傘さし運転の危険性をわかりやすく伝える方法

危険な運転

我々にとって自転車はもっとも身近な乗り物です。多くの人は子供のころから自転車に乗るようになり、当たり前のように運転できることでしょう。

しかし、この自転車も完全に安全な乗り物であるとは言えません。もともとが直立することのない不安定な乗り物ですのでいつどんなトラブルが起こるかわかりません。

最近は自転車事故に対しても厳しい目が向けられる世の中になってきています。自転車事故で賠償金として5000万円以上の金額を請求されるという話もあるくらいです。

さて、自転車事故と聞けば信号無視などの危険な運転で大きなけがを負ってしまうようなことをイメージしてしまいます。しかし、実際には自転車同士や自転車と歩行者の事故も多発しています。

中でも最も危機感が薄く多くの人が行っている「傘をさしながら運転する」という行為は非常に危険ですがあまり認知されていません。多くの人は雨が降れば傘をさして乗っているのが現実でしょう。

この傘を差したまま運転するという行為がいかに危険かをわかりやすく伝える方法があるようです。愛知県の高校であった自転車安全運転講習会の一コマです。

方法は簡単でまずはとんがりコーン(パイロン)をいくつか用意してそのコーンをジグザグに走るスラロームを行ってもらいます。最初は両手でハンドルを持ってスラロームしてもらいましょう。

結構このスラロームは難しく両手でハンドルを持っているにもかかわらず多くの学生は悪戦苦闘していました。

その後はさらに傘をさした状態で同じようにスラロームを行ってもらいます。両手の場合はフラフラになりながらもなんとか走れていても、片手で傘をさして運転しているとバイクコントロールを失いコーンにぶつかったり、途中で立ちどまってしまいます。

傘差し運転

学生さんにしてみれば「結構難しいんだな」というだけのものでしょうが、だめ押しのひとこととして「実は今までスラロームで使用していたパイロンは道路上の人に見立ててあって、パイロンにぶつかった人は人にぶつかっているのと同じことで、みんな交通事故を起こしているのと同じだよ。」という説明をしているようです。

これは傘だけでなく携帯電話を使いながら運転した場合も同様のことが言えます。

この方法は実際に運転していかに傘差し運転が危険かということが簡単によくわかる方法だなと感心してしまいました。私は中学時代にこのような講習会を受けた記憶がありますが、その時は信号や横断歩道のわたり方などの話を聞くだけだったように思います。このような講習会を小さいうちから何度か聞いておけばより若い世代が安全運転に気を使って走るようになるのではないかなと思いました。

また、ロードバイクの実業団チームがこのような取り組みを積極的に行っていけば、もっとロードバイクの認知度も広がっていくだろうなと思いました。