実際にチューブレスタイヤを使用してみた感想

装着と実走

以前、クリンチャータイヤと比較したチューブレスタイヤの特徴についての記事を書きました。この時はチューブレスタイヤは持っていなかったのですが、書いているとほしくなってきてしまったので、「ほしいときが買い時」とばかりに購入することにしました。そこで初めて触れたチューブレスタイヤについて感想などを書いておこうと思います。

まず、購入したタイヤはハッチンソンのフュージョン3のチューブレスタイプのものです。住田さんに聞くとこのタイヤの上位版のアトムは乗り味はいいのですが、耐久性や振動吸収性はこのフュージョン3のほうが値段が安いのにいいとのこと。レースに出るわけでもないのでこちらを購入することにしました。

チューブレスタイヤ(フュージョン3)

このフュージョン3を2本購入した人に特典として「チューブレス用タイヤレバー」と「泡タイプのシーラント剤」があるというので2本同時購入して前後輪で使用することにします。特典のシーラント剤はタイヤ1本分しかないという理由から今回はシーラント剤を使用しないでそのまま使うことにしました。

さて、購入したチューブレスタイヤですがまずはホイールへの装着という課題が発生します。チューブレスタイヤの特徴としてクリンチャーよりもタイヤが硬く取り付けるのが難しいというものがあります。住田さんに口頭で装着のコツを伝授してもらい、家に帰ってから自分ではめてみることにしました。

チューブレスタイヤをはめるコツというのはタイヤをうまいこと真ん中の溝に落とし込むことだといいます。ホイールは断面で見ると2段構造になっており、真ん中の小さな溝にタイヤをはめ込んでいったときにはその分1周の距離が短くなるのでタイヤがはまるのですが、真ん中の溝に収まっていない場合にはタイヤの1周分の長さがホイールよりも短くなるためはまらないのだと言われました。

が、いくらチャレンジしてもうまくいきませんでした。そこで、仕方がないので力技でタイヤをはめることにしました。タイヤレバーを使って無理やりホイールにタイヤを取り付けたのです。この時、チューブレス用のタイヤレバーというのが非常に役に立ちました。というのは、チューブレス用のものは通常のタイヤレバーよりも厚みがあるのです。この厚みがあることによってクリンチャー用の通常のタイヤレバーでは折れてしまうような力を加えても折れず、無理やり押し込むことができました。

しかし、慣れない作業のため、1本入れるのに30分ほどかかってしまい、無茶な力で入れたためかその後手の母指球は数日間筋肉痛になってしまうほどでした。

何とかホイールにタイヤが収まったので、今度は空気入れです。チューブレスタイヤはその特徴として一番最初の空気を入れるときには一気に高圧で入れなければ端から空気が漏れて抜けて行ってしまうと言われています。そのため、タイヤをはめたらショップに持っていきコンプレッサーで空気を入れてもらおうと考えていました。

ですが、その前に物は試しだと考えて家にあったフロアポンプで空気を入れてみることにしました。最初は前輪です。空気を入れると確かにプシューと音を立てて漏れていたのですが、お構いなしに何度もポンプをプッシュしているとなんと空気が入ってしまいました。後輪も試してみるとこちらは漏れることもなくきちんと空気が入りました。後で住田さんにこの話をすると「ほとんどの場合は入らない」と言っていたので運がよかったのかもしれません。が、不可能というわけでもなさそうです。数日そのまま様子を見てその後も空気が漏れることが無かったのでそのまま使用することにしました。

さて、これでチューブレスタイヤを装着することができたので今度は実際に使用してみることにしました。6気圧で外を実走します。ちょうどアウグーリオの走行会があり滝畑ダムにまで行く機会があったのでそれで試してみることにしました。この時は90kmほどのライドとなります。

乗って一番に感じたのはその「重さ」でした。クリンチャータイヤと比べるとチューブレスタイヤのほうが重たくなると言われていましたが、正直なところ細かい違いが分かりにくい私は気にならないレベルだろうと思っていました。しかし、走り始めてすぐに「重たいな」と感じるくらいでした。体感的にもかなり違うように思います。ですが、走っているうちにあまり気にならなくなってしまいました。

次に気がついた違いは路面からの衝撃吸収性です。大和川に入り、そこから東に進んで自転車道へ向かう区間に一部路面が荒れている部分があります。ここを走った時に明らかに路面からの衝撃が少ないと感じました。それも誤差レベルではなくかなりの違いを感じます。この時私の頭に浮かんだのは「アルミフレームからカーボンフレームに変えたときの驚きに近い」というものでした。長距離を走った時にはかなり疲れ具合が違うのではなかろうかと思いました。

そして、登り区間についてです。218号線から滝畑ダムに向かって緩斜面の登りとそこから道を間違えて夕月橋へ向かう道での登り区間を走りました。が、この辺りになると重さについては慣れてしまったのかほとんど気になりませんでした。登りについてはもう少しいろんなところを走ってみないと何とも言えませんが、チューブレスだから登れないということはなさそうです。

最後に一番恩恵を感じたのは下りでした。最近少し安いクリンチャータイヤを使っていたこともあり、下りではほんの少しのカーブでも怖くて恐る恐るブレーキをかけつつ降りて行かなければならない状態でした。しかし、このチューブレスにして驚くほど下りやすかったです。振動は少ないうえにきっちりとグリップも効くようでコーナーでも今までよりも体重を預けて車体を傾けることができました。

チューブレスタイヤはクリンチャーよりも値段が高かったですが、それに見合うだけの十分な恩恵があると感じました。あとはバーストしないように祈りながら使いつぶすまでロードバイクを楽しもうと思います。