味噌カツを食べに行き走れなくなったロングライドの話

グルメライド

3月8日の日曜日、3週間ぶりくらいにロングライドに行くことになりました。今回は以前アウグーリオの走行会でご一緒したYさんと一緒に走りに行くことに。

行き先を電話で話すと、「味噌カツを食べに行きましょう。三重県の津市にある味噌カツ発祥のお店があるんです。距離は200kmくらいです」というYさん。ご飯を食べるためにそんな距離を走るのかと改めてロードバイクの距離感の壊れ方を認識しました。また、電話後に場所の確認をしようとルートを調べたところ、グーグルマップの最短ルートでも110kmと出ています。これは自転車の実走距離だと250kmくらいになるのではないかとビビります。

当日の朝6時に大和川で待ち合わせをして出発します。Yさんの後ろについて話をしたりしながら進んでいきます。が、どうも人の後ろについて平地を30km/h程度で走っているだけでも微妙にしんどく感じます。ケイデンスを変えたりしながらなんとか楽に走れるようにもぞもぞしながらついていきました。

私はてっきり大和川からは25号線か165号線を突っ切って奈良に入るのかと思っていたのですが、今回は一度石川沿いに出て駒ヶ谷から穴虫峠を越えるルートで行くようです。ここでこの日最初の坂が出てきました。この坂でいきなり間を走るYさんとの距離が広がってしまいます。坂と言っても穴虫峠の坂ではなく、峠に行くまでに出るちょっとした坂で、こんなところで遅れるとは思ってもいませんでした。

これはまずいと思い、Yさんに「このペースはとてももたないのでもう少しゆっくりで」とお願いします。が、ゆっくりと走ってもらっても穴虫峠でまたもや間が空いてしまい、ここで頭を切り替えることにしました。もう遅れるの仕方がないと割り切って、何とか少しでも温存できるように走ることにします。サイコンとにらめっこして心拍数が170を越えない程度に抑えることだけを考えてついていきました。

穴虫峠を越えてここにあったコンビニが閉店していることに驚きつつ、先へと進んでいきます。ここからは中和環状線という道を通って桜井方面へと向かっていきます。この中和環状線は今回初めて通ったのですがそこまで起伏のない道が続いています。が、途中途中に高架があり、高架を避けるために側道へ入ると線路が横切っていたりといった感じになっているようです。とりあえず市街地を抜けるまで走り続けました。

45kmほど走ったところで休憩します。おおよそ8時過ぎで気温は6度前後と割と走りやすい気温でした。天気は晴れ予報でしたが、目の前のに見える山には雲がかかっています。雲の中に見える山の一つを越えて名張へと向かっていきます。

ここからは再び坂道になっていました。この165号線も初めて通りましたが、もう少し南にある166号線よりは傾斜はきつくないようです。が、それでもやはり坂ではついて行けそうにもなかったので、とりあえず心拍数が上がりすぎないようにだけ気を付けつつ登っていきます。

常に心拍数165前後を表示し続けるサイコンを見ながら、とても250km持ちそうにないなと思いつつなんとか登っていきます。あっという間に姿が見えなくなっていたYさんが待つ交差点に遅れてたどり着き、ここから名張までは下り基調のアップダウンを走ります。このアップダウンで下ハンを握るとしっくりと来る感触がありました。どうやらこの日は下ハンが走りやすい日だったようですが、それに気がつくまでに70km近くもたってしまっていました。

名張に到着してコンビニで少し休憩します。ここから先は再び市街地になっているようで、また交通量が増えていました。安全運転で市街地を通り抜けていきます。

次に青山町にあるスーパーでもう一度休憩をとることにしました。どうやら、ここから先は休憩ポイントが全くない山になっているようです。Yさんいわくここからの登りは勾配の緩い十三峠みたいなルートだといいます。同じような勾配の登りが続いているようです。

休憩を終えて出発すると確かにすぐに建物の数が減っていきました。登りが始まるとまたサイコンとにらめっこが始まります。おおよそ4~5%ほどの登りが続いていました。この斜度でインナーローを使っている走る人もなかなかいないのではなかろうかと思いつつ、何とか登り切りました。トンネル手前で距離を確認すると、ここまでで90km弱と言ったところでした。ここで折り返しても180kmを越えるのかと考えてしまいます。

トンネルを抜けるとしばらくは下りが続きます。ここまではずっと天気が曇っており薄暗い感じが続いていましたが、山の反対側に来るとカラッと晴れた気持ちのいい天気になっていました。気持ちのいい天気の中を走って気分が高揚してきます。ここまで来たら後は味噌カツを求めて勝手に足が動いてくれていました。

途中何組かの荷物を積んだクロスバイクの小集団を見かけました。いったいどんな荷物を自転車に積んでいるんだろうかと思いながら走ったりしていると、気がついたら津市が見えてきました。目的のお店が近づいてきます。

