伊勢旅行⑤伊勢市~二見~鳥羽編

朝日を求めて

ゲストハウスの風見荘での一泊が終わりました。夜の11時半に眠ったのですが、翌日の8月28日の朝は早めに起きようと思っていました。

目的は二見にある「夫婦岩」の間から上がるという朝日です。これは夏至になるとちょうど間から上がってくるようなのですが、この時期でもある程度方角はあっているはずです。

夫婦岩までは宿からおおよそ10kmほどですので、とりあえず4時半に目覚ましをセットしておきました。しかし、私が起きたのはなんと4時。目覚ましがなる前に自然と目が覚めたのです。1日目は睡眠時間2時間で伊勢まで走ってきたので、疲れ果ててもっと眠りこけるかと思ってしまっていたので、うれしい誤算でした。

とりあえず、着替えなどの荷物を持って洗面台などに移動します。ここで顔を洗って出発の用意をしていました。そこで、前日の夜に一緒に話をしていたNさんと出会いました。私よりも早起きなのかと驚いたのですが、話してみると実はこの時間までずっと飲んでいたそうです。伊勢にまで来てすごい時間まで飲んでいるのだなとある意味感心してしまいました。

準備を済ませるといよいよ出発です。時刻はこの時4時半、しかし表に出てみると雨が降ったのか地面が濡れていました。幸先が悪いなと思いながら、真っ暗の中を自転車で進んでいきます。

しかし、全く地理感のない土地を真っ暗な中走るのは思った以上に大変でした。道がわからず、適当に行くと住宅街の中をぐるぐるとまわってしまいました。ようやく、大きな道に出ることができ、ここからは102号線から42号線とまっすぐに進んでいきました。

と、ここで不穏な空気を感じます。本来ならばそろそろ空が明るくなってきてもおかしくないはずなのですが、この時はずっと暗いままでした。その原因が42号線を走っている途中でようやくわかりました。伊勢市内ではもう雨は止んでいたのですが、どうやら二見方面はまだ雨が降っており、空に雨雲があるようなのです。嫌な感じだなと思ってさらい進んでいくと、ついに恐れていた事態になります。

汐合大橋を越えたあたりから、どしゃ降りの雨にあったのです。これは急に降り出したというよりは、この地域の上だけ雨雲があり、雨が降っている区間に自分から入っていく形になったようです。空を見ると真っ黒な雲がずっと続いています。出発したばかりでこれはへこみました。どこかで休憩しようと思っても、この167号線沿いにはコンビニなどが見当たりません。仕方なく、次にコンビニがあるまで我慢しようと思い走っていたのですが、結局夫婦岩手前にあるコンビニまで走ることになってしまいました。

これだけ雨が降っていては朝日もくそもありません。まだ朝ご飯などを食べていなかったのでジュースとパンを買って店の前で食べながら雨宿りをしていました。結構長いこと(20分くらい?)待っているとようやく雨があがってきました。空を見ても雨雲は移動してくれたようなので、ようやく再始動します。といっても、コンビニを出たらすぐに「夫婦岩へは左折」と表示された看板があり、すぐに旅館街を抜けて夫婦岩のあたりまでやってくることができました。

実際の夫婦岩を見てみると、何とも小さい岩に綱をかけているだけで正直がっかりしてしまいました。また、予想通り朝日も出ていませんでしたちょうど東のほうに雲があり、太陽すら出ていなかったのです。水平線と朝日のコラボレーションはもう見られなさそうですが、もう少し待てば夫婦岩の間に太陽が来るかなと期待して、この場所で30分ほどボーっと待っていました。ほかにもたくさん人がいて、どうやらここで朝日を見る人は先ほどあった旅館に泊まって朝日だけを見に来ているようです。しかし、この場にいる全員が結局見ることができずに終わってしまいました。天気だけはどうにもならないなと思いました。

8月の夫婦岩

夫婦岩と朝日のコラボレーションは見ることができませんでしたが、まだまだ時間はたっぷりあります。ここからは鳥羽を目指して進んでいきました。どうでもいいですが、夫婦岩の近くの道には 大量のふなむしが地面を駆け回っていて少々気持ち悪かったです。

