ロードバイクで使用する心拍計はもっと一般に広がるべき

心拍数を測ること

ロードバイクのトレーニングにはいろいろな方法があります。最近ではレースに出る人たちの間ではパワー計が広がってきています。強くなるためにはパワー計が絶対必要というわけではありませんが、トレーニングの強度の管理においては現状パワー計をしのぐものはありません。

しかし、私のような一般的なサンデーライダーにとってはパワー計はいささかオーバースペックといわざるを得ませんし、何よりも高すぎて手が出ないというのが正直なところでしょう。そんな私でもトレーニングに活用しているアイテムとして「心拍計」があります。

この心拍計は日本人のプロロードレーサーで初めてツール・ド・フランスに出場した今中大介氏が海外のチームで使用していた心拍計を使ったトレーニング方法を日本に伝えたころから普及し始めました。といっても海外ではそれ以前から使用されており、心拍計トレーニングの歴史は20年以上あるようです。

この心拍計トレーニングのいいところは自分の心拍数をリアルタイムで測定しながらトレーニングの質と量を調整できる点です。もちろんロードバイクのトレーニングにおいてはパワー計のほうがその調整が行いやすいのですが、心拍計が安いものなら数千円で手に入るため、もっぱらサンデーライダーにとってはこちらを使用することになります。

心拍計のトレーニングの考え方はその人の最大心拍数などから運動強度を測り、オーバーペースを防いだりすることが可能です。例えば最大心拍数の80%以上の心拍数で運動している場合は強度が強すぎて有酸素運動ではなく無酸素運動になっているため長時間その運動量を維持できないことがすぐにわかります。

本来はどのくらいの心拍数のゾーンでどのくらいの量のトレーニングをしたら、持久力や瞬発力が向上するというように使用するのですが、一般人の場合はほとんど「長時間走るのにペースを管理する」ために心拍計を用いています。

さて、このように心拍数を計測して運動量を調整することは今の自転車界では当たり前になってきています。しかも、それだけではなく、最近では自転車以外の一般的な運動についても心拍数を目安に運動をすすめることも珍しくなくなってきました。

例えば、NHK出版から発行している「今日の健康」という健康雑誌があります。これは日常によくある病気や症状についてわかりやすく解説している雑誌なのですが、その中には病気を防ぐための運動についても書かれていることがあります。

このような運動はほとんどは「散歩」や「ウォーキング」などを基本に紹介しています。そして、その運動量については今までは「汗がにじむ程度」や「となりの人と話ができる程度」の運動負荷を何分間しましょうという風に書かれていました。

しかし、最近になってこのような書かれ方が減ってきて、かわりに「180-年齢の心拍数以下で何分間」というように心拍数を基準に書くように変わってきたのです。今まではそれほどメジャーではなかった心拍数が一般的に用いられるようになってきています。

ですが、まだまだだなと思うのが心拍数を測るのに自分の指で手首を押さえて測る方法をすすめていることが多い点です。もちろん、自分で測ることは悪いことではありません。しかし、実際にやってみると運動中などは動きながら自分で心拍数を測るというのはなかなか難しいものです。

そこで、もっとロードバイク乗りと同じように機械を使ってリアルタイムに測りながら運動するのが一般人にも広がるようになればいいのにと考えています。腕時計タイプのものであれば心拍数も測れますし、時計やストップウォッチなどがついているのでウォーキングにもピッタリでしょう。

心拍計を発売している有名メーカーのある北欧地域では自転車に乗っていない人でも当たり前に心拍数を測りながら運動を行っていると聞きますし、日本もそのようになればいいなと思いました。