自転車と車道のルールがどう変わるかについて新ガイドラインを見てみた

自転車と道路の交通ルール

今年の11月29日に国土交通省と警察庁が「視点車利用環境創出ガイドライン」なるものを公表しました。これは自転車レーン(自転車専用通行帯)などの整備指針や利用ルールを示しています。

この自転車利用環境ガイドラインの中で気になったのが、自転車が通る道について「自転車道」「自転車レーン」「車道混在」の3パターンを案として出していることです。

最近はよく「自転車は車道を走れ」といわれますが実際には危険すぎて走れたものではありません。基本的にはこの「自転車は車道」というのを基本においてどのように道路を整備していくかの案となっています。

自転車道

まず3つあるうちの「自転車道」について。この自転車道は幅2m(やむを得ない場合は1.5m)以上として、縁石などで車道、歩道と構造的に分離させるようになっています。設置目安としては車道の交通速度が50km/h超の時を考えているようです。

自転車レーン

次は「自転車レーン」について。この自転車レーンは幅1m以上(1.5m以上が望ましい)として、路面を色分けするなどして視覚的に分離させるというもの。設置目安は「自転車道」と「車道混在」以外の場合になるようです。

車道混在

最後に「車道混在」について。これは色分けなどはしませんが、路面に自転車の通行位置を明示させるとしています。設置目安は交通速度が40km/h以下で、自動車交通量が4000台以下の場合だそうです。

(参考リンク:国道交通省の報道発表資料「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」・写真はcyclistより)

その他

そのほかにも次のようなことについガイドレインには書かれています。

  • 悪質な交通違反への取り締まり強化
  • 児童らに「自転車運転免許証」を交付して利用ルールを周知
  • 左折時の巻き込まれ防止を考慮した自転車停止位置・スペースの確保について
  • 二段階右折時の滞留スペースの新設

ガイドラインを見て思うこと

隅々までしっかりと呼んだわけではありませんが、読んでいて思ったことを思いつくままに書いていきましょう。

まず一番最初に思ったことは自転車レーンや車道混在について必ず「路駐している車の存在」が出てくることです。ロードバイクなどに乗っていて何が一番怖いかというと、車道を走っていて路駐している車を追い越すために車道の中によらなければならないことだと思います。

停まっている車を避けていくだけですが、この時は当然後ろから車が来ていることになります。特に大阪は自転車の横ギリギリを抜いていく車も多く、車道側に寄せるだけでもかなり神経を使ってしまいます。

また、停まっている車から急にドアが開いて降りてくる人がいるのも非常に怖いです。なんで車道側のドアを開けるのに後ろを確認しないんだとも思いますが、トラックなどは特に後ろから来ている自転車なんて視界に入らないものです。いつもドアが開かないかびくびくしながら通っているものです。

このような危険な環境が残った状態であれば自転車レーンなどを作っても車道を走る危険性には全く変化がないのではないかなと思いました。

また、自転車道などは幅2mでも結構狭いのではないかと思いますがどうでしょうか。イラストでは自転車の対面通行になっているようですが段差をつけて区切られているような場所では結構危ないのではないかなと思ったりします。

意外と自転車に乗らない人にはわかりにくいことですが、自転車の一番の弱点は「段差」にあります。ちょっとした段差でもタイヤの横に擦れるような形になればあっという間に転倒してしまうものです。あんまり段差があるところは走りづらいかなと思いました。

自転車レーンの車道との区切りも凹凸の付いた白いラインをひく可能性があります(ガイドライン44P)が、こんなデコボコは自転車にとって百害あって一利なしです。やめてほしいなと思いました。

交差点の巻き込み防止などにスペースを確保するというのはなかなかありがたいのかなと思いました(ガイドライン65P)。

しかし、イラストを見る限りお構いなく車が曲がってきそうな場所で停止させられる感じなので信号待ちなどしている時には結構怖そうかなとも思います。しかし、この部分にスペースを確保するのは結構大変なのではないかなと思いました。

まだ、このガイドラインが決定事項というわけではないのでこれからもどうなっていくか見ていく必要がありそうだなと思います。