鍋谷峠を求めて:鍋谷峠~紀ノ川広域農道~紀美トンネル~グリーンロードでのロングライド

未踏の地「鍋谷峠」

この日は前日から天気予報がまったく当てにならないということがわかりきっていた日でした。週間天気予報では日曜日も雨が降るとされていましたが、前日に晴れのち曇りに変わっていました。しかし、さらに夜になると雨マークが出ており、いったいどうなっているんだといいたくなります。

結局朝におきてみると曇りのち雨になっていました。しかし、自分で空を見る限りまだしばらくはもちそうです。これはいくしかないと思ったのですが、なんと二度寝をしてしまいました。次におきたときには9時半ごろ、パン一枚とさらにミニクロワッサンを6つ食べるとすぐ出発。頭の中ではそんな予定でしたが、パンを食べた後に借りているPCを見て、先週壊れたPCの変わりに新しい物をどうするか悩んでいると、あっという間に11時になってしまいました。

これ以上遅くなるとどこにもいけなくなると思い、あわてて支度をして出発します。今日の目標は今まで一度も行ったことのない鍋谷峠です。大阪ではロードバイク乗りはみんなここを走るくらいメジャーな峠で、プロであるスキルシマノなどの練習コースとしても知られています。家から峠までが遠いためなかなか行く気になれなかったのですが、ここらでひとつ挑戦しておこうと思いました。

途中でアウグーリオの前を通ると住田さんが顔を出しており、少し話をすることに。初めて鍋谷峠に行ってみるというと「方向が違うよ」とのこと。

私が調べたわかりやすい行き方としてはあべの筋まででて南に進み鳳まで行ってから東に進むというもの。しかし、これでは大回りになってしまうというので、地図を見ながらどう行くのかを説明してもらいました。

急遽方向転換して、あびこ筋を南に行ってなかもずを越えて泉北高速鉄道の下をとおり、堺かつらぎ線を東に行くことにしました。たまたま会えて助言してもらえたのでよかったです。

なかもずまでは何度も行ったことがあるのでこちらのほうが道がわかりやすくよかったです。今日の風は天気予報通りで北東の風。あびこ筋を30km/hで巡航して行きます。しかし、先週から始めたメディオなどの影響か少し体が重く、スピードに乗り切れない感じ。たまに風の向きが変わったときには30km/hでも心拍数がガンガン上がってしまいます。

泉北高速鉄道まで来ると、ここからはまったく知らない道の始まりです。比較的交通量が多く、信号の数も多いのであまり気持ちよく走れる道ではありません。しかし、堺かつらぎ線に突き当たり、左折すると交通量は多いものの路肩が広く取られており、割と安全に走ることができました。また、ここでは風も北からの風に変わっており、そこまで抵抗になることもありませんでした。

この堺かつらぎ線をひたすら東に進んでいくとハーベストの丘があります。ここの手前くらいから山が見えてきたかと思うと、激しいアップダウンの始まりです。峠に至る前に何度も登って降りてを繰り返すので、準備運動にちょうどいいと言われていましたが、準備運動にしては少しハードでした。途中からフロントギアをインナーに落として走ります。

しばらく進むと、170号線にはいることになります。しかし、これが170号線なのかと思うような細い道に入り少しあせってしまいました。この辺は鍋谷峠に行くまで少し入り組んでいて、初めてでは分かりづらいのが欠点でしょうか。途中で持っていた地図を確認しながら進んでいきます。荷物になるので持っていくか迷いましたが地図があってよかったです。

大野町というところでかなり大きな直売所があり、ここを少し行くと逢野トンネルというところがあり、ここからが480号線またの名を父鬼街道や粉河街道というそうです。鍋谷峠はこの途中から始まります。

鍋谷峠のタイム計測失敗

まずは鍋谷峠の詳細から。

鍋谷峠

  • スタート地点:松葉善製材所先の橋
  • ゴール地点 :和歌山県境(ピーク)
  • 標高差 :430m
  • 距離 :5.9km
  • 平均斜度:7.4%
  • 最高斜度:10%強

参照:鍋谷峠(大阪側)関西ヒルクライムTT

この鍋谷峠は初めてなのでTTとまでは行きませんが、私の中での基準となるタイムを計っておこうと考えていました。しかし、いざ行ってみるとトンネルを抜ける前から登り続けており、ひたすらスタート地点を目指して走っているつもりがいつの間にかスタートを通り過ぎてしまっていたようです。橋なんてどこにあったんだ…

