めての自転車旅行がようやく終わりました。2日が移動だけだったため、走ったのは3日間。距離にしていえば50km・80km・70kmということで3日間の合計で200kmでしたが、当時はものすごい満足感のある楽しい自転車旅行となりました。以下、少し当時思ったことを書いておきます。

まず、3日間で200km走っただけでも全身がぼろぼろになり、特にお尻の痛みは半端ではないものでとてもこれ以上走ることはできないと思ったことを覚えています。ネットなどで1日に200km以上走ると書いていることを見かけていましたが、きっと嘘を書いているのか、ごく一部の超人的な人だけだろうと思ったものです。

次に、自転車旅行について。とにかくロードバイクを手に入れて、一番したかったのが自転車で旅行に行くことだったので、祖父の家を拠点として走っただけですがものすごく楽しかったのを覚えています。が、輪行についてはこの時はあまりいい思い出になったとは言えませんでした。

自転車が重たかったというのもあるのですが、一番は電車に乗って移動している間はあまり思い出に残らなかったからです。自転車に乗って走っていたならほんの些細なことでも、数年たった後でも細かく思い出せるくらい記憶に残っているのですが、電車に乗っている間は寝ているかゲームしているかでほとんど記憶に残りませんでした。

そのため、自転車で旅行に行くときはなるべく最初から最後まで自走で行こうと考えました。この考えはその後の自転車旅行の基本方針となりました。

最後に、当時の自分を思い出してみて思ったこと。とにかく当時は体力もなければ知識もありませんでした。力がないので平地でもアウターを使うとしんどいからと言ってインナーを使っていたくらいです。そんな当時の自分に、もし今の自分が会ったら何を言うんだろうかとふと考えてしまいました。

結論としては特に何も言わないだろうなと思いました。へたくそでしたが、それでも本人は楽しんで満足していたからです。が、あえて何かを言うならペダリングがどうとかフォームがどうとかではなく、「安全について」をアドバイスするかもしれないと思いました。交通ルールを守れとかいう話ではなく、車が通る車道という環境でどうすれば自分の身を守りながら自転車を楽しめるのかを話すかもしれないと考えました。

ロードバイクに乗っていると速さとかタイムに目が奪われがちですが、なにわともあれ安全を第一に死ぬまで自転車を楽しめればそれで十分なんだろうと思います。初めての自転車旅行は楽しく、いろいろと気づきを与えてくれるいい機会となりました。

目次

  1. 初めての自転車旅行準備編
  2. 初めての輪行移動編
  3. 自転車道と東洋一の灯台編
  4. 8つの滝と島根県の洗礼編
  5. 宍道湖一周とお尻の痛み編
  6. 輪行での帰宅と初めての自転車旅行の感想編