日本人とヨーロッパ人の自転車観の違いについて

家を買うように

先日、アウグーリオで住田さんと話をしたときに聞いた話。ヨーロッパ人と日本人は自転車についての考え方が結構違うようで、その違いによって使用するパーツもがらりと変わってくるそうです。

ロードバイクに乗っている日本人は割と新しい自転車に乗り換える頻度が高いといいます。私も初めてロードバイクを購入してから数年で乗り換えて現在では3台目になっています。

先日twitterでたーちゃんさんがつぶやいていましたが、「自分と同時期にブログを始めた人を見ると、当時と同じフレームに乗っているのは自分を含めて少数派だ」とありました。バックナンバーを見ると2007年スタートのようなので6年と少しの間で乗り換えている人がほとんどということでしょう。

また、日本人に多いのが「性能にこだわる」というのも一つの特徴だと思います。そもそもの話としてロードバイクのコンポーネントは性能によってグレード分けされており、最初は下位グレードのコンポを使っていても、次第にもっといいのがほしいと思うようになり、フレームはそのままでコンポを変えるという人も多いでしょう。

それ以外にも重量値にこだわる人もいます。このパーツは何gだというのを細かくチェックするのです。以前聞いた話ではウエムラパーツに来店したお客のなかには「このサドルの在庫をすべて出してきて見せてくれ」と店員に頼み、出されてサドルをすべて計測して一番軽いサドルを探していたといいます。

しかし、考えてみるこれらの性能を重要視しているといっても、ほとんどの人がレースの上位入賞者というわけではなく一般サイクリストであるという点です。そこまで性能にこだわる必要があるのかといわれてしまうことでしょう。

これに対してヨーロッパ人はロードバイクを買うにしても見るべき視点が違っているといいます。その考え方の根幹は「いかに長く乗ることができるか」という一点だそうで、ロードバイクを買うときにはまるで家を買うかのような心持ちであるというのです。

この長持ちの前には少々の性能差などには目を向けません。たとえ重量があり、重たかろうとも長持ちする機材を選択している人が多いといいます。

その例として変速機があげられます。日本で自転車の変速機と言えば外装が主流ですが、ヨーロッパでは内装の変速機を使う人が多いのだそうです。外装変速機であればチェーンは簡単に外れてしまいますしトラブルが多いですが、内装であればほとんどトラブルはないようで耐久性には雲泥の差があるといいます。

そのかわり内装にするとかなり重たくなってしまうのですが、それでも長持ちさせるためにロードバイクに内装変速機を取り付けている人もいるといいます。

この話を聞くと最近の日本では「自転車はエコだ」と言ってスポーツタイプの自転車が人気になってきていますが、短期間で買い換えてしまうのであればエコではなくなってしまうなと思ってしまいました。もっと長持ちさせて一生乗るくらいの気持ちで自転車を購入したほうがいいのかもしれません。