暑さをしのぐ為の早朝高野山ライド

日の出の前に

8月11日日曜日。最近はあまり距離を走れていなかったため遠くまで行きたいと考えていました。しかし、日中は暑くてとても走れるような気温ではありません。そこで、この暑い時期でも走れるのはどこかと考えます。答えは山しかありません。というわけで涼しい気温の中を走るためにこの日は高野山へ走りに行くことにしました。

ですが、大阪から和歌山にある高野山まで行くには距離があります。せっかく涼しい山に行くにしても暑い時間に大阪の道を走っていると気がくるってしまうのでなるべく早く出発することにしました。一応セットしておいた目覚まし時計は3時のはずですがそれには全く気がつかず、自然に起きたのが4時。そこからのんびりと朝食を食べたり準備をしていると出発時間は4時40分ごろになりました。

この時間帯でもまだあたりは真っ暗でした。以前は4時を回れば明るくなってきていましたが、やはり季節は変わってきているんだなと実感します。もう少し涼しくなってくれればいうことないのですがまだまだ暑さは続きそうです。

しかし、暗い中を走り始めたもののもうすでにかなりの暑さを感じます。大阪らしいむわっとした湿気が全身にまとわりついてきます。高野山は本当に涼しいんだろうかと少し心配になってくるくらいでした。

出発した当初は風はあまりなくLSDペースでのんびりと進みます。しかし、310号線に入り進行方向を東に向けると若干斜め前くらいから風が吹いてくるようになりました。早朝のため交通量は少ないのですが信号の数は多く、何度も停まります。一時停止するたびに汗が噴き出してくるのですが、それ以上に気になるのが体の重さでした。

どうもいつも以上に体が重く動いてくれないような気がします。ひたすら東に向かって進んでいくのですが、少し勾配がついただけで心拍が上がってしまいます。暑さも手伝って「もう今日は高野山はやめておいて金剛山を1本登って帰ろうか」という考えが頭に浮かんできてしまいます。

しかし、まだ時刻は5時台でありもうちょっと頑張ろうと高野山を目指すことを決めてペダルを回し続けました。ですが、最初は金剛山を越えていって高野山に行こうと思っていたのを紀見峠を越えていくことに変更します。これで大分ショートカットできるはずです。

310号線で河内長野まで来て、そこから371号線になります。ここまで来ると若干暑さがマシになってきました。と言ってもこの辺にあった気温計には25℃という表示が出ています。体感的には32℃以上はありそうに感じていたので湿気が多かったのでしょうか。なにわともあれこれなら高野山はもう少し涼しくなりそうだと考えて、頑張る気力がわいてきます。

大阪側から紀見峠を越えるのはこれでまだ2度目です。以前通った時にはトンネル手前で峠への側道へ入るところから2人のロードバイク乗りがいて、その人のペースに合わせて登って行ったように思います。そのため、思ったよりも楽に登れたように感じていました。

ですが、この日は側道に入るまでの371号線ですでに疲れが出始めており、短いはずの峠道がえらく長いように感じられました。淡々とペダルを回し続けてようやく頂上に着いたので、写真でも取ろうかと立ち止まると蚊に襲われます。この時間は特に人がいないからか何匹も集まってきたため、逃げるように自転車にまたがってそそくさと和歌山側に下っていきました。

紀見峠を越えて再び371号線に合流してしばらく下っていくことになります。一応この下りでもペダルを漕いで心拍が下がりすぎないように走ります。あっという間に24号線に出て、その後紀ノ川沿いに進むと九度山に到着しました。

登り始める前に一度休憩を取ることにします。コンビニに入っておにぎりとジュースを買って補給を済ませます。また、氷も買ってボトルに詰め込んだのですが余ってしまいました。というかかなり量の多い氷だったので袋の半分は残っているので、これは背中のポケットに入れておくことにします。今まで走ってきて体にこもった熱を取ってくれることを期待しての行動でした。

休憩は10分ほどで済ませていよいよ高野山を登り始めます。九度山から370号線で登り始めるコースで約20kmほど登りが続きます。ちなみに高野山のTTは九度山からではなく、途中にある高野下駅付近の高架の下からがスタートになるようです。

ですが、スタート地点に行くまでの坂ともいえないような道ですでに遅い。自分でもびっくりするぐらいこの日は登れませんでした。坂のような平坦のような道ですでにあきらめて今日はゆっくりと走ろうと気持ちを切り替えます。スタート地点は6時50分ごろに通り過ぎます。今回はラップを切らずにそのまま走ることとにしました。

スタート地点を越えてしばらく行くと建物が無くなり後はずっと5%程度の坂が続きます。ここら辺で背中のポケットに入れた氷が失敗だったことに気がつきます。

まず、第一に重たいのが問題です。約1kg程度の氷が背中にあるわけですが袋に入った状態でジップロックで閉じているわけで走りながら飲むこともできません。完全に無駄な重量でした。しかも、背中のポケットと言っても重さで下がってきて完全に腰の位置に来ています。この重さのせいで重心がいつもよりも後ろに下がってしまったようになっており、走りにくいというのも問題でした。

この重さ以外に問題なのが氷の冷たさです。最初は氷で火照った体を冷やしてくれればと思っていたのですが、冷たすぎました。しかも、この氷は腰にしか触れていないわけで運動中に腰だけがキンキンに冷やされてアイシングされているような状態になってしまっています。走っているだけで腰痛になってしまうのではないかと思ってしまいました。しかし、せっかく購入した氷なので捨てるのももったいないためそのまま登り続けました。

高野山は基本的に激坂などはなく一定の勾配で登り続けます。体は重くしんどいですがペースを一定にして走ることがしやすいため、ずっとメディオペースで走り続けられました。

走りながらとりあえずゴールから7.5kmほど手前にある480号線との交差点のところで一度休憩しようと考えていました。というか今まで高野山に来た時はすべてここで休憩していたので、休憩するのが当たり前という感覚になっていました。しかし、無理せずメディオペースで淡々と登ってきたこともあってか、この辺りで余裕がありそのまま休憩せずに登ることにしました。

ここまでは心拍数ペースで走ってきましたが、ここからは速度を目安にして走ることにします。だいたい15~16km/h程度で登り、勾配が緩むところでは20km/h程度までは上げるようにしました。前回高野山に登った時に一緒だったKさんはここを20km/hで登るといっていましたが、なかなかそのレベルで走るのは難しそうです。途中一度道路工事の信号で止められてしまいましたが、それ以外は狙い通りのペースで登り続けられました。

登り始めたときには「もう無理だ」「途中でものすごくタレるのではないか」と心配になるくらいでしたが、途中からは少しずつ脚も動くようになってきていました。久々に長距離を登ったのでよかったです。しかし、この時間でも直射日光が当たるところはかなり暑かったです。木陰に入ってホッとして、日差しにあたってヒーヒーいいながら登るという感じで、このくらいの標高では避暑地とは言えないようです。

高野山の大門前

大門前で休憩を取ります。腰痛を引き起こしかねない氷をすぐさまボトルに移し替えて、記念の写真を撮ります。本当はここでもう少し休憩を取ろうかと思っていたのですが、なぜか蜂の襲撃を受けてしまいます。ブンブンと蜂が脚の周りに近づいてくるので大門の砂利の上を逃げ惑っていたのですが、なぜかしつこく追跡してくるためにここでの休憩をあきらめて自転車に飛び乗って走り始めることになってしまいました。後編に続きます。