参加してよかったと思えた堺浜ナイターエンデューロ:後編

存分に楽しんだエンデューロ

中編からの続きです。

1回目の走りが終わりピットに戻ってきました。ここでもう一度次の番が来るまで待つのですが、これが非常に大変でした。

なんといっても寒さが問題です。全身ずぶ濡れになった状態で体が冷えてしまい走れなくなる可能性が高かったのです。そこで厚かましくもピットに停まっている車の中に避難させてもらうことにしました。これは風が当たるのを防ぐという効果がありものすごく助かりました。ただトランク部分に敷いている段ボールをかなり濡らしてしまったりしていたのが申し訳なかったです。

さて、風が当たらないということでかなり体温の低下を防ぐことはできていたのですが、それでもやはり気温が低いので冷えてきてしまいます。そこで、ここはひとつフードコーナーで温かいものでも買ってきて食べることにしました。せっかく初めてのサイクルイベントなので出店しているフードコーナーの味を試しておきたかったというのもあります。

注文したのはカツカレーでした。走る前はこんなの食べたら走れなくなると話していましたが時間もあるのでまあ大丈夫でしょう。注文するとお皿にご飯とカツを入れた状態で手渡されてカレーは自分でお玉ですくって入れるシステムになっていました。ここは意地汚いですが器に入るだけカレーを入れておきました。

会場に来る前にオムライスも食べて会場に来てからはパンも食べていたので完全にカロリーオーバーです。しかし、寒い中で温かいカレーを食べるととてもおいしく、またお腹にずっしりときてその後も体がポカポカと温もってきました。買って正解です。

この後は雨が強くなったり弱くなったりしていたのでやはり歩き回ることはせず車でいろいろと話し込んでいました。楽しい時間が過ぎていきます。

さて、スタートから1時間半弱位したところで私の順番が回ってきました。何の確認もしていないので唐突なピット交代になるため準備運動はなしにスタートします。

1回目はエンデューロの洗礼を受けてしまい、この先大丈夫だろうかと不安でした。スタートしてしばらく走ると後ろから速い集団が追い抜いていきます。見ていると手信号を送って先頭交代を要求しながらスピードを維持して走っています。ただエンデューロの中盤ということもあり、そこまでものすごいスピードというわけでもありません。40km/hちょいくらいでしょうか。「よし、この集団についていってみよう」と考えます。

ただ、集団走行に慣れていないため迷惑をかけないようにと考えて、結構縦に伸びた集団の最後尾につけたのが大失敗でした。後ろについて走っていると気がつくと前の人が集団から遅れています。「やばい、中切れだ」と気がついて前を追い抜いて41km/hくらいで追いかけていきます。集団は前方に見えていますが、この場合全力を出して追いついたほうがいいのでしょうか。とりあえずペースを維持して集団に追いつくようにしてみることにしました。

しばらく走っていくと何とか集団に追いつくことに成功します。そこでホッと一息つこうと思ったのですが、すぐに追いついた人がだんだんと集団から離れていきます。また中切れを起こしていたのです。そこで休憩するまもなく再度集団を追いかけていくことになりました。

追いついては中切れを起こし、また追いついては中切れを起こしというループを何度か繰り返していきます。普段は30m/h程度のスピードで走っている私がこのペースはこたえました。何周かするうちに集団はだんだんと小さくなっていき、いつの間にか「どこに行ったの?」という状態になっていました。結局集団を後ろから追いかけるだけで、集団の中で走ることが無いまま見失ってしまいました。

そうなってからは少しペースを落として38km/h前後で一人旅することになります。もう一度、手ごろな集団でもないかなと探していましたが結局は見つからなかったのです。しかし、この集団を追いかけるという経験で一つ気づいたことがありました。それはカーブの曲がり方についてです。

1回目の走行では左側通行しているペースの速い集団のジャマにならないように右側通行をしていました。しかし、この右側通行をしているとコーナーではずっとイン→イン→インを走ることになり雨の影響も手伝ってうまく曲がれていなかったのです。

このころになると大きい集団もなくなって人がバラバラに走っているようになっていたため、後ろを振り返ってスピードの速い人が来ていないか確認してからアウト→イン→アウトで曲がるように変えました。するとコーナーがだいぶ安定してそれ以降恐怖心なしで走れるようになりました。

後はたんたんと走っていたのですが、何周走ろうかなと考えていたとき、ちょうどピットイン手前のテントの前を通り過ぎたときです。マイクを使ったアナウンスから「アウグーリオ」という単語が聞えてきます。この時はちょうど通り過ぎた私のことでも言ったのかなと思い、それなら会場に対してショップの宣伝にもなっただろうと考えます。そうならば走ったかいが多少あっただろうかなどと思い、もう1周走ったところでピットインして交代することにしました。

