伊勢旅行⑨旅行最終日に脚が完全に動かなくなり、何とか帰宅編

長野トンネルを越えて

伊勢旅行での目的の一つだった長野峠は残念ながら通ることができませんでしたが、ここで終わったわけではありません。旅は家に帰るまで何があるかわからないからです。

長野トンネルを越えると163号線は下りが続きました。しかもこの下りでは追い風が吹いていてくれたので快適に走れました。途中平坦区間に入っても楽に40km/hを維持できたのです。とりあえず伊賀上野に向かって走り続けます。

この辺りはのどかな場所という感じで走っていてとても気持ちがよかったです。途中からは道の横に川も流れており、川の音を聞きながらのんびりと走ることができました。

しかし、一部の区間だけとても走れたものではないところもありました。それは「におい」が原因です。トラックなどが何台か出入りしている場所を通り過ぎた時に、ものすごいにおいがしてきて思わず顔をしかめてしまいました。しばらく走り続けてもそのにおいが続いていたのには本当に参ってしまいました。何のにおいかわからず、自分の乗っているロードバイクに変なものでもついてしまったのではないかと思ったくらいです。

そんなことがありながらも上野市の街に到着しました。本当はここらで休憩でもしようかなと考えていましたが、時間がまだ早く休憩はせずに進むことにします。上野城くらい見ておいてもよかったのかなと思いました。

上野市からは25号線に入って月ヶ瀬・柳生を目指すルートにしていました。以前一度だけ柳生までは行ったことがあったので、これならば迷わず帰ることができるはずです。

地図で見ていると25号線は2本あるようです。大きい25号線として名阪国道がありますが、その横にも25号線が走っておりツーリングマップルでは景色のいい道としてラインがひかれていました。

しかし、実際に行ってみると思った以上に道幅の狭い道路でした。ここまでは結構いいペースで走っていましたので、少しゆっくりと走ることにしました。

梅林の山

しばらく25号線を走ると名張川を渡る五月橋がありました。この橋を越えたところを右折すると月ヶ瀬に向かう4号線になるようです。

この4号線からは再び登り区間に入ります。といってもそれほど激しい登りではないため、木漏れ日の中を気分よく進んでいきました。今回は8月という季節で月ヶ瀬に訪れることになりましたが、ここは春が人気の場所なようです。というのも月ヶ瀬は関西屈指の梅林として有名なようで、2月の下旬から3月にかけて1万本の梅が咲くのだそうです。来年はぜひその期間に走ってみたいなと思いました。交通量が心配ではありますが。

さて、この月ヶ瀬あたりを走っているときに少し気がかりなことがありました。それは何も店がないということです。実はここらで補給でもしようかなと考えていたのですが、店も見当たらなければ自販機もないという状態がしばらく続いていたのです。どんどんボトルの水もなくなってきてどうしようかと思ったくらいです。

八幡橋を越えたところでようやく自販機を発見したのですぐに自転車を止めて飲み物を補給しました。そろそろ暑くなりだしてきて大量の汗をかいていたためペットボトル1本を丸々飲み干してしまうくらいでした。しばらく、水を飲みながら休憩して、それから出発するとすぐその先にお茶屋さんがありました。これならここで休憩しておいてもよかったなと思ってしまいました。まぁこういうのも初めて走る旅の面白さでしょう。

ここからは柳生に向かうのですが、この辺りが非常にきつかったです。というのも工事をしているところを通り過ぎたら急に斜度が跳ね上がったからです。一瞬立ち止まってしまいそうになりながらも、何とかダンシングで乗り越えてその後もダンシングメインでスピードは気にせずに進むことにしました。

ゆっくり走っていればそれなりに前には進んでいるようです。無事に柳生の里までやってくることができました。ここで一度何か食べたいと思い、以前柳生に来たときに食べたお店に行ってみることにしました。

ですが、この店の前まで来てこの店がまだ開いていないということに気が付きました。それもそのはず、まだ時間は10時過ぎだからです。こんな早くに観光客の何もないのでしょう。どうしようかと少し呆然となりました。仕方がないので、店の前にあったベンチに腰かけてしばらく座り込んでいました。

しかし、天は私を見放してはいなかったようです。もうあきらめて走り出そうかなと思った時に店員さんが店を開けて準備を始めたのです。入ってもいいかと尋ねて、もういいよということだったので店に入り少し早い昼食をとることにしました。ふるさと定食というものを頼んで、のんびりと食べていると食べ終わったって出発するころにはなんと11時を回っていました。予定外に長い休憩となってしまいました。ですが、ここからは一度走ったことのある道です。それほど心配はいらないだろうと考えていました。

