久しぶりの十三峠と春の山の最大の敵との戦い

毛虫との戦い

5月の第2日曜日ということで母の日です。この日は母親に花をプレゼントしておきました。その後すぐに走りに行けばよかったのですが一緒にテレビを見たりクイズを解いたりとのんびり過ごしてしまいあっという間に夕方になってしまっていました。

本来はロングライドに出て現状でどのくらい走れるかを見ておこうと考えていたのですが、それはできなくなってしまいました。しかし、一切走らないというのももったいないので夕方から短時間ではありますが走っておくことにします。

4時に出発しどこに行こうかと考えます。ロングはできませんがとりあえず山に行こうと考えました。よく考えると今年になってまだ一度も山を登っていなかったからです。というわけで大阪の日曜日の夕方という交通量が多く信号に停められてしまう中、十三峠にまでやってきました。

春の十三峠(生駒山系)

この日は非常に天気が良くて山がきれいに見えていました。しかし、久しぶりにヒルクライムに挑戦しようとなると「なぜこんなしんどいことを自分からするのだろうか」と自問自答してしまいます。もっとも大阪で気持ちよく走りたければ信号のない山の方に行かなければいけないので考えても仕方がないのですが。

大阪のヒルクライムの聖地として知られている十三峠。前回来たときには確か途中で大失速して5km/hくらいでよろよろと登って行ったように思います。さすがに今回はそこまでひどくはないだろうと希望を胸に抱いて登り始めました。ベストタイムが18分半くらいなのでとりあえず22分くらいでいければいいかなと考えていました。

登り始めてすぐにスピードの遅さを感じます。途中からはタイムはいいから失速しないように登りきれればいいやと考えが変わっていきました。というよりも、それよりも大きな問題があったのです。気温が上がってきてのヒルクライムの最大の敵である「毛虫」が地面をうごめいていたり木からぶら下がっていたりしたのです。たとえどれだけしんどくてもしっかりと前を向いて毛虫に気を付けながら走らなければならなかったのです。

スピードは10km/hを少し切るくらいで推移しています。だいたい3分の1くらいのところまで来たところで7分以上かかっているためやはり22分は厳しそうでした。遅くとも上体がぶれないように気を付けながらペダルを回し続けます。

久しぶりに山を登っているのでスピードが出ないのは仕方がないかなと思って登り続けていました。しかし異変に気がつきます。残り1km程度の水呑み地蔵前まで来た時でした。かつてならばこの辺に来たときには「まだ1kmあるのか」としんどさMAXになっているはずです。しかし、今回はまだ体に余裕がありそうでした。

それならばもっとスピードをあげてタイムを縮めればよかったのですが、体に余裕があっても心がついていきませんでした。全く追い込むことなく結局最後のゴールまで同じようなペースで走り切ってしまいました。頂上についてフウ~と一息つくとそれだけで呼吸が整っているくらいでした。しばらく乗っていないと体だけでなく心・精神まで弱くなってしまうようです。しばらくは身体機能だけでなく、無意識下での精神的なブレーキを取り除いてスピードがあげられるようにできればいいなと思いました。

さて、とりあえず無事に毛虫の被害にあうこともなくゴールできました。ここからは奈良側に少し下ってフラワーロードを通ることにします。ここでも問題が。久しぶりに下りを走るとかなり恐怖心がついているようでブレーキを握りっぱなしでフラフラしながらカーブを曲がったりしていました。これでは逆に危ないでしょう。登りよりも下りの改善を優先すべきだなと思いながらもなんとかフラワーロードに出てきます。

そのままフラワーロードを通ってのどか村へと向かいます。のどか村手前の斜度10%の坂道ではダンシングの練習をします。なるべく腕を使って軽快に登っていきたいと思うのですがリズムよく車体が振れません。というか、ダンシングだけで登っていると腰のほうが痛くなりそうな感じがしてきました。これはきっとフォームがおかしくなっているんだろうなと感じます。体重も増えてしまっているので楽なダンシングができるようになりたいなと思いました。

のどか村に到着するとすでに閉園しているため、そのまま素通りして葡萄坂を下って帰宅ルートになります。細い道を下ってから少し広い道に出てそこから勢いよく下っていこうとしました。しかし、ここで左腕に何か当たりました。なんだと思って目を落とすと腕に毛虫が引っ付いています。あわてて息を吹きかけて落とそうとしても落ちません。手で落とそうとしたらあわてていたようで気がついたら反対車線にまではみ出してしまっていました。

あわてて停車して黄色い毛虫君を腕から取り除きます。十三峠で何もなかったので気が抜けていたため予想外の出来事で焦りました。アームカバーに引っ付いてなかなか外れてくれなかったので嫌な汗をかいたように思います。

その後は慎重に下っていき無事に下山できました。大県南交差点でもう大丈夫だろうと、ふと胸に目をやると今度はさっきよりもかなり小さいですが黒色の毛虫が引っ付いていました。こちらはすぐに剥がれ落ちてくれました。

他にはついていないだろうなと胸や腕をチェックします。とりあえず見える範囲にはついていませんでした。が、見えない背中についているんじゃないかと思うとまた嫌な汗をかいてきます。パンパンと掃っておいて再出発します。もうテンションが落ちてしまっているので後はゆっくり帰ることにしました。大和川の自転車道に入り25km/h位のスピードで川を眺めながら走ります。この日は本当に空気が澄んでいて遠くまで見ることができます。それだけにロングを走らなかったのはもったいなかったなと思いました。

そのままぼんやり走り続けます。向かい風の中ゆっくりと走り、ちょうど高速道路の下を通る手前まできました。ふと、また腕に目をやるとなんと驚いたことに今度は右腕に毛虫が引っ付いていました。しかも先ほどの2匹と違いそこそこ大きいときています。さっきチェックしたのにいつどこで着いたのかと驚いてしまいました。

再び停車して引きはがす作業に入ります。しかし、体の大きさゆえか指ではじいても落ちてくれません。しっかりと頭の部分?にある4つの脚でアームカバーをつかんでいます。昔はもう少し虫が平気だったように思いますが、さすがに気持ち悪いやら怖いやらといい気はしませんでした。ようやく腕から落ちてくれてとぼとぼと走り出します。

そこからはやはり背中にもついているんじゃないかと気が気ではありませんでした。あまりに気になったのでもう少し行ったところでジャージを脱いで背中の部分を確認したほどです。はたから見るとビブタイツを着た半裸の男性であり腕にはアームカバーという通報されてもおかしくない変な格好です。ササッとチェックしてすぐにジャージを着て家まで飛んで帰りました。

久しぶりの峠は楽しかったです。最初は登り強化のためにこまめに通おうかなと考えていました。しかし、夜に山を走って暗闇の中で毛虫と格闘するのもどうかと考え直しました。当分はローラー台メインに心肺機能を高めていこうと思います。少なくとも毛虫がいなくなる時期まで葡萄坂や十三峠にはいかないでしょう。