伊勢湾とRXRS

鳥羽に到着

夫婦岩を離れるともう一度167号線に入り、ひたすらその道を行きます。これは東に向かって進んでいるのでまた雨に合うのではないかとびくびくしていましたが、運のいいことに降らずにすみました。この辺りの道はずっと赤福ののぼりが上がっていたのを覚えています。どこかこの辺りで製造デモしているのでしょうか、それとも単に宣伝だけののぼりなのでしょうか。そんなどうでもいいことを考えて走っていると鳥羽に到着。おおよそ伊勢から鳥羽までは20kmほどでしたが、時刻は6時半を越えていました。

この時間では当然あいていない鳥羽水族館を越えたところで少し寄り道です。私の持つツーリングマップにはこの辺りの海のそばで「魚市場」があるはずです。私は自転車旅行をしたときには、観光などよりもその土地の生活などを見てみたいと考えているので、このような市場にはぜひ行ってみたいと思っていたのです。しかし、いくら探しても市場らしきものはありませんでした。本当にこの地図はあっているのかと疑ってしまいました。

魚市場には行けなかったのは残念でしたが、しかし実際に漁師が働いている漁港を見れたのはよかったです。ある一つの漁港に入っていったのですが、ちょうど船からとってきた魚をおろしていたのです。何となくそれを見ていると衝撃的な映像が私の目に飛び込んできました。

コンテナに入れた取れたての魚を、漁港に集まった100羽はいるであろうカラスがくちばしでくわえて持っていくのです。ですが漁師の人は慣れたものという顔をしていました。カラスがコンテナから魚を持って行ってもあわてず、コンテナを運ぶ機械を持ってくるとすぐにカラスも散り散りに逃げていきました。漁師の人には機械で近づくとカラスが逃げることがわかっていたのです。しかし、カラスのほうも慣れているのか、遠くにまでは逃げません。近くの建物の屋根にとまり、次のコンテナを狙っていました。機械でコンテナを一気に運べるわけではないようで、一番上のコンテナを運ぶと同時にその下にあった魚の入ったコンテナめがけて再びカラスが押し寄せてきました。毎日これが繰り返されているようです。

魚市場には行けませんでしたが、代わりに私の日常では絶対に見られないものが見れたのでよかったです。しばらく見ているとコンテナも運び終わったようでカラスもどこかに行ってしまったので、私も移動を開始することにします。

少し行くと167号線と葉お別れして750号線を走り始めました。この辺りになると目の前に見えてくるのは漁港のある海と陸にある山だけです。どうやらここからは海沿いの道独特のアップダウン山岳コースになりそうです。昨日の疲れもあるので今日は力を抜いて楽に走る予定です。

太古の生物

しばらく走っていると面白い看板が見えたので立ち止まりました。どうやらここには恐竜の化石のレプリカがあるようです。道の脇にそれてみてみると、この辺りで見つかった鳥羽竜と呼ばれる恐竜の大腿骨のレプリカとほかの恐竜による足跡の化石のレプリカがありました。恐竜の化石について解説している看板を読んでみるとここから下に降りた海岸で発見されたようです。ちょっと降りてみてみることにしました。ですが、ロードバイク用のビンディングシューズでは降りていくのが危なかったです。何とか降りていくときれいな海が目に入ります。

海岸としては狭く、よくこんなところで地面を掘り返して化石を見つけられたなと感心してしまいました。私ならば海で泳いで帰ってしまいそうです。先ほどの看板にはもしほかに化石を見つけたら報告してくれと書いてありましたが、正直私では化石なのか石ころなのか判断つかないでしょう。とりあえず、化石探しはせずに海の写真をパシャリと取って戻っていきます。

鳥羽竜の化石を発掘して海岸

化石探しにはあまり興味はありませんが、大昔にここで恐竜が生活していたのかと思うと不思議な感じがしました。タイムマシンでもあれば見に行ってみたいななどと考えてまたロードバイクにまたがります。ここからはパールロードといって太平洋を見ながら山の中のアップダウンを進んでいくことになります。長くなりそうなので続きます。

目次

  1. 伊勢旅行の準備編
  2. 長居公園~竹之内峠~高見トンネル編
  3. 高見トンネル~桜峠~伊勢市編
  4. 伊勢神宮~風見荘一泊目編
  5. 伊勢市~二見~鳥羽編
  6. パールロード~志摩スペイン村~伊勢神宮編
  7. 風見荘二泊目編
  8. 伊勢市~松阪・津市~長野トンネル編
  9. 長野トンネル~伊賀上野~月ヶ瀬・柳生~大阪へ帰宅編