Yさんは目的地までのルートはすべて頭の中にインプットしているようで、まるで何度も来たことがあるかのように正確に迷うことなくお店にまで連れて行ってくれました。私はいつも大雑把に調べて目的地に近づいてから迷いながら探すタイプなので見習わなければいけないと思いました。

ミソカツ発祥の店カトレア

津市市内にあるカトレアというお店に到着です。ここまでちょうど125kmでした。お腹が空いてたまらなかったので、ランチを大盛りでの味噌カツランチを注文します。残さずにぺろりと平らげてしまいました。私は初めて味噌カツを食べたのですが、Yさんが言うには名古屋の味噌カツとはまた少し違っていたようです。このお店では味噌とソースがブレンドされたものがカツについていましたが、名古屋ではもっと味噌がたくさんついているようです。機械があれば名古屋のものと食べ比べてみようと思いました。

いろいろと話をしながら食べ終え、店を出ることにします。Yさん奢っていただいてありがとうございます。お腹が膨れたところで海が近いようだったので見に行くことにしました。

伊勢湾とロードバイク

すぐ近くが海水浴場となっているようです。記念写真を撮ってから、午後1時に帰路につきました。

さて、ここまでのルートでは追い風基調だったのですが、帰りは反対に向かい風となります。午後になったら風向きが変わってくれていないかなと思ったのですが、そんなに都合よくは行きませんでした。

行きと同じで165号線を通って行きます。が、早くもこの辺りで体が悲鳴を上げ始めました。ほんのちょっとした傾斜でもYさんから離れてしまし、しかもその後すぐに追いつくことができなくなります。登りに入る前からやばい雰囲気が漂ってきます。青山の登りが始まる前にコンビニで休憩をとるときもストレッチを行いますが、焼け石に水状態でした。

そしていよいよ登りに差し掛かってきました。すぐにYさんの後姿が見えなくなってしまいます。途中、道路の白線上にある車のライトの反射板の小さなでっぱりに気がつかずに乗り上げ、その瞬間両手が宙に浮いてしまいました。これはかなり集中力がなくなってきてしまっているなと思いました。

行きの下りの感じではずっと下っている道がだいたい7kmほど続いていたように思います。ということは7km近い登りが延々と続いているということになります。これを往路よりも遅い10km/hで進んでいたのですが、だんだんとスピードが落ちてきてしまいました。9km/h台にまで落ち、8km/h、7km/hとなり、ついには6km/h台にまで落ち込みます。

あとどのくらい登るんだろうかとサイコンの画面を切り替えると、なんとまだ2kmほどしか登っていないことが分かりました。と同時にここで完全に心が折れてしまいました。全くスピードの出ない体で何とか止まらずに移動しつつ、この後どうしようかと思案します。

この登りを終えたとしても、まだあと90km近くが残っていることになります。とても走り切れるとは思いませんでした。悶々と考え続け、やっとのことで登りを終えて、待っていたYさんに話をします。

「もう限界なので電車で帰ります」と告げます。私は輪行袋を持っていないため、登りながらゴミ袋か段ボールを調達して電車に乗り込むしかないと覚悟していました。が、見かねたYさんが輪行袋を貸してくれると言ってくれます。ありがたい申し出に感謝して、輪行袋をお借りすることにしました。

最初からずっと前を曳いてもらい食事やコーヒーまで奢ってもらい、さらに輪行袋まで借りるというひどい有様でリタイアという形になりました。あまりにも情けないのでもう少し鍛えてYさんには走りで恩返ししなければならないなと思いました。

輪行袋に自転車を詰めて青山町駅で電車に乗り込みます。Yさんはまだまだ余裕があるようで、そのまま自走で走り続けました。まだ、ロードバイクに乗り始めて1年未満というのが信じられない体力です。

スマホで電車について調べるとこの青山町駅の1駅先の伊賀神戸駅というところで特急電車に乗れるようでした。特急料金がかかりますが、時間はだいぶ短縮されるようなので伊賀神戸駅から特急へと乗り換えて家に向かいます。

私は4年前の島根県輪行旅行に行った時以来の輪行です。その時が初めての輪行でしたが、覚えているのはとにかく自転車が重たくて肩が痛かったということでした。しかし、今回は全くそのようなことはありませんでした。重量差のあるアルミフレームとカーボンフレームではこんなにも重さが違うのかと感心しました。

私は体重変動が大きいためフレームの重量は誤差程度にしかならないと思っていましたが、カーボンフレームというものはこんなにも軽いと改めて実感しました。これなら普段から輪行してもいいかもしれないという発見につながったのは怪我の功名と言えるのかもしれません。

電車を乗り継いで家に着いたのは6時ごろ。ヘトヘトに疲れてしまいましたが、現状の自分の状態が分かったのはよかったです。もう少しマシな走りができるように精進していこうと思いました。