固定ローラーと3本ローラーの音の違い

ローラー台の種類によって音の質は違う

今年の頭に3本ローラーを購入して以来ひたすら3本ローラーばかりを使用していました。しかし、タイヤをフュージョン3に交換して以降どうも負荷がかかったような重たさを感じるのとタイヤが無意味に擦り減っていくのではないかという不安から久々に固定ローラーを使ってみました。

久しぶりに固定ローラーを使用してみると音の大きさなどのほかにも音の質も結構違うものなのだなと感じました。今回感じた音について時間がたつと慣れてしまい忘れてしまいそうなのでここに記しておこうと思います。

ちなみに私が使用しているローラー台は固定ローラーはミノウラ製のV-270-2というマグネット式のタイヤドライブタイプのローラー台です。そして、3本ローラーはエリート製のベロドロームというローラー台です。この記事で固定ローラーや3本ローラーといった記述はすべてこの2つのローラー台であるという前提で書いています。

音のなる原因

まず、ローラー台というのは騒音がつきもののトレーニング器具です。これは宿命であるといっても過言ではありません。音の違いについて考える前にまずは音がなぜなるのかについて考えておきましょう。

まず、一つ目の原因は「タイヤとローラーの接触面で発生する音」があります。これは当然固定ローラーでも3本ローラーでも共通する原因なのですが、固定ローラーではタイヤとローラーの接触面1点なのに対し、3本ローラーでは3点という違いがあります。この面からいうと3本ローラーのほうが音は大きくなりますが、音全体への影響はごく少なくそこまでの差異はないと考えられます。

次に2つ目は「ローラーそのものの音」が考えられます。固定ローラーではマグネットを使用して負荷がかかっているのですがこのローラーの軸の部分で音が発生してしまします。それに対して3本ローラーではローラーが回っても音はほとんど気にならないレベルだといえます。これは結構大きな違いとなってきます。

2つ目の原因とも関連していますが、3つ目の原因は3本ローラーの仕組みにかかわってきます。基本的に固定ローラーではローラーが一つなのでそこで音が鳴るだけなのですが、3本ローラーは前1つと後2つのローラーが協調して回転してくれないと自転車が安定しません。そこで後ろのローラーが回れば前のローラーが回るようにゴムを使って連動して回るようになっています。このゴムがローラーの回転とともに一緒に回るのですがここから音が発生してしまいます。これは意外と気になる音といえます。3本ローラーに特有の音鳴りといえるでしょう。

4つめが「ローラー台と地面との振動音」があげられます。これが一番大きな問題といえるでしょう。何せローラー台の上でひたすらペダルを漕ぎ続けるのですから、そこにかかるパワーはすべてローラーを通して地面へと伝達されてしまうのです。

これは固定ローラーが後輪を支える4点の支えとほかには前輪(マグライザー)などのみなのですが、3本ローラーの場合は計6か所の支えが必要になります。意外とこの違いは大きいもので、たとえば家の中の床に直置きした場合には明らかに3本ローラーのほうが音と振動が大きくなってしまいます。これはローラー台の上でがっちりと固定されている固定ローラーに対して3本ローラーは車体が前後左右に動くということも関係しています。

主にこれらの原因が音を発生するといえるでしょう。

総括

さて、それではどちらのほうが騒音は気になるのか考えてみようと思います。

まず、一番音の原因となるのは4番目の振動音なのですが、これには対処法があります。それはローラー台の下にマットを敷くという簡単なものです。このマットはローラー台専用のものとしても売られていますが私は近所でミニカーペットのようなものを購入して敷いています。ほかの方は風呂用のマットを敷いている人もいるようです。これだけでも振動はかなり改善されるので音も小さくなります。

ちなみにホームセンターなどで机やいすなどの足の下に付けることのできる振動防止用の素材が売っていますがこれでも振動を軽減することは可能です。しかし、これはあまり意味がないともいえます。それはローラー台でトレーニングを行うと大量の汗をかくためです。確かにマットなどは振動対策という面もあるのですが、汗で床を濡らさないという働きもあるため、マットを敷いておいたほうが後々のことを考えるといいと思います。

さて、マットを敷いた状態であればそこまで振動音は大差なくなります。そこでほかの原因が音の大きさをどのくらい変えるかを考えてみましょう。

上記の原因の欄でも書きましたが、タイヤとローラー面の接触音はそこまで大きな違いにはならないと思います。そうすると両者の違いを分けるのは2つ目と3つ目の原因によることになります。

2つ目のローラーそのものの音は断然固定ローラーのほうが大きいです。これは私がマグネット式のローラー台を使用しているからですがペダルを漕ぐと「フィー」という何とも独特な加速音のような音が鳴り響きます。これはあまりスピードを出していなくとも聞こえてきます

さらにスピードをアップしていくとこの「フィー」という音が大きくなっていくのですが、時速が50km/h以上に上がったあたりからはまるで飛行機が離陸するかのような音に変わります。これはかなり大きな音といえるでしょう。

対して、3つ目の原因で書いた3本ローラーのゴムの音ですが、これは音のなり方に特徴があります。まず、通常ではそれほど気になることがありません。しかし、特定の速度を出した状態では音が鳴ってしまいます。特定の速度とは具体的に26~27km/hと50km/hです。この2つの速度域ではゴムが絶妙の伸び加減になるのか、ビンビンというかグワングワンというか唸るような音が発生するのです。そのため、音を気にして3本ローラーを行うためにはこの速度域ではあまり走らないという工夫が必要になってきます。

以上の2つが固定ローラーと3本ローラーの音の違いを分ける大きな要素なのですが、結論としては固定ローラーのほうが音が大きくなってしまいます。3本ローラーでは振動対策をしっかりしてゴムの音が発生しないスピードで走っていればそれなりに音を小さくすることは可能なのですが、固定ローラーではスピードを上げればあげるほどマグネットで負荷をかけている関係上音は大きくなってしまいます。

そのため、同じ音量で音楽を聴きながらローラー台を使用していても、固定ローラーのほうが音楽が聴きにくいということになります。もし、これからローラー台を購入しようと考えている人で音の大きさが気になる人は参考になさってください。