ロードバイクのレースは格闘技?

漫画のセリフ

自転車は格闘技だ」という言葉があるようです。自転車といってもここではロードバイクでのレースの話で、いかにロードレースが激しいものかを端的に表しているといわれています。

特に本場のヨーロッパでは各選手が人生をかけて走っているため熱い戦いが繰り広げられているようです。というわけでシマノレーシングの鈴木譲選手がオランダで「格闘技だ」と感じたというので引用。

オランダは正にその通りだよ。

落車で集団が小さくなれば走りやすい、と考える。

隙間にハンドルを突っ込まなければ、こちらがやられる。

路肩ギリギリを攻めなければ、集団から切り離される。

どんなことがあっても、結果がなければ美談にはならないのが現実です。

さて、これでロードレースがいかに激しいかというのが伝わってきますが、それとは反対に「ロードレースは格闘技ではないよ」という選手もいます。

それはオランダで9年間ほど活躍した日本人選手の土井選手です。現在は日本国内のチームに所属し国内のレースを走っていますが、実力は段違いの選手で早いところ海外に行って活躍してほしい選手の一人です。

これは土井選手が白浜のクリテリウムでのレース後に書いた記事です。クリテリウムというのは短い周回コースを何度も走って競い合うレースのことになります。

道がまっすぐで、あれだけ道幅もあるのに、なんでみんな右に行ったり左に行ったり、湘南ベルマーレの辻のように体当りしてきたり、最終周あんなにガチャガチャになるんだろう?笑

ロードレースは格闘技じゃないよ。

何で手を使って他の選手を思いっきりどかしている選手がいるの?。

後ろにいて危ないと思ったらドアをノックする感じで優しく合図してあげたらいいじゃない?(^_^)

喧嘩腰じゃなくてさ。

同じ格闘技という言葉を使用していますが、若干ニュアンスが違うことを言っています。前者はレースのハードさ、シビアさを言っているわけですが、海外から戻ってきて国内レースに参加した土井選手から見ればラフプレーが多いということなのでしょう。

ロードバイクはほかの競技とは違い、風の影響をもろに受けやすいため先頭で走るよりもドラフティング効果を狙って他者の後ろに位置して走っていたほうが体力を温存できます。逆に少しでも前との距離が開いてしまう中切れなどを起こしてしまうと、その距離を詰めるのに力を使ってしまいます。そのため、プロの出ない趣味のレースであってもレース中に怒声が飛び交うこともあるようです。ヒートアップして手を使う人もいるのでしょう。

しかし、白浜大会は国内のプロチームや実力上位の実業団なのが参加する大会なのですがそれでもこのようなラフプレーがあるようです。

ロードレースは誰のためのものかと考えたとき、それは走っている選手のためのものではなく、見ている観客のためのものであるべきです。自転車のレースを見に来て選手同士が相手の体を手で押しのけている姿を見たい観客はいないでしょう。

もっと日本でロードレースが身近になるためには各選手が実力をつけてレベルアップする以前に、このような乱暴なレースをなくす方が先決なのではないかなと思いました。