最高のエアロ効果を持つ自転車

空気の壁を越える

ロードバイクに乗り始めて今まで以上にその存在を認識するようになったものがあります。それは普段意識せず目にも見えない「空気」です。

物質が移動するスピードが上がれば上がるほど、その邪魔になるのが空気の壁であり、これは当然ロードバイクのような自転車に乗っていても当てはまります。

よく言われるのはロードバイクで30km/h以上で移動するときには自分の出したエネルギーの20%程度しか前に進む力になっていないといわれています。ほかの80%はすべて空気の壁にぶつかってそれを乗り越えるのに消費されてしまうのだとか。

つまり、少しでも自分のパワーを無駄にせずにより速く走るためには「空気抵抗」を減らして走る必要があるということになります。

ロードバイクの場合、一番効果的なのはエアロポジションなどをとり、上体を地面と水平にするようにして空気抵抗を減らして走ります。

しかし、このようなテクニックを使う以外にもっと根本的に空気抵抗を減らそうとして作られたのが「リカンベント」という自転車です。

リカンベント2

なんと、この自転車は極限まで空気抵抗を減らすために自転車の上に寝転がってペダルをこぐようになっています。確かにロードバイクであれば上体を水平にするだけが精一杯ですが、全身を地面と水平にすることによって空気にあたる面積を最小に抑えることが可能になります。これを最初に考えた人は本当にすごいと思います。

基本は仰向けに寝転がってペダルを漕ぎますが、ものによってはうつ伏せの状態になって漕ぐタイプのものもあります。車高などもいろいろあって「ハイレーサー」「ミッドレーサー」「ローレーサー」と分類されています。

ちなみに私が初めてこのリカンベントを見たのは小学校くらいの時でした。当時はリカンベントという言葉すら知りませんでしたが、近所のおじさんがリカンベントに乗っており、よくどこかへ走ってきた帰りなどに遭遇していました。当時は車いすの一種か何かかと思っていたので、後になってあれがなんであったのか知ることになりました。意外と近所に変わった人がいたものだなと思います。

実際の公道で走っているのを見るとやはりすごいスピードが出るようで、こちらが30km/hで巡航しているところを後ろからあっという間に追い越していきびっくりしたこともあります。到底追いかける気もしないくらいでした。

自分で購入することはないでしょうが、一度くらい乗ってみたい乗り物だなと思います。