ロードバイクに乗ったときのお尻の痛みを軽減する走り方について

お尻の痛み

ロードバイクに乗り始めたころ、いろいろなトラブルに遭遇しました。一番困ったトラブルは「日焼け」です。日焼けは火傷と同じ状態でロングライドに行って帰ってきて体を休めれば解決するものではなく、その後数日から数週間後を引いてしまうことがあります。

この日焼けの問題に次いで困ったことは「お尻の痛み」です。それまで自転車に長時間乗るような習慣のなかった人間にとってロードバイクでのロングライドは未知の体験であり、これほどまでお尻が痛くなるというのは想像しておらず、さらにお尻が一度痛くなってしまうとそれ以降サドルにまたがることさえ困難になってしまいます。

そんなお尻の痛みを軽減する方法はいくつか存在します。まず一番はロードバイクに長時間乗るということになれることです。身もふたもないですがこれが一番確実です。

さらにほかの方法としてはサドルを自分に合ったものに変える、パッドの付いたレーパンを使用するなどがあるでしょうか。特に自分に合ったサドルに替えるだけでもかなりましになることが多いです。

さて、それ以外にもお尻が痛くなる原因はあり、そのうちの一つに「自転車の乗り方」が関係しています。そこでお尻の痛みを軽減する乗り方について考えてみました。ただこれは私の経験則と「お尻が痛くならないための方法」の乗り方でロードバイクの正当な乗り方とは違う部分もありますので、あくまでも参考程度と考えていただければと思います。

まず、なぜお尻が痛くなってしまうのかというと「お尻に負担がかかるから」にほかなりません。それはつまり、お尻にサドルが当たっているからこそお尻が痛くなってしまうのです。

そこで一度自転車と肉体について考えてみると自転車に触れている肉体の箇所というのは3つになります。一つはお尻とサドルであり、もう一つは手の平とハンドルで、最後は足裏とペダルです。原則として肉体は自転車とつながっているのはこれだけしかありません。

そのため本来自転車を安定して前に進ませるためにはこの3つのポイントにバランスよく荷重をかける必要があるのですが、お尻が痛くなってしまう人の場合は多くがサドルへの荷重がほかの2点と比べて高くなってしまっているのです。要するにサドルにどっしりと体重をかけた状態でロードバイクに乗っているからお尻が痛くなってしまうのです。

ロードバイクに乗り慣れた人がお尻の痛みを感じにくいのは慣れもありますが、このバランスがうまくいっているからにほかなりません。そのため、まずはなんといってもこの3点にきちんとバランスよく荷重をかけて乗ることがお尻に痛みを減らす第一歩になります。

しかし、そうはいっても荷重の分散を意識的に行うのはなかなか難しいかと思います。そこで、もっと簡単にお尻の痛みを軽減するには乗り方を少し意識してかえるようにするのがいいでしょう。

具体的にいうとサドルに体重をかけたくなければサドルに座らなければ荷重がかかることはありません。そうすればお尻に痛みが出ることも絶対にありません。ですが、そうなると常にダンシングし続けることになってしまい、現実的には不可能です。

そのため、常にとは言わずともなるべくダンシングする機会を増やしてやればお尻の痛みというのはかなりましになるものです。ただ、漫然とダンシングを行うだけではなく、お尻に負担がかかってしまうタイミングのときにダンシングに切り替えるようにするほうが効率的でしょう。

お尻に負担がかかるタイミングというのはどういうときでしょうか。それは坂道を登っている時です。サドルへの荷重がほかの2点よりもかかる乗り方をしているということは、すなわち重心が後ろに下がってしまっていることになります。そして重心が後ろにある状態では坂の斜面で自転車に角度がつくと相対的により重心が後ろに行ってしまうことになります。

そうなると、後ろに行った重心を支えるためにサドルに負担をかけて体を支えるしか方法はなくなってしまいます。基本的にハンドルやペダルはサドルよりも前方にあるために自然とサドルに荷重をかけてしまうからです。そうなると余計に重心が後ろになり、さらにサドルに荷重をかけるという悪循環になってしまうのです。

つまり、同じように走っているつもりでも平坦路と坂道を比べれば坂道を登っている時のほうがお尻に負担がかかっていることになりますので、お尻の痛みを防ぐには坂ではなるべくダンシングをしていくことがいいといえるでしょう。

ここでいう坂というのは別にヒルクライムのような山に限った話ではなくほんのちょっとした傾斜でもかまいません。日本はヨーロッパのように真っ平らな道が延々と続いているということは少なく、走っていればある程度アップダウンが存在しますので、そのたびに意識的にダンシングを繰り返していればいいペースでお尻を休めるという効果にもつながります。

また、それでもお尻が痛くなりそうな場合には荒れた道路を通る際は腰を浮かしたり、坂を下るときにお尻を上げたりすればいくらかマシにはなると思います。しかし、本来のロードバイクの走りでは坂を下るときにお尻を上げるのは重心が高くなってしまい、スピードが出た状態では危険度が増すため、下りでお尻を上げたいならばしっかりと安全な速度域までスピードを落とす必要はあるでしょう。

くれぐれもダンシングをすると疲れがたまると考えて、ロングライドに行って帰るまでずっとシッティングで走っていたというのはお尻のためにも避けたほうがいいでしょう。