いつの間にやら車道がなくなるところまで来たので、完全に通り過ぎていることを確信したのですがわざわざ戻るのも面倒かと思い、今回はコースの下見的な感じにでもしておこうと考えました。

車道は噂どおり細く荒れています。木が覆い茂っているので薄暗い感じになるので、ここからはサングラスをはずして走ります。緑が目に飛び込んできていいのですが、杉の木が多すぎです。もう少しいろいろな木が生えているほうがいいのにななどと考えながら走っていました。

道が狭くバイクが何台も下ってくるのでコーナー付近では気をつけなければなりませんが、道の横では小さな川でもあるのか、水の音が聞こえてきてよかったです。しかし、もう少し登ると今度は道の横の斜面から水が出てきており、道路は上から水が流れ落ちてくるといういやな道にはや代わりしてしまいました。

そんなこんなで淡々と登っていくと頂上に到着。初めての鍋谷峠でしたが、思っていたよりも斜度もなくきつい峠というイメージがなくなってしまいました。本当に平均斜度が7%もあるのでしょうか。登り終えてもそれほど疲れがない状態でした。ほかのローディーとも会わなかったので、本当に人気のあるコースなのかと思ってしまったくらいです。

さて、来たからには帰る必要があるのですが、道幅が狭い、車やバイクが多い、水が流れているなどの悪条件があり、まだまだ走り足りない感じもしていたので、ここはひとつ距離を伸ばすために鍋谷峠から和歌山側に降りてみることにしました。

和歌山側は大阪とは違い道がきれいなので下るのも走りやすかったです。ここでは登ってくる2人のローディーとすれ違いました。がんばって登っている人を見るとすごいなといつも感心してしまいます。

あっという間に下ってしまうと、これからどうするかを考えます。本当は朝一で走っていれば高野山なども行ってみようかと考えていたのですが、時刻は1時半くらいです。あまり遠くに行くと暗くなるまでに帰ることもできなくなるので、高野山はあきらめました。

ですが、このまま道なりに進んでいくと24号線にはいることになります。24号線は交通量が多く走っていてもあまり楽しくないのでその手前にある広域農道を走ることにしました。

激しいアップダウン

広域農道に入って少しいくと自販機がありました。ここまで休憩なしで走っており、ボトルの水も残り少なくなってきたこともあり、補給しておきます。

本当は何か食べたほうがいいのかも知れませんが、朝食が遅かったことと食堂が見当たらないので、ミルクティーを一缶のみ、ボトルにはスポーツドリンクを一本入れておきました。後々になって考えtるとここらで食べ物も補給しておけばよかったと後悔することになります。

この広域農道は事前に住田さんとの会話にも出てきており、なかなかのアップダウンがある様子。確かに下ってきたときに見えていた景色は山々が連なっていましたが、この広域農道は明らかにそこを横切っていく方向に伸びています。

今までのトレーニングを生かしてクリアしてやるぜと意気込んで走り始めましたが、あまりにも激しいアップダウンが続くため、脚は完全に売り切れ状態になってしまいました。

目の前に続く登り道を何とか進んでいくと次は下りです。しかし、登り道が長すぎて下りで勢いをつけてもその勢いのまま登っていくこともできず、かなりしんどい。これがいつまで続くんだというくらい何度も何度も繰り返されます。

周りを見ても特に変化のない道なので、自分が今どのあたりを走っているのかもわからず、本当につらかったです。足が棒のようになってきたころに農道が終わり、371号線に入りました。

トンネルは怖い

ここからどうするかは考えていませんでしたが、これ以上東に進んでも金剛トンネルや水越峠などのきつい坂が待っているだけなので、以前一度通った紀見峠に行ってみることに。この紀見峠ならば標高は400m程度のはずなのでそこまでしんどいこともないでしょう。

371号線の緩やかに続く坂道にも体が悲鳴をあげていましたが、何とか登っていき紀見峠を目指します。しかし、紀見峠は371号線から右折しなければいけないはずですが、どこで曲がったらいいのかわかりませんでした。

最終的には峠への曲がり道を通り過ぎていたようで目の前にトンネルが現れます。トンネル横の標識を見ると距離が1200mというふざけた表示がしるされていました。しかし、ここまできたら行くしかありません。不幸中の幸いとでもいうのか、トンネル手前に安全な場所があったのでそこで一度止まって息を整えます。

まず、これだけ長いトンネルの場合にはサングラスをするわけにはいかないのではずしてメットに引っ掛けておきます。さらにどう頑張っても後ろから車が来ることは避けられないので前後のライトを点滅させて少しでも安全性を高めます。トンネル手前で後ろから来る車をすべて見送り、完全に途切れたのを確認してから出発します。