しかし、さっきのアナウンスは「走っている私」に対しての発言ではなかったようです。でも私のことを言っていたようです。というのも、この時ちょうど抽選会をしていたようで、その抽選で私が景品を当てたということでした。当然その時は走っている最中だったので、かわりに受け取ってくれていたようです。

当たった景品は自転車用品ではなく、この会場らしいフットサル用のボールでした。何気にボールがほしいなと考えたりもしていたのでこの景品はありがたかったです。

さて、2回目の走りで恐怖心はなくなっていました。ただ、集団に乗れなかったのが残念です。最初に遠慮して最後尾に行き過ぎたのと、もっと全力を出して追いかけて集団前方まで上がっていればよかったのでしょうか。まあいい経験になったのは確かです。

ここからはまたまた寒さとの戦いになります。また、全身がずぶぬれになっている状態でウインドブレーカーを着て車に避難しても体が冷えてきてしまいました。「ホットオイルを塗ったら寒さがマシになるよ」と言われたのですが、すでにびしょびしょの靴下を脱いでまで塗る気にもなれず塗らなかったのですが、後から考えれば試させてもらっておけばよかったとも思います。

待っている間は時間があったので、さっきカレーを食べましたがせっかくなのでほかの食べ物も食べてみることに。ナゲットとハッシュドポテト、それと受付で売っているスパムおにぎりなんかも食べてみました。やはり寒い中で運動している時に食べているので非常においしく感じます。

ここからの待ち時間は結構長く1時間くらい間が空いていたようです。このころになるともはやピットに入ってくる人を見ることもしなくなっていました。ボクシングジムの話などをしているといつの間にかピットに入ってきており、あわてて交代して走り始めます。順番的にはこれで最後の走りです。

3回目の走りをスタートして先ほどのような40km/h程度のちょうどいいスピードの集団はないかなと思いながら走ります。しかし、エンデューロも終盤に差し掛かっており、中にはかなりゆっくりと走っている人もいました。集団らしい集団というのは見当たりません。またまた1人旅を開始することになります。

だいたい38km/h程度で巡航していると不思議な現象が起こっているのに気がつきます。走っていると前方に手ごろなスピードで走っている塊を見つけていって追いつくとだんだんその人たちのペースが落ちるため私が先頭にまで上がります。そのまま一定ペースで走っているとコーナーを曲がる前などに後ろを振り向くと全員いなくなっているのです。なんであのペースで走っていた連中がライトの光すら見えないくらい離れているのだろうと不思議に思いました。

これは後から聞いた話ですが、実は開始から2時間くらい経過してからは走っている人は「観客のいるスタート地点ではスピードアップしてそれ以外は流す」という人が増えていたようです。なるほどなと納得してしまいました。

その後はたんたんと同じくらいのペースで走り続けます。次第に後ろを振り向くと後ろに何人かついてくるようになりました。たぶんずっと同じような出力で走っていたので後ろにつきやすかったのでしょう。おそらくは私よりもたくさん走っている人たちでしょうからなるべく後ろで楽に走ってもらえるようにと考えて先頭を走り続けました。

さあ、ここで気になる点が出てきます。それはゴールの時間です。できれば最後はだれかとバトンタッチしてゴールしてもらおうと考えていました。そして、ピットインが最後にできるのはゴールの5分前という説明があったはず。問題は実際にスタートした時間は19:50でスケジュールでは19:45だということです。スケジュール通りであれば40分までに入る必要がありますが、実際のスタート時間を基準とするならばもう1周くらい走れる。どうしようかと考えたのですが、ここは安全にということで37分ごろにピットインします。

結果はスケジュール通りだったようでギリギリセーフだったようです。マイクでのアナウンスがあったようですがコース上にいては全く聞こえませんでした。

ラストを託して私の走りはこれにて終了です。集団走行を学ぶというのはできませんでしたが、その実力が無かったので仕方がありません。そのかわり、十分に楽しめて怪我もなく追われたので初めてのサイクルイベントとしては大成功と言えるでしょう。楽しかったです。

ラストのゴールシーンくらい見に行こうかと話して見に行ったのですがゴール地点がどこかすら知らず、結局ゴールの瞬間を見ることはできずに終わってしまいました。

帰りは車で送ってくれるというありがたいお言葉をいただいたので甘えることに。濡れたジャージのままでは寒すぎるのでインナーとジャージは脱いで冬用ジャージをそのまま着ることに。濡れた状態よりははるかにましでしたが、次からは着替えも用意しておいたほうがいいなと思いました。ちなみに後から知ったことですが、ここの施設には「無料で使えるシャワー施設」というのがあるようです。何の案内もなかったので知りませんでしたが、次来るときには覚えておかないといけないなと思いました。

最後は無事に家についてこれで本当におしまいです。エンデューロを走るのもそうですが、いろいろと話を聞けたのも楽しかったです。また参加してみたいなと思いました。