自分の息子にロードバイクを与えるときの心構えについて

壊し屋

自転車というのはある程度使っていれば問題が起こってくるものです。しかし、そこまでむちゃくちゃな使い方をしていなければある程度は長持ちするものです。

しかし、そんな常識が通用しない自転車乗りがいます。それは若さあふれる中高生の男の子たちです。

先日、知人からこんな相談を受けました。「チェーンリングが途中でねじれて+のようになっている」というのです。

話を聞いてみると今年で中学3年生になる息子さんに与えたロードバイクが「漕げなくなった」と言われみてみると、クランクをクルクル回そうとしても途中で引っかかってしまったそうです。

いったいなぜクランクが止まるのかと最初は分からなかったそうなのですが、よくよく観察してみるとチェーンリングがねじれてしまっていたといいます。

そこで息子さんに「お前はいったいどんな乗り方をしていたんだ?」と問いただしてみても「普通に乗っていたら急に走らなくなったんだ」という答えが返ってきたそうです。

普通に乗っていただけでさすがにこうはならないだろうと思い、ズボンのすそでも引っかけたのではないかと調べてみましたが、チェーンリングにもズボンにもそれらしい形跡は全くありませんでした。

どのみちこのチェーンリングはもう使えないので交換するしかないのですが、ここでふと「交換してみても原因がわからなかったらまた同じようになってしまうのではないか?」と心配になったというのです。

さて、この相談を受けたのはいいものの私自身にはチェーンリングがよじれて+のようになったという経験がありませんでした。実物のロードバイクを見ているわけでもなかったので、ここはやはりプロに見てもらったほうがいいだろうと思い、アウグーリオの住田さんに聞いてみてはどうかと答えることにしました。

さっそく次の日に持っていき調べてみてもらったそうです。すると原因は思わぬところにありました。

なんとフロントディレイラ―が歪んだ状態になってしまっていたのだといいます。フロントディレイラ―でギアをインナーやアウターに変化させるわけですが、この部分の角度があらぬ方向に向いていたために常にチェーンリングに負担がかかってしまっていたのだといいます。

何とか歪んだフロントディレイラ―を直してチェーンリングを交換することで乗れる状態にはなりました。

しかし、子供の言う「普通の乗り方」というのは全くあてにならないということがよくわかった出来事でした。普通ならばフロントディレイラ―の調子がおかしければそれに気がつきますし、元の状態に戻そうと思だろうと思うのですが、元気の有り余っている男の子の場合は多少の不具合などものともしないパワーで自転車を前に進めていたのでしょう。

今回はロードバイクでの話でしたが、運転が荒いのは多くの学生の共通項だそうです。住田さんいわく、ママチャリも男子中高生に安物を使わせるとあっという間に壊してくるよということでした。結局長い目で見れば値段が高くともブリジストンのママチャリを購入しておいた方が壊れにくいため安上がりになるようです。

息子さんにロードバイクを与えようと思っている人は「通常よりも故障率が高い」という前提で考えておいたほうが無難だろうなと思いました。