トンネル内部は比較的明るいものの、節電のため送風機を停止していますなどのいう要らぬ世話にうんざりしながらひたすら脚を動かします。若干上り坂になっているのかスピードもです、20km/hでしか進むことができません。計算上では20km/hで3.6分かければトンネルを抜けられるのでしょうか。実際に走っているときには10分以上恐怖の中で走っているように感じました。トンネル内部を自転車で走っている私もそうですが、中の歩道を歩いている2人の若い女性がいたのも気になります。どうしてこんなところを歩くことになったのでしょうか。

恐怖の中でそんなくだらないことを考えているとようやく出口が見えてきました。落ち着いてスピードを維持しつつ、トンネルを抜けると下りに入るのでここからは50km/hくらいで走り出します。何とか生きて走れているという実感を胸に抱いていると、今度はグリーンロードへの入り口が見えてきました。

正直あしはもう売り切れていて登れるような状態ではないのですが、ここからずっと平坦路を走るのもつまらないので思い切ってグリーンロードを通ってみることに。動かない脚をだましだまし使いながら進んでいくと今度は別の問題が発生しました。

後頭部の痛み

その問題とは後頭部にズキンズキンとした痛みが出るようになったのです。歯を食いしばって登っているときはいいのですが、くだりや平坦になったところではズキズキ痛みます。しばらく走っているとマシになるかなとも思ったのですが、その痛みは消えませんでした。

途中で休憩しようかとも考えましたが、何とか頑張って太子町の道の駅まで行くことに。必死の走りですが、体は元気には動いてくれず、マイペースに進んでいきます。ようやく道の駅までたどり着いたので、今日始めてのトイレ休憩をかねてゆっくり休むことにしました。

時刻は3時半、出発してからほとんど休みなく走り続けたことになります。おなかはまだグーグーなるようでもないので、ハンガーノックの心配もなさそうです。トイレを済ませると体を冷やすためにアイスを買うことに。キンキンに冷やしてあったので棒が曲がってしまうくらい硬かったですが、火照った体には冷たくておいしかったです。さらにスポーツドリンクを一缶飲み干して530mlの水も補給して、帰ることにします。

結構長い休憩だったようで時刻は4時前になっていました。ちょうど休憩中に来たスカイのレーパンを履いたローディーも出発するようです。どこに行く人かは知りませんが、よたよた走っては格好悪いと思い、勢いよく飛び出していきました。

しかし、グリーンロードのちょっとしたアップダウンを超えていくだけでも体は満足に動かず、また頭の痛みが出てくる始末。これはもう明らかに和歌山での広域農道での地獄のようなアップダウンのたねに限界を超えていると判断しました。

格好悪いですがそんなことを言っている余裕もなくなってきたので、大和川のサイクリングロードに入った時には向かい風ということもあり心拍125前後の回復走に切り替えることにしました。ですが20km/h程度で走っていても風向きしだいでは心拍が145を超えてしまいます。ゆっくりと走っていると後ろから来たローディーにも抜かれてしまいました。なんとさっき道の駅であったスカイの人でした。TIMEに乗っていてこんなスピードで走っているのを見ておかしかったことでしょう。

しかし、このペースでも大腿四頭筋やハムストリングスは悲鳴をあげています。ゆっくりゆっくり明日に疲れを残さないためにも心拍があがらないように走っていきました。

ようやくのことで長居公園にゴール。家に帰って風呂を沸かし、その間中蛇口から水を流して後頭部を冷やしていました。これからは暑くなるので熱中症などにも気をつけておいたほうがいいなと思いました。

今回の反省点は和歌山に入ったときに一度どこか食堂にでも入って休憩を取っておけばよかったということと、知らない道を行くときは後半のことも考えてペース調整する必要があるということでしょうか。こう少し疲れを残さずにロングライドを楽しめるようになりたいです。

走行ルート

  • 長居公園
  • 28号線(あびこ筋)
  • 堺かつらぎ線
  • 170号線
  • 480号線(鬼父街道・粉河街道)
  • 紀ノ川広域農道
  • 371号線
  • グリーンロード
  • 大和川サイクリングロード
  • 長居公園

消費金額

紀ノ川広域農道 ジュース120円・スポーツドリンク130円
太子町道の駅 アイス120円・スポーツドリンク120円・水120円
総額 610円

走行データ

走行距離 121.21
走行時間 4:59:40
平均速度 24.26
最高速度 64.57
平均ケイデンス 81
平均心拍 141
最高心拍 172
消費カロリー 3042