嵐の前の堺浜周回トレーニングライド

勝手に追走

せっかくの日曜日ですが天気予報ではあいにくの雨予報となっており、翌日に至っては台風が来るかもしれないとのこと。朝起きたときには雨が降り始めており、今日はもう走れないかなと感じていました。

しかし、しばらくすると雨はやみ、道路は乾き始めてきました。空を見上げても昼くらいまでなら天気は持ちそうな感じがします。そこで、近場の堺浜にでもササッと走りに行って来ようと考えました。

さっそく準備を始めます。いつものように心拍計のベルトを胸に巻きつけようとしました。するとうまく着きません。どうしたことかと思ってベルトをよく見てみると異常が発生していました。なんと本体部分とベルトをつなぐ金属のボタンが取れてしまっていたのです。

いつも使っている心拍計が壊れてしまい、まるで気分は手足をもがれてしまったかのように感じました。しかし、以前住田さんと話した時のことをふと思い出しました。住田さんもロードバイクに乗るときは心拍計を使っていましたが、最近は必要ないという結論に至って使わなくなったそうです。心拍計どころかケイデンスセンサーもつけていないという話でした。確かにいつも使っているものですが、別段使いこなしているわけでもないので「まあいいか」と頭を切り替えて走ることにします。

10時20分ごろに家を出発します。目的地は堺浜で12時過ぎくらいまで走れればいいかなと考えて走り始めます。台風が近づいているためなのか、少し風がきつめに吹いています。北東の風を背に受けて勝手にスピードが上がっていました。しかし、堺浜は海沿いの一区画をグルグルとまわり続けるため強い追い風があるということは反対に向かい風もあるということです。空気抵抗の少ないフォームでも探しながら走ってみようかなと思いました。

堺浜についてまずは1周目です。マイペースで走り始めました。強烈な追い風区間でもあれば全力スプリントでもしてみてどのくらいの速度が出るか試してみても面白いかなと思いましたが、なぜか先ほどまでよりも少し風は弱まっているようです。スプリントはやめて同じペースで疲れるまで走ってみることにしました。

反時計回りに1周まわって2周目に入ります。そこで後ろから1人のロードバイク乗りが追い抜いていきました。大阪でも有名なお店のチームジャージを着ている人でした。実は堺浜に着く前にも見かけていたのですが、後姿を見ただけでも速そうな人だなと感じていました。特にそのしなやかそうな脚はしっかりと乗り込んでいる人に違いないと判断しました。追い抜かれはしたものの、流して走っているようなので勝手に後ろにつかせてもらいました。

後ろについていろいろと観察します。40km/hほどでは体がほとんどぶれずにペダルを回していました。また、後ろから見たフォームも頭が常に低い位置にあり、無駄な空気抵抗を受けにくそうです。しかし、それ以上に感心したのがダンシングの時でした。ギアを常にアウタートップに入れているようで、向かい風の区間でもそのギアのままダンシングでスピードの低下を抑えるように走っていました。この時、サドルから腰が上がっているのですが頭の位置は先ほどと同じ低い位置のままなのです。

それを見ながら自分のことを考えると、ダンシングするときは頭が高くなっていたかもしれないと反省しました。同じように真似してダンシングしてみます。すると変な力を入れてしまっているのか、無駄に左右に自転車と体が動いてしまっていました。軽やかにダンシングする後ろで必死についていく姿から、後ろについていても先にこちらがへばってしまうだろうかと感じました。

さて、3周目です。いつまでも真後ろについていては練習にもならないので10mほど離れて彼からおいていかれないように走ってみるとにしました。追い風区間で追いかけすぎないようにして、向かい風区間で離されすぎないように頑張ります。いつも一人で堺浜を走ると3周も走れば必ず飽きてしまうものですが、前を追いかけるように走ると飽きづらいものだなと思いました。たぶんいつもであればこの辺りでペースダウンして帰ろうかと考えていたことでしょう。

4周目に入ると信号待ちで現れて2人とドッキングしてしまいます。なぜか流れで4人パックになって走ることになりました。先頭が先ほどから目標にしていた人で、私は3番手になります。そのまま4人で走り続けます。ちょっとくらい前をひいたほうがいいのだろうかと思いつつも、順番固定で1周まわり切ってしまいました。が、どうも全く知らないメンバーなので真後ろに着くのはためらわれたのか、微妙にラインをずらして走っていたので風を受けてしまっていました。4番手にいた人は走りにくかったことでしょう。

5周目に入ろうとしたところでミスを犯します。信号待ちで停車するときにインナーに落としたはずのギアが落ちていなかったようで、スタートしようとしたときにチェーンが落ちてしまったのです。一度降りて手を油まみれにしながら直します。その間に先ほどの3人+1人が追い抜いて先に進んでいました。

仕方がないので再び1人旅です。結構なyコリが離れているのですが、それまでと同じペースであれば追いつけるかもしれません。そこで半周くらいで追いつくようなイメージで走り始めました。徐々に距離を詰めていきますが、近づいてみると2人の姿しか見えません。もう2人はその先にいるだろうと思ったのですが、コーナーを曲がってストレート区間に入っても姿すら見えませんでした。

3分の2周ほどかかって前の2人を追い抜きましたが、向かい風区間に入ると若干ペースが落ちます。それまでちょうどいいペースで走っている人がいたので続いていましたが、これはもうモチベーションが保てないかもしれないと思いました。

しかし、信号のところで状況が変わります。前方にはそれまでコンビニにいた8名ほどのグループが塊になって走っていたのですが、その中に例の人がいたのです。そのグループを追い抜いてそれまでと変わらないペースで走り続けていたので、これを逃してはならないとこちらも追いかけます。まるでストーカーのようです。

再び追い風区間で10mほどの距離に近づいてきたので、またこの位置を保って走り続けます。だんだんと向かい風の区間で脚が削られていくのが分かります。さらにもう1周同じように走り続けます。

そして8周目の中ごろになると少し腰のあたりに痛みが出始めました。いつも走っている時には腰が痛くなるということはありません。なぜだろうかと考えます。もしかするといつもはしない、頭の位置を低くしたダンシングでのフォームに問題があったのかもしれません。頭の高さばかりに気をとられていましたが、後から考えるともう少し頭は前方に持って行った方がいいのではないかと感じていたからです。

徐々に向かい風区間で距離を保つのがしんどくなってきます。時刻は12時前になっており、当初の目的の時間となってきていました。ボトルの中の水もなくなってきていたのでコンビニに入ることにしました。コンビニでジュースを買い、外のベンチで飲み始めると雨がパラパラと降ってきました。空を見ると雨雲が広がっているわけでもないので、この後本降りになるかどうかは微妙なところでしたが、予定通りの時間となったこともありこの日はこれで終了することにしました。何の挨拶もしませんでしたが、いい人がいて個人的にはすごくいい練習になりました。

家に帰っておおよそ2時間ほどのライドが終了です。体力やパワーの無さそのものも問題ですが、もっといいフォームや技術があればより楽に速く走れることでしょう。気づきの多い一日となりました。