プロロードバイクチームのトレーニング合宿は軍隊方式

オメガファーマ・クイックステップ

ヨーロッパで活躍するプロのロードレースチームはこの時期に合宿を行うことが多いようです。基本的に冬にレースはないので、来年から新しく契約してチームに合流するメンバーとの親睦を深める意味も込めて、チーム内のコミュニケーションをとることがこの時期の合宿の目的としてあげられます。

先日は、今年のブエルタの総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドールなどが所属するサクソバンク・ティンコフバンクの合宿についての記事を読んでいました。このチームには日本人選手として宮澤選手も加入しておりその様子をブログに書いていました(参考リンク:チームキャンプ1)。

この記事を読んでいると、リゾート地でいろいろなレクリエーションを行ってみんなで親睦を深めているのがよくわかります。合宿といってもあまり自転車に乗り続けることもないようで、さまざまなことをして遊んでいるのと、きれいなプールでうらやましいと思ってしまいました。

あまり、プロのことは知りませんのでてっきりみんなこの時期の合宿は顔合わせとしてこんな形でリゾート地で行っているのだろうと思っていたのですが、全く違う方法を行っているチームもあるようです。

そのチームの名前がオメガファーマ・クイックステップです。こちらは今年さまざまなレースで勝ちまくっていたチームでその勝利数はなんと54勝にもなります。しかも、サクソバンク・ティンコフバンクのようにコンタドールという絶対的なエースを中心にして走るのではなく、いろんな選手が勝利しているというのも特徴です。

ロードバイクの世界ではサクソバンク・ティンコフバンクのように一人のエースを決めて勝利を目指すというのがほとんどですので、このようにたくさんの選手が勝つオメガファーマ・クイックステップのようなチームは異色です。もっともトム・ボーネンやトニ・マルティンのように恐ろしく強い選手もいるのですが。

で、その異色のチームは合宿も他とは違った方法を行うようで、なんと軍隊のトレーニング方式を取り入れたメニューを行ったそうです。

来年からチームに加入する世界一強いスプリンターのカベンディッシュも合宿では大砲をぶっ放していたとか。そのほかにも自己防衛や受け身の練習などや障害物のコースを目隠しして進んだり、野営(ビバーク)したりと本当に軍隊さながらのトレーニングだったようです(参考リンク)。

このトレーニングの目的は軍隊のように統率を取りたいわけではないらしく、軍隊式トレーニングを行うことによって選手間の信頼関係を通常よりも深めることと、それぞれの選手の得手・不得手を過酷なトレーニングを通してお互いに気づくためのものらしいです。

それにしても軍隊方式とはすごいものだなと思いました。もしも、自分の子供などがロードバイクの選手になって海外に行って軍隊と同じことをしたと聞いたら「ちょっと待てよ」となってしまいそうです。

このトレーニングがどのくらいの効果があるものなのか来年のオメガファーマ・クイックステップに注目したいなと思いました。