全国初のピスト規制について思うこと

東京での法案

先日東京でピストの規制についての動きが出てきました。

1月に「自転車の安全で適正な利用を促進するための条例に盛り込む主な内容案」に対するパブリックコメントを募集しており、その結果を2月13日を公表しました。

この結果を受けて「ブレーキを装備していないピスト自転車について、公道を走る目的と知りながら販売することを禁止する条例を、早ければ今夏より施行する。」と考えをもとに今月に始まる都議会に条例案を提出するようです。

規制の内容は購入者ではなく販売店側に対して行うようです。

ピスト2

ピストバイクは「ノーブレーキ」「シングルギア」で構成されており主とした使用法は競輪などでのトラックレースに用いられます。購入者がトラックレースに使うために購入する分にはいいが、公道で使用すると知りながら販売した場合には、まずその販売者(事業者)に対して販売の取りやめを勧告するとのこと。それでも従わない場合には、名称や住所を公表するということらしいです。

しかし、これらの報道を見ているといろいろと思うところがあります。

もともと自転車の規制について言い出したのは自転車事故が取り上げられてからでした。それは人口減や車所有者数減によって交通事故自体の数が減ってきているにも関わらず、自転車が関係した事故数の割合が増えていることが問題だとされたのです。

そして、それに追い打ちをかけるように「ブレーキのない自転車が車道や歩道を暴走して事故を起こしている」と報道されて現在の規制の流れができてしまっています。

しかし、実際には事故から見た自転車事故の割合が増えているだけで、事故数を比べると10年前から13.5%も減っているそうなのです。これは事故数が減っているにもかかわらず、車の事故数のほうがより減っているために全体から見た自転車事故の割合が上昇したということらしいです。

自転車事故件数について

実態としては減っているのにまるで増えているかのように感じるのはまさに数字のマジックだなと感心してしまいます。

さらに、これらはあくまでも「自転車」についての話だけです。日本における自転車はその多くがシティサイクル、つまりはママチャリであって自転車全体に占めるピストの割合などは微々たるものでしょう。

今回、ピストを規制してみても自転車事故に対しては何ら影響がないのは明白です。すると今度はどうなるかと言えば「道路を原付よりも速く(30km/h)走れるロードバイクやリカンベントは規制すべき」という流れになってくるだろうなと感じています。

一般人にとってみればロードバイクと聞くと「ああ、ブレーキのない自転車のことだよね」と最近は言われるようになってきています。もし、ロードバイクが規制となってもこれに対して一般市民を巻き込んでの反対運動にはならないのだろうと思います。

私個人はピストを持っておらず、乗りもしないですが、長期的な展望としてロードバイクを今後も楽しんで乗れるようにするためにもピスト規制は今のうちに止めておくべきだなと感じています。