左脚が大破

ですが、この予想は大きく外れることになりました。というのも長く休憩したためか、4号線での急斜面でのダンシングの疲れなのか、再び走り出すと左脚の大腿部前面が痛みだしたのです。ダンシングをしても痛みますし、何より問題なのはクリートをはめるときにものすごく痛かったことです。

この時、私のシューズについているクリートはかなりすり減っており、もともとはめにくくなっていました。それが脚に負担が出るとさらにはめにくく痛みもきつくなってきたので、かなりまいってしまいました。何とか369号線を走り切って奈良公園の近くまで来たときには完全にグロッキーになっていました。

ここから754号線を通って163号線に入り、大阪を目指します。しかし、あまりにも脚が痛く走るのが困難になってきたため、163号線に来たときには安全第一ということで歩道を徐行していくことにしました。もはや車道を走ることのできる状態ではなくなってしまっていました。

163号線は意外にアップダウンがあり、信号の数もここまでよりも格段に増えてきているので、脚に痛みが出て本当に帰ることができるのだろうかと不安になったくらいです。しかも、間の悪いことに西の空がものすごく黒い雲に覆われてきていました。確実に雨が降るだろうという天気です。いったい私が何か悪いことでもしたのかといいたくなるくらいでした。

さらに追い打ちをかけるような出来事が発生しました。それまで走ってきた163号線の左車線の歩道が途中で途切れてしまったのです。回り道をするわけにもいかず、仕方なく車道を走ることにしました。この時は少し回復していたのかそれまでよりは走れるようになっていましたが、それでも25km/hくらいしか出ていません。

しばらく走ってポツポツと雨が顔にかかり始めたのでコンビニに避難することにしました。コンビニには店内で飲食できるように机とテーブルが設置されていたのでジュースとアイスを購入してベンチで休みながら脚をマッサージなどしていました。

少し外の様子を見ていましたが、ポツポツ雨が落ちてきただけで本降りにはなりそうにはありませんでした。そこで意を決して出発することに決めました。

結局マッサージのかいもなく脚の痛みは続いていましたが、何とか25km/hくらいでならば走れそうでした。しかし、アップダウンのある163号線の登りではかなりペースが落ちてしまい、車が私のギリギリを通って追い抜いて行くので怖かったです。

頑張って163号線を行くと2つの選択肢が目の前に現れました。それはこのまままっすぐに行って清滝峠を越えて大阪に戻るか、それとも168号線へと右折して遠回りして帰るかという2択です。清滝峠は坂を上っていかなければなりませんが距離は短く、168号線は距離はありますが下りがあるので少し楽になります。

本来ならばこの状態なら168号線へと右折したほうが楽だったのではないでしょうか。しかし、この時何を考えたのか私は登りのあるまっすぐ清滝峠へと行くルートを選択してしまいました。これがかなりきつかったですが、幸いにもこの時だけ交通量が減ってくれたおかげでちんたら道の端をロードバイクで走っていても危なくなくて助かりました。

何とか登り切りこれを下ってようやく大阪平野を視界にとらえました。ここまで本当に長かったです。旧170号線に入って、しばらく走り産大前についてこれにて私の旅は終わりました。

3日間で400kmの旅でしたが思った以上に体にダメージがたまってしまい、しんどかったです。特に1日目の伊勢街道でずっと向かい風が続いたのがこたえたのだと思います。

しかし、旅としては初めて泊まったゲストハウスなど楽しい思い出がたくさんできたのでよかったです。これからは風に負けない体と走りを身に着けてもっと遠くまで旅に出ていこうと思いました。

走行データ

走行距離 151.89
走行時間 6:01:05
平均速度 25.23
最高速度 57.98
平均ケイデンス 81
平均心拍 135
最高心拍 166
消費カロリー 3244

目次

  1. 伊勢旅行の準備編
  2. 長居公園~竹之内峠~高見トンネル編
  3. 高見トンネル~桜峠~伊勢市編
  4. 伊勢神宮~風見荘一泊目編
  5. 伊勢市~二見~鳥羽編
  6. パールロード~志摩スペイン村~伊勢神宮編
  7. 風見荘二泊目編
  8. 伊勢市~松阪・津市~長野トンネル編
  9. 長野トンネル~伊賀上野~月ヶ瀬・柳生~大阪へ帰宅編