完全に脚が売り切れた生駒山系ライド

激タレ

12月22日の日曜日。この日はMさんとUさんとで3人で走りに行く約束をしていました。早朝から出発して昼ごろに終わるように近場の山を何本か登ろうということで、予定としては青谷を越えてから移動して暗峠・十三峠・葡萄坂に行こうかと誘われました。日本一の酷道と言われる暗峠を私は登れる気はとてもしなかったため、最初から歩いて登る気持ちで行くことにしました。

さて、朝の7時に集合してまずは大和川を通って青谷へと向かいます。私にとって今月2回目の走りでやはり一番の気がかりは寒さでした。どのくらいの寒さなのかがよくわかっていなかったのですが、今回はシューズカバーのほかにもイヤーカバーまでつけて完全冬用装備で行くことにします。

しかし、走り慣れていない体にとってはやはり寒さはこたええました。特に最近はボクシングにうつつを抜かしているため寒い中で体を動かすことがなくなっていたのです。空は晴れており、出発時点では風もあまりなかったため、気温以上にかなりマシな気候だったはずだったのですが体は全く温もってくれませんでした。

仕方がないので大和川のサイクリングロードは回転数をあげて体を温めようと頑張って走ってみます。ひたすら110回転以上で回し続けていったのですが、これでも体は温もってくれませんでした。去年などはもっと寒い気温でも走っていたはずなのですが、どうやって走っていたのかと不思議に思ってしまうくらいでした。

35km/hほどのスピードで移動し続け、青谷手前の25号線あたりでは40km/hで無理やりウォーミングアップをしてから一週間前にも登ったコースを登ることにします。全員登りはゆっくり行こうと言葉を交わしてからスタートします。

前回もそうでしたが、今回も登りではタイムは測っていなかったためペースが分かりません。そこで、体が自然に動くのに任せて登っていくことにしました。しばらく登っていくと登りは毎回マイペース走行を貫くMさんが遅れていきます。Uさんと一緒に「しんどい、もう無理だ」などと言い合いながら登り続けます。どうも私は先週のような脚が回る感覚がないため、トルクをかけて登って行かなくてはなりませんでした。

登りが得意のUさんは朝早いからかスピードダウンしていました。私もこの後の登りのことも考えてもう少しゆっくり行こうかなとも思ったのですが、ここはペースを維持して登り切り上で待つ間に回復させる方をチョイスしてそのまま登ることにしました。しかし、しばらく乗っていないからかどうも後ろ乗りになってしまっているようです。そこまでの斜度ではないはずなのに前輪が軽く浮いたりしてしまいます。

途中の19%ほどの斜度がある区間はこの後ろ乗りの状態ではどうにもならないため、ダンシングでえっちらおっちらと歩をすすめ、先頭ゴール。思った以上に疲れてしまいました。少しするとUさんがやってきて、「結構しんどいね」という話から暗峠はどうするかと相談しあいます。「ここの斜度が19%なら暗峠は28%を超える斜度がある、つまりは1.5倍の勾配があることになるよ」というと、ネタのために登ろうといったけれどやめておこうかと言うUさん。

それもありだろうと思っていたのですが、マイペース走行を貫いて登ってきたMさんが「あれ?もう終わりなの?意外と大したことなかったね」と余裕そうだったので「よし、なら暗峠も行きましょう」ということでチャレンジしてみることにしました。

青谷のふもとあたりにあった気温計では3℃ほどと表示されていたので上まで登ってくると1℃くらいにはなっていたのでしょうか。それだけだったらよかったのですが、思ったよりも風がきつくなってきておりだいぶ体が冷えてきてしまいました。登りでインナーにかいた汗が体温を奪っていきます。

青谷から暗峠まではフラワーロードを通って十三峠を下っていくことにしたのですが、フラワーロードのアップダウンでは脚を削られつつ寒さとの戦いにもなってきました。ウインドブレーカーを持っていない私にMさんが貸そうかと言ってくれたのですが、アップダウンでこれ以上汗をかかないほうがマシかなと思って遠慮しておくことに。この辺のさじ加減はなかなか難しいです。

フラワーロードでガンガン脚を削られながら走っていると途中で車にはねられたのかウサギの死体が道路に在ったりもしました。この付近では野兎がいるのかペットなのかどちらでしょうか。そんなことを考えていると奈良側からの十三峠への登りが始まりました。

たった2kmのなんということのない登りです。普段ならば登ったということもないくらいのものなのですが、この日は様子が違いました。なんとここを登っていると途中で失速してしまったのです。どんどん脚が重くなってきてスピードダウン。途中までは一緒にいたUさんには先に行ってもらいヘロヘロになりながらなんとか十三峠の駐車場にまでたどり着きます。

いくらなんでもこの程度の距離で疲れるわけがないだろうと思っていたのですが、これは間違いでした。3人で体が冷えないうちにササッと下って平地にまで下りてきます。とりあえずコンビニで休憩しようということで平地を走ったのですが、脚が重くて回りません。ジュースを奢ってもらっておきながら「とてもこれ以上登れないよ」と弱音を吐くとならもう帰ろうかと言ってくれます。しかし、ここまでの距離で帰ってはあまりにも短すぎます。さすがにそれではもったいないのでやはり暗峠には行きましょうとなりました。

