初めての葛城山でのおしゃべりヒルクライム

初めての葛城山

5月3日の日曜日、この日は先日一緒に走ったYさんと走りにいく約束をしていました。どこに行くのかを前日の土曜日にアウグーリオで相談します。

1カ月ぶりくらいにあったYさんに「最近どのくらい走っているんですか」と尋ねると「この前ブルべ400km走ってきたよ。17時間台で3番目に完走した」と返事が返ってきました。最初聞き間違えたのかと思ってしまいましたが、どうやら間違えではなかったようです。走りすぎだろと心の中で突っ込んでしまったくらいです。もはや別次元のレベルになってしまっているように感じました。

どこに行こうかとなったのですが、私が「葛城山に行ったことが無いから行ってみたい」というと、Yさんは「今日葛城山3本登ってきた」と答えます。どうも葛城山に登るには7つのルートが存在し、そのうちの3つでTTをしていたのだとか。そこでその日Yさんが登っていないルートで比較的登りやすいルートを日曜日に走ることにしてもらいました。

日曜日は7時半に堺東駅に待ち合わせとなりました。7時10分過ぎに家を出て待ち合わせ場所へと向かいます。32km/hくらいで気持ちのいいペースで走るとギリギリ時間通りに到着することができました。そこから2人で葛城山へと目指して走っていきます。

前を走るYさんの後ろへ着いて走っていきます。今回は26号線を通って葛城山へと向かうようです。が、26号線へと出るといきなりスピードが上がりました。微風で追い風があるとはいえ42km/h以上出ているので、置いていかれないように必死になってついていきます。正直平坦はゆっくり行くのかと勝手に思っていただけに焦りました。

26号線を走っていると空がどんよりとしてきます。時折パラパラと雨が顔に当たりました。遠くの山の方を見ると山の上にも雲がかかっています。本降りにならないことを祈りながらも、Yさんの背中だけを見つめて進んでいきます。

帰りのことも考えて、信号待ちのときなどに背中のポケットに入れておいたミニクリームパンを口に放り込んでカロリーを補給しつつ進んでいきます。

葛城山は登ったことはないのですが、登ろうとしたことは過去に一度だけあります。その時は牛滝から登ろうとしたのですが土砂崩れで通行止めになっており、塔原から登ろうとしたら前日の雨で道に川のような水が流れており登れなかったということがありました。その時は40号線から牛滝に向かいましたが、今回は40号線を越え、塔原に続く39号線も越えて、犬鳴から登るために241号線でようやく左折しました。

ここからしばらくは細い道路になる241号線を通ることになります。この道はスピードを出すと危険そうなのでゆっくりと進むことになりました。ようやくホッと一息つきながら先へと進みます。しばらく進み、62号線へと入って少し先に行ったところで一度目のコンビニ休憩をすることにしました。

この辺りでは少し曇っているくらいで雨が降りそうな気配は少し収まっていました。これならば登れそうです。が、曇っている割には思ったよりも喉が渇いていたため、水とスポーツドリンクを補給して、残っていたクリームパンをすべて食べておくことにしました。

休憩を終えて、犬鳴コースのスタート地点へと向かいます。この辺りから建物の数が減ってきて緑が多くなってきました。新緑がきれいで走っているだけで気分がよくなる道です。緑に癒されながらしばらく走っていよいよスタート地点へとたどり着きました。

葛城山犬鳴コーススタート地点

自分では全く事前に調べもせずにやってきたので、どんなコースなのか全く知りませんでした。そこでスタート地点でコースについてYさんに尋ねます。おおよそ10kmほどの登りで序盤は緩やかだがだんだんと斜度が上がり、後半にある売店前で緩んでから最後にまた登りがあるコースだと教えてもらいます。

なんとなく10kmの登りと聞いて「金剛トンネルみたいな感じかな」というと、「斜度が全然違う。葛城山はもっときついよ」と注意されました。が、この日はこの犬鳴コース以外にももう1本登るという話でもあったので、ゆっくり登るということになっていました。とりあえず無理せずに楽なペースで登って行くことにします。

さて、いよいよスタートです。本当にゆっくりペースで2人で話をしながら進んでいきました。ペース自体は楽で助かりましたが、問題もありました。この道はやたらとミノムシが多く、走っていると体に糸ごと引っ付いてしまうのです。ミノムシなんて最後に見たのはいつくらいかすら覚えていませんが、ひたすらミノムシを避けつつ登らなければいけないのは大変でした。まあ毛虫ではないだけマシだと思ったほうが良いのでしょう。

しばらく登って行ったところで、いよいよ斜度が上がってきました。それまではアスファルトの舗装でしたが、急にコンクリートに変わり斜度が上がったのです。それまで楽しくおしゃべりしていましたが、斜度が上がった瞬間Yさんと距離が離れてしまいました。

頑張ってついていこうかとも思いましたが、サイコンを見るとまだ登りはじめてから20分弱しか経過していません。ここまでの登るスピードが10km/hほどだったことを考えると頂上まで1時間くらいかと予想したらここで頑張ると地獄を見ることになりそうだったので、自分のペースで行くことにしました。休むダンシングに切り替えて疲れないように登っていきます。

