自転車に乗る際に意識しておく「体の軸」について

一本の棒のように

4年ほどひっそりと自転車に乗り続けるようになって以前よりもはるかに体力がついたような気がしていました。しかし、日頃体を動かすのは自転車に乗っている時のみという状況で自転車で使用する筋肉しか使っていないという状況でもありました。

ですが、自転車で使うのは基本的にペダルを回すための動きだけであり、日常生活の二足歩行時にはほとんど意味をなさない「特殊な動き」でしかありません。そのため、もう少しほかの筋肉も使ってあげようということで最近はボクシングジムになど通い始めました。

何とか飽きずに続けられていますが、せっかくなのでボクシングをしつつその経験を自転車にも活用できないだろうかと日々考えています。その中の一つを今回紹介します。

「体の軸を意識しろ。頭の先から尻の穴まで一本の棒が入っているイメージだ」

ボクシングは腕を前に出してパンチを放つわけですが、これは腕の力で出すのではないようです。特に威力の高いストレートを打つ際には下半身を回すことによってパンチを放ちます。しかし、これはなかなか初心者には難しくついつい手打ちのパンチになってしまい威力が出ないということになってしまします。

また、このストレートを打った際に手が前に出るのと同じように体、特に上半身も一緒に前に流れてしまうことが多いのですが、これではしっかりとした威力が出ず、また反撃を受けたときに避けることもできず直撃をもらってしまうことになります。

そこでいわれた言葉が「一本の棒が頭の先からお尻の穴にまで通っているイメージを持て」ということでした。また、これを言われた際、次のようにも言われました。

「このイメージはスポーツの動きにおいて全部一緒。例えば野球でバットを振るときやテニスでラケットを振るとき、またサッカーでボールを蹴るときなどすべて体の軸が一本しっかりとしていないといけない。どれほどのパワーがあっても軸が無ければそれを伝えることはできない」と。

これを聞きながらそう言われればそうかもしれない、と思いつつ、ならば自転車もそんなものなのだろうかと思っていました。

この体の軸と自転車の関係について自転車のプロ選手として活躍している小笠原崇裕さんが次のように書いていました(参照)。

自転車の上での正しい体の軸

自転車の上での間違った体の軸

この写真はレース後半のタイトターンでの1枚。ホセはバイクと身体のラインが完全に一致し、頭の先からバイクのBBの真下まで1本のラインが引かれているかのように真っ直ぐ。タイヤに一番効率良く加重ができ、安定し、グリップさせられる。

一方の3流の小笠原は頭の先とバイクのBBは真っ直ぐなものの、体幹部分が外側に逃げてしまっている。ウエアのファスナーの曲がり具合で良く分かる。

このように二足歩行で完結しているボクシングなどの競技と違って「自転車」という機材を使っているため、意識すべき軸というのは自分の体だけでなくその下の自転車そのものにもつながっているようです。頭の先からBBまで棒が通っているイメージ、プロ選手ですらできていないときがあるようなのでなかなか難しそうですがこれからは少し意識してみようかなと思いました。