伊勢旅行③高見トンネル~桜峠~伊勢市編

初めての三重県

雨が降っていたため当初の予定と違い仕方なしに高見トンネルを通ってしまいましたが、なにわともあれ私にとって初めて自転車で三重県に入ることができました。いつもながら初めての県境越えは意味もなくわくわくしてくるものです。何度も通るとなくなってしまう感覚なのですが、気分がよくなりました。

三重県県境(高見トンネル)

事前にネットなどで調べておいた感じでは高見山を越えれば伊勢まではほとんど下り基調になるはずです。体調の悪さもありましたが何とかなるかなと思いました。

下り始めるとすぐに「高見山ループ橋」が出てきます。ぐるりとほぼ360度回るのですが、雨が降っていて危険なのでスピードに気を付けながら降りていきました。しばらく下っていくと何もない道にひょっこりと建物が見えてきました。グリーンライフ山林舎という宿泊施設があるようなのですが、その隣に売店がありベンチが設置されていたので一度休憩することにしました。

朝をおきてから走り続けていましたので、ここらで何か食べ物でも補給しておいたほうがいいのかなと考えたのですが、よく見ると売店はまだ準備中の札がかけられていました。まあまだ9時前後だったのでここで食べなくともハンガーノックにはならないだろうと思い、走り出すことにしました。

この辺りは今まで登ってきていた高度を下るかのように下りの道を快調に進んでいたのですが、少し気になることが。それはまだ東からの向かい風が続いていることです。しばらく下っていくと次第に平坦が多くなってきたのですが、そのころになると30km/hを維持するのもしんどくなってきました。

そこまできつい向かい風ではないはずなのですが、私の体からはどんどんと体力を奪っていきました。また、この辺りの道は櫛田川に沿って走っているのですが、基本的に同じような景色がずっと続いているのでまるで漕いでも漕いでも進んでいる気がしないという事態になってしまいました。本来は下り基調の道を快調に進み続けて166号線が終わり368号線合流するところにある道の駅で早めの昼食でもとろうと考えていたのですが、ボトルの中に水もあったかくなってしまい精神的にも肉体的にも限界が近づいてきたので次に自販機がある場所で一度休憩しようと考えました。

ようやく見つけた自販機は水屋神社を少し過ぎたところにあり、そこでジュースを買って座って飲みながら地図を見ていました。この辺りまで来たときにはテンションも下がってきてしまっており、10km進むのも大変といった感じになっていました。地図で見る限り予定していた道の駅までは確実に10km以上あり、どうしたものかと考えていたのですが、ふとその前にもう一つ道の駅があることに気が付きました。

和歌山街道にある道の駅

その道の駅は「飯高駅」といい水屋神社からすぐ行ったところにありました。これは地図の真ん中の折り目部分の近くにあり完全に見逃していました。この道の駅には温泉施設もあるそうなので割と大きいところのようです。今ジュースを飲んで休憩したところですが、もう少し行ってこの道の駅で再度休憩することにしました。

すぐについて自転車を止めるとほかにはたくさんのオートバイに乗った人たちが来ていました。私も人のことは言えませんが平日の朝からオートバイに乗ってこんなところまで来ているのはどういうことだろうと思ってしまいました。

道の駅は大きく売店では地元の野菜も売っているようで買いに来ている人も大勢いらっしゃいました。しかし、温泉施設やレストランは10時からオープンするとのこと。まだ9時半を回ったくらいなので入ることができませんでした。レストランで食事でもしようかと思っていたので残念です。

仕方がないので、道の駅の隣に離れて3件の店があり、その一つにパン屋さんがあったのでここでパンを購入して食べることにしました。ついでにこの地方でとれた茶葉から作った紅茶ソフトクリームというのもあったのでそれも食べてみることにしました。疲れた体にしみこむようでおいしかったです。しかし、パンの種類はあまりなかったのが少し残念でした。

食べ終わり少し休憩していると時刻は10時前になっていたのですが、さすがにこの時間になるとかなり暑くなってきています。体も疲れてきてしまってもうゆっくりと横になりたいという欲求も出てきたのですが、伊勢までは残り50kmほどのはずです。この時点で時間が10時というのも早く出すぎたかなとも思いました。しかし、この後はどんどんと気温が上がってきていたので結果オーライだったと思いなおしました。夏は10時を過ぎたら走るのが大変になるのがよくわかりました。

