世界最古の自転車『ドライジーネ』

自転車の原点

ロードバイクは乗れば乗るほどよく考えられて作られているなと感心します。しかし、考えてみると自転車という乗り物そのものが本当によく考えられて作られているなと思いました。現代社会ではエコが叫ばれていますが、自転車は操っている人間の体力さえあればどこまでも進んでいくことが可能です。走る上で環境に悪い排気ガスなどが一切出ないというメリットもいいですね。そこで少し自転車の中でも一番歴史の古いものについて調べてみました。

歴史上一番古い自転車といわれているのは「ドライジーネ」と呼ばれるものだそうです。といってもこのドライジーネは今の自転車とはかなり違います。まず第一にペダルやチェーンなど駆動系のシステムが一切ありません。単純に車輪二つを付けた乗り物にまたがって自分の足でキックして進んでいくのだそうです。原始的ですね。

ドライジーネ

発明したのはカール・フォン・ドライス男爵という人だそうです。もともとこのドライス男爵は発明家として知られていたそうなのですが、ドライジーネの開発にはあるきっかけがあったそうです。それは火山の噴火がきっかけだったそうです。

1815年にインドネシアのダンボラ火山が大噴火を起こしたらしく、その噴火によって成層圏にまで火山灰が舞い込んでしまったそうです。その結果火山灰の遮蔽効果によって、世界中が異常低温になってしまったようです。この異常低温によって植物が育たなくなり、その結果牧草を食べていた馬が食べるものがなくなってしまいどんどんと死んで行ってしまったとのことです。

当時の移動手段は馬を使用していましたので、ものすごく不便になってしまいました。そこで馬に変わる移動手段を作らねばならなくなり、1817年にドイツに住んでいたドライス男爵がドライジーネを発明したのです。

つまり、ダンボラ火山が噴火していなければ自転車が発明されることはなかったということです。もっともこのドライジーネが馬にとって代わって移動手段となることはなかったようですが。

しかし、こうしてみると何がきっかけで新しいものが発明されるかはわからないものですね。ドライジーネのことは写真で見たことはありましたがこんな歴史があったとは知りませんでした。ちなみにこのドライジーネのレプリカは大阪の堺市にある自転車博物館サイクルセンターに収蔵されているそうです。いまだにサイクルセンターには行ったことがないのですが、大阪に住んでいるので一度くらいは行っておきたいなと思いました。