雨の中の集団走行の洗礼を受けた堺浜ナイターエンデューロ:中編

初エンデューロスタート

前編からの続きです。

雨がパラパラと降りだした19:50から堺浜ナイターエンデューロがスタートしました。先頭走者は経験豊富なアウグーリオ店長の住田さんからです。スタートを見ていましたが1.5車線くらいの幅の道路に大勢のロードバイクが走るためものすごい長さの集団になっています。最初はプロ選手であるマトリックスの4人が先頭を先導してローリングスタートになっています。基本的には1周まわってからが本番なのですが、先導しているプロ選手は追い抜かないようになっているようです。

さて、ローリングスタートが始まって本来ならばそのまま皆の走りを見届けるところなのでしょう。しかし、雨が降り気温が下がってきたためお互いに「寒い寒い」と言い合ってピットの車まで戻ることにしました。ピット部分からではコースでだれが走っているかまでは把握できません。しかし、1周したころにはさらに集団が長くなっています。成績を狙うならばやはり最初に先頭付近に並んでおかないとあっという間に置いていかれそうです。

しかし、今回は成績を全く気にせずに走るというスタンスを貫く我々にとっては別の問題がありました。それはピット交換をどこでしてどこからコースに出ていくのかよくわかっていないということです。おそらく自転車や計測チップの交換はピットの車の前でしておけばいいのでしょう。あとはコースに戻る方法ですが「行けばわかるだろう」と問題を先送りにすることにしました。

もう一つの問題として走っている選手がいつピットに戻ってくるかというのが全く分からないということです。プロ選手ならば無線でも使うのでしょうか。しかし、そんなものを持たない一般人はコースわきについておき走っている選手から合図をもらって交代するのがベストなのでしょう。しかし、雨が降ってきており寒いということもありそのような方法は取らないことにしました。

すなわち、ここかはだれか帰ってくるまでひたすら冷える体をいたわって待つしかありません。しばらくはメンバー同士で楽しく話をして盛り上がっていました。ですが、よく考えると1チーム3人での出場では1人が15分走っただけでも自分の順番までは30分待つことになります。ウインドブレーカーなどを着込んでおきました。

その後もいろいろと話をして盛り上がっていましたが、ポツポツとピットに入ってくる人などが現れ始めました。車からはピットインするところが見えてはいますが暗いため誰が入ってきているのかはわかりません。「あれか?」「いや違うぞ」「今度こそ帰ってきたんじゃないか?」「いや、違ったわ」ということを何度も繰り返していると住田さんが帰ってきました。みんなで取り囲んで足首からは計測チップを外し第2走者である大学生の青年につけたりしています。「怪我せずに気を付けていっておいで」と見送っておきました。

この青年がなかなか帰ってきませんでした。チーム内では一番走り慣れていない様子だったため、どこかで怪我でもしているのではないかと皆心配していましたが、特に落車などのアナウンスなどはありません。きっと大丈夫さと言い合いながらさらに待ちます。

本当は待ち時間の間にでもほかの選手の様子や自転車などを見て回ろうかとも思っていました。しかし、あいにくの雨のため特に歩き回ることはしませんでした。どうでもいいですが、こういうサイクルイベントではもっと痛ジャージや痛チャリで参加している人もいるのかと思っていましたが、そんなにいないようです。「侵略!!オマンキーズ」というチームがイカ娘のジャージを着ていたようですが、それ以外にもいたのでしょうか。

さて、再び体が冷え始めたころに第2走者の青年がピットインしてきました。ようやく私の出番です。とりあえず1回目は3周くらいで交代していこうかという話もしていたので、3周を目安に走り始めます。

ピットから出るところはすぐにわかりましたが、後ろからどんどん自転車が来る状態では少し入りづらさも感じつつ、コース上に出て走り始めます。このころにはかなり雨脚が強くなっており本降りになってしまっていました。集団走行の経験もほとんどないので安全に右側通行を守っていくことにします。

初めてのイベントでの走りでしたが、この時思ったのはただただ「怖い」ということだけでした。雨が降って滑るマンホールと白線。コーナーのたびに前走者が予測困難なブレーキの掛け方をするため大減速、しかしコーナーを抜けての立ち上がりは結構スピードを出したりするようで無駄にインターバルがきついという状態です。

また、雨の影響で前のロードバイクの後ろに着くとかなりの水滴が顔にかかります。私の場合目が悪いのでメガネをしていたのですが、これがあまりにも汚れてしまうと前が見えなくなってしまいます。仕方がなく、水がかからないように前走者とはずらして走るため風の影響をもろに受けることになりました。

極めつけが前を走っていた人がイン→イン→アウトというようにコーナーをミスって膨らんでしまい危うく縁石に当たりそうになったのです。一応車間距離をとってはいたもののそれを目の前で見ていた私はつられてブレーキをかけてしまいます。そうなるとさらに後ろの人はたまったものではなかったでしょう。あわてて私のイン側を通り抜けていきましたが、これも怖かったです。

よっぽど体が委縮していたのでしょう。3周目に入った時点で体が重くなってきて少しスピードダウンしてくるほどでした。「これは駄目だ、怖すぎるよ」という思いとともにピットインして交代します。たった3周で時間にすると10分ちょいだったのですが、やたらと疲れてしまいました。

また、雨の中の走り自体はだんだんと体が温もってきて思っていたよりはマシでした。しかし、例外としてたっぷりと水をかぶった足首から先はキンキンに冷えてしまっています。シューズと靴下が水をかぶりそこからどんどんと体全体の熱を奪っていくようでした。せっかくシューズカバーを持って行っていたのに使っていなかったことが悔やまれます。

この1回目の走りの時点では見事に「雨の中での集団の恐怖」という洗礼にあってしまいした。正直、この時は自分のテクニックのなさが出てしまい、これは無事に帰られないのではないかと思ってしまったほどです。

ですが、結果的にはこの後くらいからは集団も落ち着いてきて、非常に走りやすくなりこの恐怖も打ち消されていくことになりました。もう少し続きます。