雨の中の紀ノ川広域農道のアップダウンと紀見峠を越えて

雨の中を一人で走る

前回からの続きです。

鍋谷峠の頂上に到着してもまだ雨がパラパラと降っていました。しかし、鍋谷峠は大阪側が路面が悪いため、和歌山側に下っていくことにします。

雨雲がかかった鍋谷峠(和歌山側)

雨自体はパラパラしている程度なのでいいかなと思っていたのですが、思いのほか路面がぬれており、非常に慎重に下っていくことになります。スピードは40km/hも出さないくらいで下っていくのですが、道幅が狭い割には結構車なども登ってくるためゆっくりと下ったのは安全面からも考えて結果的によかったのかなと思いました。

しかし、ここで自分の犯したミスに気がつきました。気温が山の上で22℃あるので大丈夫だと思っていたのですが、やはり雨によって濡れた体でのダウンヒルというのはものすごく体温が低下してしまうようです。ウインドブレーカーを持っていないことを後悔しながら下り続けます。

すると、途中で道端に何か動く影が見えました。道路の真ん中にいくつかの物体があるようです。なんだろうと思ってブレーキを掛けながら近づいていくと、それらの物体はものすごい勢いでササッと左右に逃げていきました。

通り抜けざまにちらっと見えたその姿はイノシシの子供、つまりうり坊でした。こんなところにもいるんだなと思いつつも、頭の中には子供の危険を察知した母親のイノシシが追いかけてこないかとものすごい不安になって下るスピードを上げてしまいました。幸い追いかけてくるようなこともなくでホッと一安心。

しばらく行くと細い道からひろびろとした舗装された道に出てきます。ここからは豪快なダウンヒルができ、交通量もほとんどないため好きなところです。しかし、現在この道から鍋谷峠の下にトンネルを通そうという計画が進んでいるとかいないとか。もしそうなれば交通量が増え、鍋谷峠は旧道としてさらに路面の整備がおざなりになってしまうことでしょう。

そんなことを考えながらフレームにお腹を押し付けるようなフォームで下っていくダウンヒルを楽しみ、下まで行くと左折して、もう一度左折します。ここから紀ノ川広域農道に入ります。

以前鍋谷峠を越えてここまで来たときにはこの紀ノ川広域農道にコテンパンにされたことがあります。むしろこっちの方がきついくらいでした。それはこの広域農道のアップダウンが激しいことにあります。

平地などは一切なく、登って下ってを繰り返すのですが、下りの勢いで登りを越えようとしても登りきれないほどの登り区間がいくつもあるため、強制的にものすごいインターバルトレーニング区間へとなってしまっているのです。しかし、一度通ったことのある道で、鍋谷峠では力をセーブして走ってきたので今日こそは大丈夫だろうと考え、この道に突入します。

最初のほうはアップダウンも快適にクリアできました。鍋谷峠ではひたすらシッティングで登ってきたため、この紀ノ川広域農道ではなるべく登りはダンシングでクリアするようにしていきます。今日はいけるぜと思いながら進んでいくと、しばらくすると再び雨が降ってきました。

小雨ですが路面が再び濡れてしまいます。そして、下り区間ではなるべくスピードを乗せて登りに入ろうとしていたのですが、ある下り区間での左カーブでオーバースピードぎみになってしまいます。安全を考えて下りのスピードを落として走ることにします。

すると今度はだんだんと登り区間が長くなってきます。前回ここを走ったのは1年ほど前ですっかり忘れていましたが、どうも最初はアップダウンは細かくあり、371号線に近づくほど登りが長くなってくるようです。もうその頃にはヒーヒーいいながら軽いギアをクルクル回しながら登るしかありませんでした。

雨の中、山の下の車のこない道で一人で走っていると「いったい自分は何をしているんだろうか」と余計なことを考えてしまいます。すぐに「ここでそんなことを考えてはいけない」と頭を切り替えて別のことを考えながら走るようにします。この時は道端に落ちているスイカの皮はいったい誰が捨てたのかなどと言うくだらないことを考えながら走りました。

そうこうしていると371号線に到着します。そのまま左折して少し登ったところにコンビニがあったので、ここで休憩することにします。トイレを済ませて補給食とドリンクを買い込み、コンビニ前に設置されていたベンチに座っておにぎりをかじります。

雨の中を走りましたが不安だったのはスマホが大丈夫なのかどうかということです。一応防水タイプで大丈夫なはずですが確認してみるときちんと動いていました。さすがだなと思いましたが、雨で画面が濡れていると画面にタッチしてもきちんと反応してくれないようです。「濡れても大丈夫」なのと「濡れた状態でも使える」というのはまた別なことのようです。

休憩を終えてここから帰路につきます。通るのは紀見峠ですが、実は大阪側から紀見峠を越えたことはあったのですが、和歌山側からは超えたことがありませんでした。そのため、前回はどこで旧道に入っていいのか分からずトンネルを通ったのです。しかし、このトンネルは1200mほどあり危険が大きいので、これを機会にしっかりと紀見峠の通り方を調べておくことにしました。

ここまでの道は頑張って走ってきていたのでここからはのんびりと行くことにします。371号線をゆっくりと登っていき、ここかなと思うところで右折していきました。しかし、これは間違っていました。紀見ケ丘の住宅街の中を一直線に登る道に来てしまいます。真っ直ぐ続く坂道に悲鳴をあげながら登っていき、T字路で曲がってみると元の371号線に戻ってきてしまいました。

しかし、この371号線の交差点には見覚えがあります。先ほどのT字路を反対に曲がっていけば紀見峠につながっているんだなと気づいて引き返して登っていきました。

紀見峠は大阪側からは旧道に入って少し登ればすぐに頂上に着いたので、きっと反対側も同じくらいだろうと思っていました。しかし、和歌山側は思ったより距離があったようです。淡々とメディオペースで進んでいくと「こんなに登っていたのか」と思うくらいたってからようやく頂上につきました。ですが、道はきちんと整備されており広さもあるので走りやすい道で気持ち良かったです。逆に大阪側は少し路面があれており下りは注意して下っていくことになりました。

短い旧道を下って371号線に合流します。ちょうど車の途切れた直後に合流したようで、後ろから車に追いつかれることもなくほとんど追い抜かれることなくダウンヒルを楽しめました。この辺りは雨が降っていなかったのか路面も乾いていたためスピードも気にせずに出せたので気持ちよかったです。

河内長野まで出てきて、いつもならば石川サイクリングロードと大和川自転車道を通って帰るところをあえて310号線で帰ることにしました。この時は自転車道にいる歩行者に気を付けて走るよりも310号線をスピードを維持して走りたいなと思ったのです。

しかし、実際には310号線は大渋滞になっており、全くスピードを出すことができませんでした。特に狭山駅あたりまでは常に車の横をすり抜けなければ前に進めないというくらい激混みしていました。その後も多少マシにはなりましたが、310号線も28号線も車が多くストレスがたまるだけになってしまいました。やはり昼過ぎくらいは交通量が多いため、自転車道経由で走ったほうが気持ちよさそうです。

何とか家までたどり着いてこの日のロングライドは終了です。走っている間はほぼ雨が降っていましたが、そのおかげであるい時期にも関わらずオーバーヒートすることなく走りきることができました。いろいろと危険も増えてしまいますが、小雨程度ならば快晴よりは走りやすいかもしれません。

途中から知らない道を走ったりして、行き先変更で鍋谷峠まで行ってしまいましたが、思ったよりもいい休日になってよかったです。