自転車競技のオリンピック除外について思うこと

ドーピング問題がここまで広がった

かつてツール・ド・フランスを7連覇したランス・アームストロングがドーピング問題での裁判でこれ以上争わないことを決め、これまでの記録を抹消し、これ以降生涯にわたってレースなどから除名されるということになっていました。

そして、このドーピング問題がまた新たな方向に発展しているようです。まだ放送はしていないようですが、アームストロングがアメリカのテレビ番組で収録した際に過去のドーピングについての告白を行い、それを放送するのではないかといわれています。過去のことを告白することによって生涯にわたって出られなくなっているトライアスロンやマラソンなどに出られるように取引するのではなどといわれているようです。

しかし、ここで出てきたのが国際オリンピック委員会です。ロードバイクを含めて自転車競技をオリンピック競技から排除することを示唆しているということです。

ロードバイクのレースにとっては競技の重要度としてはツール・ド・フランスのほうがオリンピックよりも上なのですが、影響力という点で見ると当然オリンピックのほうがはるかに勝っています。

もしも国際オリンピック委員会から薬物問題を理由に排除されてしまえば、イメージダウンを理由にスポンサーが離れていってしまい、ツール・ド・フランスにも悪影響が出るでしょう。

日本国内でもロードバイクなどに乗らない一般人にとっては今でもあまり評判はよくありません。私もロードバイクに乗っているというと「ああ、ブレーキのない自転車だよね」などと言われてしまいます(参照)。オリンピックから排除されてしまえばさらにイメージが悪化するなと思ってしまいました。

今は東京でオリンピック誘致活動が行われていますが、もし開催されればロードバイクの普及にも大きなチャンスといわれていただけに残念な気もします。

私自身はロードバイクに3年前から乗り始めて、それからロードレースを見るようになりました。そんな私から見ると、毎年行われているツール・ド・フランスやその他のグランツールは翌年には優勝者が禁止薬物使用で記録を抹消されて繰り上げ優勝になったりしています。また、これは過去のレースの映像を見ても同様で半分以上のレースで順位の変動があり、何を楽しめばいいのかわからなくなってきてしまうほどです。

もう少し自転車競技界が一丸となってファンを楽しめるように活動してくれたらなと思います。

ドーピング問題とは少し違いますが、オリンピック競技に関しては以前国際オリンピック委員会に所属していた岡野俊一郎氏の連載記事を読んだことがあります。野球やソフトボールがオリンピック競技から外されてしまったことについて、オリンピックで行う競技は「世界中で楽しまれているスポーツかどうか」を国際オリンピック委員会が判断して決めているといっていました。野球の場合はアフリカ圏などで全く認知が無い状態で(アメリカ・アジアでしか人気がない)、頑張ったが競技から外されてしまったということです。

このことからも考えるとヨーロッパ中心に行われているロードバイクがこれからもオリンピック競技として続けていくにはドーピング問題の解決のほかにも、世界中での普及が一番必要なのではないかと思います。ロードレースは個人とチームによる駆け引きなど魅力あふれるものですので、何とかオリンピックに残ってほしいなと切に願っています。