トイレなども済ませていざ出発。しばらく向かい風の中を淡々と進んでいると166号線に別れを告げて368号線に入りました。しかし、ここからは思った以上にしんどかったです。

細かなアップダウン

向かい風は今までと変わらなかったのですが、それ以外に坂道も追加されてしまったのです。大きな山などはないのですが桜峠などがあり、割とアップダウンが続く道になってこの辺りからお尻まで痛くなってきました。もっとダンシングを多用しておけばよかったです。

アップダウンにゼーゼー言いながら進んでいくとコケコッコー共和国の看板が見えてきました。ここで右折して42号線に入ります。コケコッコー共和国には無料の足湯などもあるようなのですが、看板の案内を見ると今来た道を戻って曲がれと書いてあったので行くのはあきらめました。せめてもう少し早く案内の看板があれば寄れたのになと思いました。

42号線を少し行くと次は709号線に入ります。この辺は地元の生活道路といった感じで地図を確かめながら走っていましたが、目的の38号線にうまく出ることができました。後はこの38号線を道なりに行けば伊勢市近くまで行けるはずです。

この辺りでも風は相変わらず向かい風でした。大宇陀を越えたあたりからずっと続いており疲労困憊になっていました。途中、中川大橋というところを通ると大きな川があります。ずっと櫛田川に沿って走っていると思っていましたが、いつの間には櫛田川とはお別れしており、ここは宮川になっていました。後で調べてみると宮川は伊勢に、櫛田川は松阪に流れる川のようです。

宮川(中川大橋の上から)

しかし、この辺りの地名である多気町や伊勢市は他とは違う異様な光景が眼前に広がっていました。それは、この辺りは田畑が多いのですがそこにいくつもの小型風車が付いているのです。発電でもしているのでしょうか。電柱のような棒を立ててその先に小型風車が取り付けられていました。

小さな風車では発電能力が乏しいのか、それを補うためにいくつもの風車が必要なようで、畑にはいくつもの柱が立っており、それらを電線が渡されているのです。いつもは田園地帯を走っていると山と緑と大きな空による解放感に気分良く走れるのですが、この地方ではどこに行っても畑に電線の付いた柱が無数に立っているので全く気分よく走れませんでした。発電も大切ですが景観というのにも気を付けないといけないんだなと思ってしまいました。

そんなことを考えながら宮川をしばらく走っているとまたもや体が動かなくなってきたのでどこか休憩できるところはないだろうかと探し始めました。もう伊勢市まではあとちょっとなのですが、時間には余裕があります。しかし、ちょうど休憩できそうなところはなく、ようやく見つけたのはスーパーマーケットでした。ここで補給もすることにしました。

ここまで自販機などからペットボトルを買ってボトルに入れていましたが、さすがにそれでは体温を下げることができないくらいの暑さになってきたので氷も買うことに。スーパーの中に入るとよく冷房も効いていて一気に体を冷やすことができました。冷えすぎて風邪でも引かないかと心配するくらいでしたが。

ボトルに購入した氷を入れて、ついでに買っておいたアイスも食べながらもう一度地図をよく見て確認します。どうやら後15km前後で目的の伊勢市まで行けるようです。時刻は1時前になっていました。本来の予定ではもうついているくらいのはずでしたが、向かい風の影響で遅れてしまっているようです。ロードバイクには風の影響が大きいのだなと改めて感じました。

ここからは少し行くと再び宮川のそばを走ることになったのですが、なぜかこの区間だけは追い風になりました。楽に30km/hを維持しながら走っていると37号線が見えてきたのでここを右折します。もうこの辺りまで来ると今までの田舎道とは違い整備された道路を走ることになります。少し行ってようやく見えてきたのが伊勢市駅です。ここで拡大コピーして印刷してきた風見荘の地図を見て今日の宿泊地の場所を確認しておきました。時刻は1時20分ほどでした。

三重に行きたいという思いだけで何とかここまで来ることができました。次回は初めて止まったゲストハウスについて書こうと思います。

目次

  1. 伊勢旅行の準備編
  2. 長居公園~竹之内峠~高見トンネル編
  3. 高見トンネル~桜峠~伊勢市編
  4. 伊勢神宮~風見荘一泊目編
  5. 伊勢市~二見~鳥羽編
  6. パールロード~志摩スペイン村~伊勢神宮編
  7. 風見荘二泊目編
  8. 伊勢市~松阪・津市~長野トンネル編
  9. 長野トンネル~伊賀上野~月ヶ瀬・柳生~大阪へ帰宅編