長々と休憩してから再出発するとかなり脚の重さもマシにはなってきていました。先頭をゆっくりと走って暗峠へと向かいます。

さて、この暗峠は400mほどの標高の山をふもとからほぼ真っ直ぐに登るように道路が作られており、そのため勾配が半端ないことになってしまっている道路です。古くはここを通って大阪から伊勢神宮へと行っていたようです。距離は2.4kmと短いですが平均勾配が17%にもなり、最大勾配はなんと28.1%にもなるようです。私は一度歩いて登ったことがありましたがそれでもしんどかったです。何より下るのが恐ろしくてとても登ろうという気がおきませんでした。

スタート地点から3人で登りはじめます。本当の最初の部分だけはシッティングでいけますが、すぐに勾配がきつくなってきてダンシングへと切り替えます。この辺りは何とかゆっくり行けば登れないこともないくらいでした。

しかし、すぐに3人ともが足をついてしまうことになりました。原因は2つです。1つは雨が降った時に水が流れるように道路を横切るように大きな溝があること。タイヤ2個分はある幅の溝でこれに注意しなければなりません。ですが、もっと問題になったのが交通量の多さでした。

時刻は10時前だというのに次から次へと車が来るのです。登ってくるのも下ってくるのもいます。そして道幅は車が通れば自転車1台分の幅くらいしか残りません。また、道の端は道路を横切る溝から集まった水が通るように大きな段差になっています。ゆっくりふらふら登っていては危険極まりないのでどうしても自転車を降りなければならなかったのです。

一度降りるともう一度自転車にまたがってクリートをはめてリスタートするのは不可能でした。何とか押して歩いてスペースを見つけて走り出そうと試みたのですが、すぐにまた車が通るためロードバイクから降りざるをえず、これ以上は無理だと判断。

暗峠とUさん 暗峠とMさん

仕方がないので記念撮影だけして引き返すことにしました。ちなみにここまでで暗峠の4分の1しか登っていなかったようです。サイコンで計測された斜度は23%程度だったので、この先にはもっときつい勾配のところがあるのでしょう。怖いもの見たさで走りたい気持ちはありますが、車のこない早朝にでいかない限りは満足に走ることすらできそうにありませんでした。

さて、下まで下って行ってやはりこのままでは登り足りないということになり、もう1本くらいは登りに行こうということになりました。葡萄坂よりも十三峠に行ってみようということで十三峠を登ることにしました。先ほど感じたしんどさがなくなってきていたので私も大丈夫だろうと考えていたのです。

ですが、私の脚にはこの十三峠を登る力はかけらも存在していなかったようです。スタート地点の大竹7丁目交差点から走り始めてすぐにきつさを感じます。いつもならここでは20km/h弱位が出ているはずなのに12~13km/h程度しか出ません。序盤からすでにやばいのではないかと心配になり始めました。

大学を越えて道路幅が狭くなる区間からコンスタントに10%ほどの斜度が続くことになります。なんとこの辺りで失速して10km/hが維持できなくなってしまいました。Uさんは前方に見えていた女性ライダーに追いつくべく1人で先に行ってしまいました。Mさんとの2人旅です。

が、ロードバイクに乗ってダウンジャケットとジーパンを履いて蛇行しながらヒルクライムをしている人を何とか抜いたあたりで私のスピードも悲惨なことになっていました。7km/hが出ません。Mさんに大丈夫かと心配の言葉をかけてもらいましたが、どうにもならないので先に行ってくれと伝えすぐに姿が見えなくなってしまいました。1人になった途端5km/hを切ったのです。

視線を前に上げる力もなくなって目を下にするとサイコンの画面が見えます。必死に登りを登っているはずなのに心拍数がだんだんと下がっていきます。普段ならばヒルクライム時は180以上の心拍数があるのですが150台ほどで、ついには135などという数字までが表示される始末です。本気で足をついて1人で下って帰ろうかと思うくらいしんどかったですが、何とか這うようなスピードで頂上まで行くことができました。この状態になると楽しいことは全くなく、苦行以外のなにものでもないという感じでした。

頂上で2人に合流してすぐに下山することにします。どうでもいいですがこの日はものすごく十三峠を登っている人が多かったです。しかも、そのうちの1人はママチャリでヒルクライムしていました。弱虫ペダルにでも感化されたのでしょうか。

平地まで下ってきてコンビニ休憩をしても絶不調のまま帰路につきます。平坦ではいつの間にかスピードが40km/h程度まで上がっていたようですが、ほんの少し道路に斜度がつくと脚が悲鳴を上げ失速していきます。大和川に着くころには完全売り切れ状態で向かい風の中20km/hすら維持できないくらいになってしまっていました。最後まで回復することなくこの日のライドが終了しました。毎度のことながらお二人には大変迷惑をかけてしました。

最近のヘタレっぷりは毎日のローラー台トレーニングがなくなったことに加えて、ポジションが変わってしまったことも関係しているのかなと思います。後ろ乗りになりすぎていて登りで踏んでばかりになってしまって、太ももの筋肉だけを使っているような印象です。もっとお尻の筋肉を使えれば多少はマシにはなるのかな思いました。週末のライドを楽しく走り終えることができるようになるためにも、もう少し体力も付け直さないといけないなと感じることになりました。