第6回堺浜ナイターエンデューロ3:脚攣りとその後の失速編

実力不足

第6回堺浜ナイターエンデューロ2からの続きです。

1度目の走行からピットインしてからは体を休めます。走っている間ほとんど水分補給をしていなかったため、念のためにと思いこの寒いときに冷たいスポーツドリンクを買ってきてゴクゴクと飲み干しながら、堺浜エンデューロのプチ名物であるスパムおにぎりを食します。通常時に食べると塩分と油ギッシュさで気持ち悪くなりそうですが、走った直後はおいしく感じられます。

そんなことをしながら寒さに震えているうちに、あっという間に30分が経過してしまいました。「もう走るのか」と思ってしまうくらいあっという間の休憩を終えて2回目の出走となります。

事前の話し合いによりここからは1時間ずつ走ることになります。ピットで準備して待っていると時間通りに帰ってきたTさんと交代しました。この時、ありがたいことにほかの参加メンバーがTさんの脚についている計測チップ付のバンドを外して私の脚に巻いてくれました。大変ありがたいことです。

が、この時巻いてくれたバンドが走り始めてからやけにギュッと巻かれていることに気がつきます。左足首に巻かれたバンドによって血の巡りが悪くなるんじゃないかと頭によぎったのですが、まあ大丈夫だろうと思いコースへと侵入していきました。

コースに入るところが狭くて緊張しますが、幸いなことにほかに自転車がいなかったため安全に入ることができました。ですが、前を見ても後ろを見てもほとんどロードバイクの姿が見えません。コース上空に浮かぶ月が試走の時間帯の時よりもかなり上に上がっているな、などとのんびりしながら走り始めることとなりました。

できれば脚がそろった安定したペースの集団でも見つけて、そこに紛れ込みたかったのですが小規模な集団すら見当たりませんでした。しばらく抜きつ抜かれつを繰り返しながら集団を探しましたが結局見つからずにあきらめることにしました。目の前に私と同じような体格の人が単独で走っていたのでその人の後ろについて風よけになってもらおうと考えます。

が、なぜかこの人はほぼ単独で走っているにも関わらずペースの上げ下げがあり、思った以上に後ろについている私のほうが疲れてきてしまいました。そしてコースインしてからわずか15分ほどが経過しただけで私の体は限界を迎えてしまいました。

コーナーを抜けてホームストレートに入るところでした。ここで前と差が開くと前方からの風を受けてしまうので、コーナーで離されないようにとダンシングで追いかけた瞬間、左脚のふくらはぎがビキッと攣ってしまったのです。あまりの激痛にすぐに脚を止めてしまいます。

少しの間攣ったまま全く動かせず完全に失速してしまいました。幸いなことに私の後方にはあまり人がいなかったようで周りに影響がなくてホッとしました。しばらく惰性で進んで、コースの端により後方を確認してから足を着く事態となってしまいました。

きっとこの脚攣りは計測バンドがきついからなったに違いない、と考えて自分の脚に巻かれたバンドを緩めてから再び自転車にまたがって走り始めます。ですが、すぐにこの考えは間違っていたことに気がつきました。攣ったのは左脚だけですが、右脚も今にも攣りそうにピクピクとしています。両脚ともダメージが大きく、単に自分の体が弱かったのだと悟りました。

1回目と合わせてもまだ45分しか走っていないのにこの有様か、と心の中で嘆きます。それと同時にまだ45分も走らなければならないという事実に愕然としました。ピットインしようかとも思いましたが、さすがに早すぎて何の準備もしていないだろうと思い、残りの時間は自分のペースで走ることにしました。

とりあえず2周ほどゆっくりと走っているうちに脚の痛みが落ち着いてきました。ですが、少しでも無理は禁物という状態です。そんな時にちょうど10人ほどの集団が目に入りました。それほど速くもなければあまり加減速もなさそうな集団だったため、その最後尾について行くことにします。

しばらくしてその集団には同じアウグーリオの参加者であるSさんもいることに気がつきました。最後尾にいる私から数台前に位置して走っています。声をかけに行こうかと思ったのですが、その数台前に上がることすらできません。そんな感じで必死になって最後尾にへばりつきながら時間が経過していきました。

最後までこの集団で行ければよかったのですが、何周か繰り返していくうちにいつしかバラバラと散らばり始めてしまいます。諦めずにずっと私の前方にいた人の後ろについて走っていたのですが、前の人は単独になるとスピードに変化が出てき始めてしまいました。と言っても、そこまで大きなスピード差ではないのですが、この時はほんの些細な変化があるだけで体から悲鳴が上がってしまいます。

他にちょうどよさそそうな集団も見つからなかったため、ここであきらめて一人になることを選択しました。単独になってなるべく一定の力で残りの時間を走ることに決めます。気がつくと私の後ろに何台かついてきている気配がしてきたので、残り時間はその顔も知らない後ろの連中をいかに消耗させないで運べるかと考えつつ走り続けることにしました。

きっちり1時間走りきってフラフラになりながらもなんとかピットに戻って交代することができました。後でサイコンのデータを確認すると脚攣り前までは心拍数は180前後を維持していましたが、それ以降は150前後にまで落ちてしまっていました。攣ったことで完全に気持ちが折れてしまったようです。アベレージスピードも恐ろしく低いもので、正直なところもっと走れるものだとばかり思っていました。自分の脚力を全く理解できていなかったなと反省点の多い走りとなってしまいました。

ピットで待つ間はどんどんと寒くなってきたので、一人勝手に着替え始めます。あたりをうろうろとしたり、適当におしゃべりしたりしていると、またアッという間に時間が過ぎてしまっていました。気がついたらスタートから3時間が経過してエンデューロも終了となりました。私が下げに下げた順位をTさんは1時間のうちに50位ほど順位を上げていたのを知って驚きます。きっと元の3人メンバーであればもっと上位に食い込んでいたのだろうなと思いました。

アウグーリオとは別のチームで参加していたというYさんも合流してみんなで記念撮影を行います。以前何度か一緒に走りに行ったYさんですが、聞けば7位に入っていたようです。エンデューロが終わった時刻が夜の11時にも関わらず「明日一緒に走る?ハードなやつだけど」と誘ってくれましたが、私はとても走れる状態ではなかったため丁重にお断りすることになりました。元気でうらやましいです。

疲れ切った私ですが、エンデューロ後の楽しみと走る前から考えていたスーパー銭湯へと行くことにします。車に自転車を積み込み、その後ゆったりと温泉に浸かると非常に気持ちがよかったです。特に冷え切ってしまっていた体にお湯の温もりが染み渡って極楽気分になりました。

家に帰って晩酌を始めたのは深夜2時を回ったころになっていました。最近あまり走っておらず、しかしまだそれなりには走れると思っていた私にまざまざと現実を突き付けられた堺浜ナイターエンデューロですが、終わってみると楽しかったです。ただ、もう少し走れたほうがもっと集団走行を楽しめたのだと思います。もう少し普段から走っておかないといけないなと思いました。