ロードバイクのクロストレーニングとしてのランニングの効果について

体をトータルで鍛える

ロードバイクに乗って走っているとかなりの運動量になり、間違いなく「いい運動」になっています。しかし、ロードバイクは舗装された道路の上をほとんど同じ姿勢でペダルを漕ぎ続けるだけなので使う筋肉というのは限られてしまっています。また、地面からの突き上げ衝撃を体(骨)に受ける機会も少なく、脚の力を加えるべきペダルも円運動に変換されてしまうためトルクに対する反発力というのもないので基本的に自転車で筋力というのはつかないといわれています。

そのため、極端な言い方をすれば「自転車にまたがってペダルを漕ぐだけ」の運動しかできない体になって日常生活での「二足歩行の動き」には弱くなってしまったり、骨への刺激が無いため骨がもろくなってしまうということにもなってきてしまいます。

当然、多くのロードバイク乗りにとって自転車で生活の糧を得ているわけではないため、できることなら何かほかの運動・スポーツもやることによって自転車で使う以外の筋肉や骨への刺激を加えることがトータルでの運動能力の向上に役立つといわれています。このように複数の運動を行って鍛えることを「クロストレーニング」と呼ばれています。

そして、自転車と組み合わせるものとしてもっとも多いのがランニングなのではないでしょうか。そこでクロストレーニングとしてのランニングの効果について簡単にまとめてみました。

まず、ランニングは自転車と違って地面からの衝撃がもろに脚の骨に加わることになります。そのため、同じ時間での運動量としては自転車よりもランニングのほうが上であるといわれています。よく言われるのはランニングの運動量と同じだけの運動量をロードバイクで得るにはランニングの3倍はやらなければならないといいます。そのためLSDを行うならばランニングは1~1時間半でいいとされるのに対してロードバイクでは3時間はやらなければならないとされています。

また、ランニングは姿勢を支えて動きの基幹となる体幹が、サドルに体重の一部を預ける自転車よりも強く動員されるという面もあります。これはランニングでは、フォームを安定をさせるのにいわゆる体幹、コアをバイクとは比較にならないほど、多方向に負荷を受けながらコントロールして動員しているからです。

つまり体幹を鍛えるというトレーニングとして短時間でも高い負荷を与えられるという効果が期待できます。その効果はライディングフォームの安定を高め、サドルを使わないダンシングでの安定と持続性に現れてきます。

そのほか、ランニングでのトレーニングがヒルクライムに対しても有効であるとも言われています。足を止められない一定負荷がかかり続けるランニングと、脚を休められないヒルクライムはかなり身体の負荷感が似ているため、冬の間はランニングをメインにしてトレーニングしていたら山を速く登れるようになっていたという話もよく聞きます。

このように自転車だけではなくランニングを組み合わせて運動することはロードバイクを乗ることにとってもいい影響を与えますし、日常生活への恩恵もあります。しかし、体への刺激の多いランニングは自転車よりも負荷がかかるために故障も多いという側面もあるようです。多くの市民ランナーが足底筋膜炎や膝の痛みなどを訴えているため、無理のない程度に行うほうがいいでしょう。