斜度が上がってその後少し緩むとYさんに追いついてまたおしゃべりをし、少し行くとまた斜度が上がり距離が開くというのを何度か繰り返していました。斜度のあるコンクリートの部分では標識があり、どうやら15%前後の斜度になっていることが分かりました。が、途中からは斜度が緩むことが無くなり、ずっとコンクリートが続くことになりました。

この辺りで少し腰に違和感を感じました。先日鍋谷峠を走り、その後の広域農道での登り区間でダンシングをしたときにも腰が痛くなってしまっていました。どうもダンシングの仕方が悪いのではないかと思い、フォームを修正しながら走ることにします。うまく修正できたようで、その後はずっとダンシングが続きましたが、それ以後腰に痛みが出るようなこともなく登れるようになりました。このペースならば特に疲れることもなくいけそうだと感じます。

そうこうしているとコンクリート区間が終わり、若干の下りが登場します。その先にはスタート前に教えてもらっていた売店が見えてきました。おそらく何も知らずに自分一人で走っていたらここがゴールだと思ったことでしょう。実際はこの売店の先の登り基調のアップダウンを越えると展望台があり、そこがゴールになるようです。

アップダウンでも相変わらず勾配がつくたびにYさんと離れてしまいます。が、残り1kmの表示があったので、残りの距離の感じから同着ゴールくらいになるように追いつけないものだろうかと最後に少しスピードアップをしてみました。が、おそらくあそこを越えればゴールがあるだろうと思ったところにゴールはなく、逆にペースダウンしてしまいました。結局、その後にもう一登りすればゴールが見えたのでもったいなかったです。ちょうど予想通りの1時間で到着しました。

10時半ごろに展望台に到着します。車で来ている人もいましたが、ほかにも何人ものロードバイク乗りの姿がありました。やはり人気のコースなだけあり、頂上からの景色もよく気持ちよかったです。頂上にはロードバイク乗り用の掲示板があり、どのコースからどの時刻に登ってきたかをかけるようになっていました。この掲示板を見ることによって一日に何人登っただとか、同じ人が何回も登っているなどといったことが分かるようになっているのだそうです。

葛城山からの展望

さて、トイレ休憩を済ませて、いったん売店まで戻って補給してから、今度は一度下山してから別ルートから登ることにします。2本目に登るコースは和歌山側に降りてから登る粉河(こかわ)コースです。ここも10kmほどの登りが続きますが、犬鳴コースのように15%を超えるような坂はない、比較的楽なコースだそうです。

いったん下り切ってから、登りはじめます。粉河コースは自然に差が開くような斜度ではないため、ゆっくりと登りながらずっと話をしていました。ブルべの400kmを走ったYさんは今年は後数回ブルべを走り、そのほかヒルクライムレースなどにも出場予定だそうです。乗鞍と大台ケ原というハードなヒルクライムレースに出るようですので、とりあえず天気がいいことを祈っておきました。

売店までゆっくりと話し続けて登り、そこから先のアップダウンではしゃべらずに走ることになりました。先ほどは差が開いたので今回はあまり離されないように回すことを意識して頂上にゴールします。結局一回目でゴールがあると予想した場所で今回も気持ちが切れてしまいました。きれいな展望が見える開けた視界になるのがよくないんだろうかと思ったり思わなかったり。

2本登ってこの時の時刻が12時ごろでした。大阪側に下ったところにあるロードバイク乗りにも有名なパン屋さんがあるというのでそこで補給すべく向かうことにしました。今度の下りは塔原コースを下っていきます。粉河コースは道幅が広く景色のいいところだったので気持ちよかったですが、塔原は細く少し荒れたところもあるので慎重に下って行きました。

塔原コースのスタート地点まで下り、39号線から40号線に入って今度はそぶらコースへと向かいます。そぶらコースはさらに斜度のきついところらしいですが、その手前にあるそぶら山荘石釜パン工房「愛(まな)」というお店に入りました。

パン工房に入り陳列しているパンを見て驚きます。チーズパンがなんと500円もしていました。高すぎるだろうと思いましたが、せっかく来たのでこのチーズパンとカレーパンも買い、自転車談義をしながら頬張ります。どうやらパンは米粉を使って焼いているようです。おいしかったのですが、まだ食べたりない気もしたので他のパンも眺めていると「こっちもおいしいですよ」と店員さんに声をかけられます。

見るとパンにクリームとイチゴが乗っていて砂糖をまぶしているお菓子のようなパンがありました。「じゃそれひとつください」ともらいます。これが思った以上においしくお腹も舌も満たされました。

ゆっくりと休憩してから帰路につくことにします。先ほど来た道を少し戻り、39号線を下って26号線へと出て戻ることになりました。帰路も相変わらず40km/h前後でYさんは走り続けるのでピッタリと後ろに張り付いて追いかけていきました。私一人では絶対にこんなスピードでは移動していないことでしょう。

途中でYさんと別れて家にたどり着いたのは5時過ぎくらいでした。平地のスピードが速かったのは予想外でしたが、登りは話ができるくらいのペースだったので思ったよりは疲れませんでした。葛城山の頂上からの眺めの良さと、粉河コースの走りやすさと展望は思った以上によかったです。葛城山までの行き帰りが交通量が多いのがネックですが、また走りに行ってみようと思いました。